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よろしくお願いします。寒冷前線の雨域についてですが、教科書では寒冷前線から後ろにかけて約70キロの範囲が雨域になっているようです。知り合いは、寒冷前線と温暖前線の間で寒冷前線のちかくも雨だといっています。寒冷前線の雨の区域は、モデル的にはどのあたりでしょうか?

A 回答 (2件)

多くの教科書では,典型的な前線の姿として,たいてい「雨域は温暖前線の前方(幅約300km),寒冷前線の後方(幅約70km)」のように書かれています。


少し詳しいものだと,「低気圧の中心付近は前線の南側(暖域)でも雨になっていることが多い。」などの記述もあります。
これは,1920年代にノルウェーの気象学者ビャークネスらが提唱したいわゆる「ノルウェー学派モデル」ですが,今日も地上天気図を解析する際の基本的なモデルとなっています。

nick007さんのご案内の学研学習事典では,「寒冷前線をはさんで70km」のように図が描いてありますが,多くの教科書では,低気圧の中心に近い部分以外は,「寒冷前線の後ろ側70km程度」を雨域としています。

さて,質問者さんは「モデル的には」とわざわざおっしゃっていますので,以下の話はご承知の上でのご質問と思われますが,ここを読まれた方の中で回答が独り歩きすると心配な部分もありますので,念のため補足します。

試しに,今日(2001年2月16日)の午前9時の天気図を見ると,東北から関東にかけて寒冷前線が伸びており,東に進んでいます。
しかし,この時点での雨域は,寒冷前線の後側ではなく,前側(暖域の中),それも前線から100kmぐらい間を置いて,幅200km程度の雨域が寒冷前線と並行するように伸びています。
こういう「寒冷前線の先触れとしてのにわか雨」は時折り見られるものです。
また,教科書には「温暖前線では乱層雲からしとしとと穏やかな雨が降る」と書いてありますが,1982年7月23日の長崎豪雨で1時間に187mmという日本記録の降水量をもたらしたのは,温暖前線沿いにつぎつぎと発生した積乱雲でした。
かと思うと,雨域をともなわず,気温や湿度,風向が変化するだけという前線もあります。

では,教科書はウソを書いているのかというと,そうではなくて,教科書に載っている温暖前線や寒冷前線はあくまでもモデル,いいかえれば「平均的な前線像」に過ぎず,実際の寒冷前線は多種多様だということです。
周囲の気温や水蒸気量などの状態,上空の暖気・寒気の入り方,ジェット気流の向きや速度……などなど,いろいろな要因によって,前線の姿は大きく違ってきます。
つまり,実際の低気圧や前線には,一つ一つ,平均像からずれている部分があり,いわば個性となっています。この個性を見抜くのが予報者の重要な仕事というわけです。

そういった多種多様な前線の中から一つの典型的な姿を描いたものが,教科書に載っているモデルということになります。
そう考えると,お知り合いの方の「寒冷前線と温暖前線の間で寒冷前線の近くも雨だ」という意見に対して,「暖域でも雨が降る場合,寒冷前線寄りと温暖前線寄りのどちらで降りやすいか」を議論してもあまり意味はなさそうです。
教科書的に,「寒冷前線と温暖前線の間でも,低気圧の中心に近いところは雨になりやすい」程度に留めておくのがよいでしょう。

典型的なモデルについてかなり詳しく説明してある本に,安斎政雄「天気予報の手引」(日本気象協会;発売元はクライム)があります。
数式を使わずに書かれた,一般向けの天気図の読み方の本としては,かなり詳しいものです。
もしご覧になる機会があったらぜひお読みください。前線への理解がかなり深まるのではと思います。
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この回答へのお礼

puni2さん
ありがとうございました。
助かりました。

お礼日時:2001/02/16 19:38

このページにいろいろな説明がかいてありますよ。



http://db.gakken.co.jp/jiten/sa/228110.htm

どうやら前線をはさんで70kmくらいの範囲に強い雨が降るらしいです。

もし分からないことがあれば下のお天気用語集で調べてみてはどうですか?
http://www.inv.co.jp/~yoshio/DW/Weather/WeatherK …

天気にはあまり詳しくないのでこれくらいの
アドバイスしかできなくてすいません。
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この回答へのお礼

nick007さん
ありがとうございました。

お礼日時:2001/02/16 19:40

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