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アコギの保管方法(弦を緩めるべきか否か)についての質問です。
多方面でいろいろと議論されているトピックではありますが、いまいち理解できない点があるので、教えてください。特に下記の2点について、真偽の確認をしたいと思っています。

(1)トラスロッドは元々逆反り方向にテンションがかけられており、弦を張った状態でバランスが取れるようになっている。したがって、弦を緩める必要は無い(逆に弦を緩める、または弦を張らない状態で長期間保存すると逆反りしてしまう)。

(2)毎日頻繁に使用する場合には弦を緩める必要は無い。

私見ですが、(1)については、トラスロッドのテンションに較べて弦のテンションの方が圧倒的に大きいような気がしています。
(2)については、全く根拠がわかりません。単にチューニングの手間がかかるからという理由でしょうか?

以上、よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

弦を緩めるか否かについては、画一的な方針だけで対応しようとするのはあまりそぐわないでしょう。

ギターはほとんどが木材でできていて、木材自体は常に均質であるとはいえない材料ですので、その使われている材の個性によって個体差が生じるのが常です。保管に当たっては、そのギター1本1本の癖を観察し、個体差を考慮してそれぞれのギターにあった管理・調整を施すのが妥当でしょう。
何もしていないのに順反り傾向を示すようであれば、保管時に弦を緩めるのが良いでしょうし、そうした傾向が見られない場合は弦を緩めておく必要性は薄いと判断できます。また、長期保管についても、保管に入る前に万全の対策をしようとするよりも、保管し始めて以後も定期的に楽器の状態を監視して、その都度必要な調整を施す方が現実的にギターにやさしい保管になると思います。

1)について
ネックに埋設されるトラスロッドについては、基本的にはネックに対して逆反り方向に向かう力を加え、弦の引張りに対する対抗力を補助するのが役割になります。ネック反りは、弦をチューニングした状態で、演奏する上で良好な状態を確保するようにトラスロッド調整を施すことになります。
ただ、長時間に渡ってストレスが加わり続ける状況においては、日単位では確認しきれない微小な変化などが積もり積もって、長時間を経て顕在化することも考えられます。はじめは反りなどもない状態だったとしても、長期間そのままにしていたらいつの間にか反りが進行していた、などというような事態も考えられない訳ではありません。
弦を緩める必要性の有無については、弦の張力とトラスロッドやネックの木材の対抗力のバランスで考える必要があり、それについては状況に応じた対処を個別に考えるのが妥当と思われます。演奏時以外には、弦の張力の総計とネックとトラスロッドの対抗力が程好く吊りあうくらいのバランスを確保できるのが理想でしょう。
ただし、弦を外して長期保管をするのは、弦がネックに加える力がない分、トラスロッドが加える力だけがネックに作用し続けることになるため、逆反りを進行させる可能性が強くなります。金属弦のアコースティックギターであれば、クラシックギターと比べて弦の張力の総計は二倍近く(チューニングを合わせた状態で70~80kgfくらい)になり、その力に対抗できるようにトラスロッドが力を加えることになります。弦を張ったときにある程度弦の引っ張りの作用でネックの位置が戻るとしても、長時間力が加わり続けることでネックの木材に変な癖がつく可能性がまったくないとは言い切れません。もし、弦を外して長期保管するのであれば、トラスロッドを調整してネックに力が加わらないくらいにトラスロッドを緩めておくのが妥当です。
(なお、クラシックギターには大抵はトラスロッドは入っていませんので、クラシックギターと金属弦のアコースティックギターの性状を同一視するのはあまり妥当ではないでしょう。)

2)について
こちらについては、そうしておくことでメンテナンスフリーになるという意味合いの対処法ではないと捉えるのが妥当でしょう。
毎日手にして練習をするのであれば、そのギターに触れている時間にギターの状態も感覚として伝わってくるため、ギターの状態の変化を毎日チェックしているのに近い状態にあるといえます。もしその中でネック反りの異常を感じるようであれば、その時にすぐに対処することができるでしょう。チューニングの手間を厭うような意味ではなく、そういった意味として解釈するのが適切かと思います。
あるいは、弦を張ったり緩めたりを頻繁に繰り返すと、弦の寿命を縮めたり、ネックに加わる応力が頻繁に変化するため却ってネックの状態を不安定にしてしまうということに対する懸念という面から、あまり頻繁に弦を緩めるのはお勧めできないとする説もあります。

いずれにしても、保管に当たって弦を緩めることについては冒頭にも書いたように、そのギターの状況をよく観察して、そのギターに必要な対処を見極め、画一的な方針に固執したりせずに個別に対処を考えるのが妥当でしょう。

参考まで。
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この回答へのお礼

的確なご意見ありがとうございます。
結論としては、ギターには個体差がありすぎて、一般論では語れないということですね。

お礼日時:2008/06/01 18:19

楽器の製作に携わっていました


弦を張らない状態で保存しても問題は有りません。逆反りするというのであればバイオリンやクラッシックギターはどうなるのでしょう。弦がある無いではなく保存環境の方が問題になります。
弦を張ったままにするとネックに良くないのではなく弦がのびて寿命が短くなります、使わないときは少し緩めて(完全に緩める必要は有りません)使うときにチューニングするのが基本です。
チューニングの手間がかかる・・・と、もしあそう思う人がいたのならその人は音楽をやらない方が良いでしょう。チューニングは基本ですから。
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