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液晶の温度変化による観察で偏光顕微鏡を使いました。
このとき、上下二枚の偏光板をクロスニコルにして観察を行ったのですが、こうすることでいったい何が違うのでしょうか??
偏光顕微鏡を使うことで、おそらく普通の顕微鏡では見えない色の変化が見えるから、だから偏光顕微鏡を使っているのだと思うのですが、試料と光源の間にある偏光板、試料と観測者の間にある偏光板、この位置にある偏光板はどういう原理で、観察にどう影響するのかがわかりません。

A 回答 (1件)

こんにちは。


直交と平交では、非旋光部分の見え方が逆になります。
つまり、平行ニコルでは、下(光源側)の偏光が旋光されて角度が変わり、その分、上の偏光版でさえぎられて陰影になります。
非旋光部分は偏光の軸は変わらないのでそのまま上の偏光板を通過し、背景は明るくなります。

見え方としては、明るい視野の中に、偏光の程度によって色が付いて見えるわけです。
色の変化がきれいに見えるので、偏光状態の分布や場所による変化を観察するのに適しています。

直交ニコルでは、下から来る偏光はそのままでは上の偏光板と軸が違うので真っ暗になります。
旋光部分があると、その程度により、上の偏光板を通過できる成分が増えるので、光って見えます。

暗い中に光る場所が見えるので、旋光部分の存在を検出するのに向いています。

以上は一般論であって、実際には観察する標本によって、どっちが見やすい、というのも出てきます。
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