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「3つのさいころを2回投げたとき同じ結果が出る確率を
(a)さいころが区別できる場合 (b)さいころが区別できない場合、
 について求めよ。」という問題なのですが
この解答が(a)1/216 (b)83/3888 だそうです。
どうして(b)の解答がこのようになるのかわかりません。
この問題が載っていた本には解答しか出ていなく、
自分なりに無い脳みそをフル回転させたのですがとうとうストールしてしまいました。
どうか皆様のお力で、
 この答えが正しいのか?
 正しいならばどういうプロセスで導き出されたか?
をご教授頂けませんでしょうか。

A 回答 (3件)

解答は正しいと思います。



(a) さいころが区別できる場合
3つのさいころが、大、中、小の 3 つとしましょう。
「2回投げたとき同じ結果」というのは、大、中、小 3つのさいころがそれぞれ1回目と2回目の目の出方が同じ場合です。
大、中、小それぞれが1回目と2回目で同じ目になる確率は 1/6 ですから、3つともに1回目と2回目で同じ目になる確率は (1/6)^3 = 1 / 216

(b) さいころが区別できない場合
「区別できない場合」は、「区別できても区別しない」と同じです。
(a)にならって、さいころは大、中、小の 3 つとします。さいころの出た目を(大、中、小)と表すとすると、
たとえば1回目が(1,2,3) (大が1、中が2、小が3)であったとき、2回目が(1,2,3)は当然「同じ結果」ですが、それ以外にも、
(1,3,2)、(2,1,3)、(2,3,1)、(3,1,2)、(3,2,1)
の計6通りが「同じ結果」とみなされることになります。これが、「区別できない(区別しない)」場合です。

まず最初に、2回さいころを投げたときの目の出方の全ての場合の数を求めましょう。1回目の目の出方は、大、中、小、それぞれのさいころに6通りの目の出方がありますから 6^3 通り。2回目の出方は、(1回目の出方のそれぞれの場合に対して)やはり 6^3 通りの目の出方がありますから、2回投げたときの全ての目の出方の場合の数は 6^3 × 6^3 = 6^6 通り。

次に「同じ結果」となる場合の数を求めます。それには、1回目の目の出方が
(1) 3つのさいころの目がすべて異なる場合
(2) 3つのさいころのうち、2つは同じ目で1つが異なる場合
(3) 3つのさいころが全て同じ目である場合
の3通りに分けて場合の数を求めて合計する必要があります。
(1) 1回目の3つのさいころの目が異なる場合の数は 6P3 = 120 通り。それぞれの場合に対して、2回目に「同じ結果」になる場合の数は(1回目の目を3つのさいころに並び替える場合の数だけあるので)3! = 6 通り。故に、1回目に3つのさいころの目が異なって、かつ、2回目に同じ結果になる場合の数は 120 × 6 = 720 通りあります。
(2) 1回目に3つのさいころのうち2つは同じ目で1つが異なる場合、1回目の目の出方は、3C2 × 6 × 5 = 90 通り。それぞれの場合に対して、2回目に「同じ結果」になる場合の数は、やはり1回目の目の出方を並び替える場合の数だけあり、 3 通り。故に、1回目に2つは同じ目で1つが異なる場合で、2回目に同じ結果になる場合の数は 90 × 3 = 270 通りあります。
(3) 1回目に3つのさいころが同じ目である場合、1回目の目の出方は 6 通り。それぞれの場合に対して2回目に同じ結果になるのは 1 通りしかありません。故に、1回目に3つのさいころが同じ目で、2回目に同じ結果になるのは全部で 6 × 1 = 6 通り

以上より、「同じ結果」になる場合の数は (1), (2), (3) の結果を足して 996 通り。故にその確率は、996 / 6^6 = 38 / 3888
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この回答へのお礼

とてもわかり易い説明をして頂き、ありがとうございました。
おかげさまで、コンガラガっていた場合分け後の処理がスッキリと理解できました。
初めての質問なので少し緊張していたのですが、このような親切な回答を頂いてホッとしております。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2008/05/29 12:40

こんばんは。


>自分なりに無い脳みそをフル回転させたのですがとうとうストールしてしまいました。
ストールするまでに考えたことを具体的に書いてみましょう。

さいころが区別できない場合に、どういう目がでるのか、またそれはどれだけの確率で起こるのか考えてみましょう。大切なのは手を動かして試行錯誤していく中で何らかの考察を試みることです。前者の場合なぜ、いとも容易く1/216という答えを得たのでしょうか。
それは、一回目の三つの目がなんであろうが、二回目にその同じ三つの目を引き当てることが同じ確率で起こるからですね。
だから数式的には、1*(1/6*6*6)=1/216となります。*

後者の問題の難しいところは、一回目の三つの目によって、二回目にその同じ三つの目を引き当てる確率が変わってくるから場合分けして考えないといけない、というところ

にあります。
以後、三つの目が1と3と5だったばあいに(1,3,5)と表記することにします。(3,1,5)なども同じ意味だと考えてください。
またそうなる確率をP(1,3,5)と表記することにします。
たとえば、P(1,3,4)とP(1,1,1)が同じ値だと思いますか。直感的にP(1,1,1)の方が小さい、起こりにくそうだと分かるでしょう。つまり、一回目の目が(1,1,1)だった場合、二回目に同じ目を引き当てるのは(1,3,4)よりも困難だということです。**
そんな感じでああでもないこうでもないと考えていきますと、一回目の目に同じ目がいくつあるかによって、確率が変わってくるのではという推測ができるようになります。

以後一回目の目と二回目の目が一致する確率を、一回目の目のうち同じ目がいくつあるかという観点から場合分けして考えます。注意せねばならないのは、サイコロの選び方と目の選び方両方考えなければならないということです。

(1)一回目の目のうち、同じ目が三つのとき、
一般的に(a,a,a)と書けます。aは6通りあるので、
一回目に三つとも同じ目を出す確率は、6/6*6*6=1/36です。二回目は、たとえば一回目に出した目が(1,1,1)だとすると、これと全く同じものを出さないといけないので、aが6通りあるという先ほどの考慮を取り除いて、
1/6*6*6=1/216です。両者を掛け合わせると、1/6^5となります。
こんな感じで進めていきます。

(2)一回目の目のうち、同じ目が二つのとき、
一般的に(a,a,b)と書けます。ひとつだけbという異なる目を出す仲間はずれのサイコロの選び方は、3通り、
aは6通り、bはaで選んだものを除く5通りあるので、
一回目に二つ同じ目を出す確率は、(3*6*5)/(6*6*6)=15/36です。二回目はやっぱり一回目と全く同じ目を出さないといけないので、たとえば、一回目に出した目が、(1,1,4)だったとして、これと同じものを出すことを考えます。
この目とサイコロとの対応は3通りあることが分かります。(∵どのサイコロが仲間はずれの目を出すか。つまり3通り)
すなわち二回目に一回目に出した目を出す確率は、3/(6*6*6)=3/216です。一回目の結果と掛け合わせると、45/6^5となります。

(3)一回目の目のうち、重複する目がないとき、
一般的に(a,b,c)と書けます。aは6通り、bは5通り、cは4通りなので、一回目にそのような目を出す確率は、
(6*5*4)/(6*6*6)=20/36です。一回目例えば(1,3,4)の目だったとして、これと同じものを出すことを考えます。
この目とサイコロとの対応は6通りあることが分かります。(∵一番大きな目をどのサイコロで出すか、二番目に大きな目をどのサイコロで出すか、残りものはそのまま対応。つまり、3*2=6)
すなわち二回目に一回目に出した目を出す確率は、6/(6*6*6)=6/216です。一回目の結果と掛け合わせると、120/6^5となります。

あとは、足し算です。
(1+45+120)/(6^5)=83/3888となって、質問者様の提示された解答と一致しました。

おそらく頭を悩ませるのは、二回目の目の確率が、一回目に出した目をもう一度出す確率とは異なるというところにあります。単純に一回目の確率を二乗してしまってはいけ

ないということです。(余談ですが、私は初め誤ってこの方法で解いてしまい、313/432というありえない高確率を得ました)
二回目の確率はそれぞれ順に、1/216,3/216,6/216ですが、この確率の差は、**で触れた通り、一回目の目によって生じる、「二回目に目が一致する確率」の差だということ

です。この差こそが、さいころを区別できるか否かの違いによるものだと理解できます。この差がなければ、*で触れたとおり、まとめて計算できるわけですから。

分かりにくい説明だと思いますが、理解の助けになれば幸いです。
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この回答へのお礼

仰るとおり、考えたことを質問に書くべきでした。反省しております。
初めての質問ということもあり、少しテレてしまいまして…。
自分は先に出た目の場合の数を求めてからというようなアプローチだったんですが、
場合分け後の処理で混乱してしまいました。
懇切丁寧に教えて頂き、おかげさまで疑問もとけました。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2008/05/29 13:43

さいころが区別できるときは、


1/6×1/6×1/6=1/216

サイコロが区別できないとき
1.3つとも異なる数字のとき
2.3つが同じ数字のとき
3.2つが同じ数字のとき
を区別して補正します。
1.3つとも異なる数字のとき
順列の数は6N3=6×5×4=120通り
このときは、サイコロが区別できないときの6倍の確率です。
サイコロの順序が6通りだからです。
2.3つが同じ数字のとき
組み合わせの数は6通り
このときは、サイコロが区別できないときの1倍の確率です。
サイコロの順序が1通りだからです。
3.2つが同じ数字のとき
6×6×6-120-6=90通り
このときは、サイコロが区別できないときの3倍の確率です。
サイコロの順序が3通りです。

確率は、1/216×{(120×6+6×1+90×3)/216}
=996/(216×216)
=83/3888です。
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この回答へのお礼

テストの際には、このような簡潔で美しい回答を目指したいと思います。
おかげさまで、わからなかった所が良くわかりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/05/29 12:45

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