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IMFの活動や提言に対して国内で影響力や発言力のあるNGOなどの団体、政府関係者など具体的に教えてください。環境団体やメディア、経済アナリストなどは世論に訴えられるので影響力を持っていると思うのですが、実際どうなのでしょう。

A 回答 (2件)

NGOやNPOは扱う内容も多様で、数も非常に多く、


それぞれの分野や団体によって考え方も異なります。
対貧困支援活動を目的とするOxfamやCare、
医療問題では国境なき医師団、環境問題を訴えているWWFから、
IMFやグローバル化への批判で結合している世界社会フォーラムまで様々で、
これがずばり「NGO」というような挙げ方は困難で、
自分の関心や考え方に合うものを探していくしかないと思います。
ジュビリー2000のキャンペーンでは、特定のNGO/NPOというよりも、
著名な経済学者のサックス、ロックスターのボノからローマ法王、ダライ・ラマまで、
非常に幅広い国、人物、団体、宗教が連携して機能しています。

なお、日本人ではありませんが、経済学者のジェフリー・サックスや、
視点は大分違いますがIMF元チーフエコノミストのケネス・ロゴフは、
日本では週刊東洋経済誌上に一般向け記事を連載しています。
http://www.toyokeizai.net/business/international …
確か原典は英語のProject Syndicateで、
この辺りで影響力を持つ人物の一般向け記事を集めています。
http://www.project-syndicate.org/

↓でIMFの本部、ニューヨークではなく、ワシントンDCと
言いたかったはずが思いっきりとぼけています、失礼。
世界規模のNGO/NPOは直接的な対話もいくらか行っているはずですが、
ただ、日常のIMFの政策に対する影響力がどうかというと、
大きい効力が期待できるほど発言力があるわけではないかもしれません。
機関としてのIMFの役割は二国間ODAやUNDP、UNICEFなどの国連機関とは異なり、
他の国際開発機関の担う内容はIMFの管轄とずれる場合が多く、
何を期待するか次第でもあります。
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IMFの政策に影響力を持ち、キーとなる投票権があるのはアメリカです。


国際経済学者のジャグディシュ・バグワティは、
ウォール街=財務省複合体の存在を主張。
金融界と結びつきを持つアメリカ政府の意向が、
直接的またはIMFなどを経て途上国への圧力になり、
金融・資本市場の早急な自由化が過剰に追求されてしまったとされます。
IMF・世界銀行の要人であったスタンレー・フィッシャーは
シティグループに転身したように、
ウォール街・財務省・IMF・世界銀行の間で人事異動が多いです。
IMFや世界銀行の本部はニューヨークにあるため、
メディアとしてはニューヨーク地元紙の影響力を受けるといわれます。

一方、IMFのトップである専務理事は、ヨーロッパから選ばれるのが慣例です。
今の専務理事はフランス出身のストロスカーン(元財務相・社会党員)。
最近、IMFの政策に影響力を持つ調査局長に、マクロ経済学テキストの
著者として知られるブランシャール(フランス出身)が指名されました。

日本の出資比率はアメリカに次ぐ規模ですが、
国際開発政策への関心は高くなく、国際機関で働く人材は不足、
世界的に名前の通っている人材や団体、メディアは稀であるため、
政府レベルでも、経済学者や評論家、NGOのレベルでも、
日本からの影響力や発言力は大きくないと思います。
ちなみに日本の影響力が大きい国際開発機関はアジア開発銀行。
日本政府は、アジア通貨危機の際に、IMF(国際通貨基金)に対して、
AMF(アジア通貨基金)を設立することも計画したりもしましたが、
アメリカの強い反対にあって頓挫しています。

国際開発に関わる世界的にメジャーなNGOであれば、
IMFの政策と反目することも多いですが、
いずれも関係あるといえばあるはずです。

・IMFの出資と投票権比率
(IMFより、2008年、世界シェア)
アメリカ 出資17.1% 投票権16.8%
日本 出資6.1% 投票権6.0%
ドイツ 出資6.0% 投票権5.9%
フランス 出資4.9% 投票権4.9%
イギリス 出資4.9% 投票権4.9%
中国 出資3.7% 投票権3.7%
イタリア 出資3.3% 投票権3.2%
サウジアラビア 出資3.2% 投票権3.2%
カナダ 出資2.9% 投票権2.9%
ロシア 出資2.7% 投票権2.7%

この回答への補足

omegerさま、ご回答ありがとうございました。

「国際開発政策への関心は高くなく、国際機関で働く人材は不足、
世界的に名前の通っている人材や団体、メディアは稀であるため、
政府レベルでも、経済学者や評論家、NGOのレベルでも、
日本からの影響力や発言力は大きくない」
↑とても残念なことですね。

「国際開発に関わる世界的にメジャーなNGO」で調べたところ、ジュビリー2000キャンペーンで有名な英国のジュビリーの日本組織であったPARC(アジア太平洋資料センター)が目に付きました。発行している雑誌オルタは有名な雑誌で以前から名前だけは知っていました。
その他のNGOで有名どころがあれば教えていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。

補足日時:2008/06/18 14:07
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