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3つの問題が解説を見てもわからなかったので質問させてください。
まず1つ目は
問 さは、三条院の御末はたえ「ね」と思し召し、おきてさせたまふか。

この「ね」の意味は何か。打消し「ず」の已然形か完了「な」の命令形だと思うんですけど上の「たえ」は下二段動詞(?)だと思うんで
接続では判断できないと。下の格助詞「と」は体言に
接続だからこれでも判断できない。
それで解説を読んでみるとどうやら上に「こそ」がないので已然形はありえないので命令形の完了が正解になる と書いてありました。これは消去法で完了しかないなと解釈すればいいんでしょうか?消去法だと
しても完了が入るのは法則として間違ってませんか?

2つ目お願いします。
硯に髪の入り「て」すられたる。

解説を読むとこの「て」は下に助動詞がなく動詞が来ているので
接続助詞の「て」になると書いてあります。
これはそのまま「て」の下に動詞があったら接続助詞の「て」と
暗記していいんでしょうか?

3つ目お願いします!
里はあれ「ぬ」むなしきことの~~~(省略)

問 この「ぬ」は打ち消しの「ぬ」か完了の「ぬ」か。

まず接続では判断できない。そして解説を見るとしたに
「むなしき」という形容詞があるので完了が正解と書いてました。
それで形容詞について色々と調べてみたんですけどそういう法則
がどこにも書いてなかったのでこの「ぬ」の問題がでて、上の語で判断できなく下に形容詞があったら完了と暗記しちゃっていいんでしょうか?

質問の量が多くてすいません。お願いします!

A 回答 (4件)

ん~~^^;


困ったね、質問文を読んでいたら、ある程度、古典文法の素地のある人だと思ったもので、中級者向けの説明をしてしまいました。
もう少し前の段階からお話したほうが良かったみたいね。

>これはもしかして「むなしき」の下に引用の「と」があるから
ってことで「区切れになるのである」って言っているのかな?

→違います。
「むなしきとこの」は、「むなしき床の」で、「と」は引用の格助詞「と」ではない、「床」という名詞の一部です。
1番の方も、そう解説して下さってますよ、わざわざ「床」と漢字表記に直して。

「句切れになるのである」と言っているのは、「里はあれぬ」で句切れになる、と言ってるのです。
「『むなしき』で句切れになっている」のではないよ。
そこも、1番の方が、「この歌は初句切れです」と教えて下さってますよ。
「里は荒れぬ。虚しき床の辺りまで、身は慣らはしの秋風ぞ吹く」と漢字で表記すれば、少し分かりやすいかな?

秋になって、人里はすっかり荒れ果てて、人もまばらになってしまった。
私のベッドの周辺までも、秋風が吹き抜けていかにもわびしい。
ま、私がわびしいのは、格別、秋風が吹くからってわけでもなく、一緒に寝るカノジョもいないので、いつも一人寝に慣れてるからなんだけどさ。

という意味の歌なんですよ。

>それでこの「ぬ」はそれにかかっていて終止形になり
完了だってことなんですかね。

→違います。
「と」は「床」という名詞の一部であって、引用の格助詞「と」ではありません。

まず、「係る」という文法用語そのものの認識がずれているようですね。
「係る」というのは、「接続する」ということとは、別の概念ですよ。
「係る」とは、
(1)修飾→被修飾や、主語→述語 などの文節関係、
(2)呼応(陳述)の副詞→常套的に用いられる語 などの呼応関係、
(3)係助詞→結びの活用語 という係り結びの関係
などを表す文法用語です。

<例>
(1)遠くに 高い 山が 見える。
「遠くに」は「見える」に「係る」連用修飾語である、と言います。
「高い」は「山に」に「係る」連体修飾語である、と言います。
「山が」は「見える」に係る「主語」である、と言います。
(2)もし、あなたが私を忘れても、私は決してあなたを忘れないだろう。
「もし」は「ても」に「係る」呼応の副詞である、と言います。
「決して」は「ない」に「係る」呼応の副詞である、と言います。
(3)秋風ぞ吹く。人やある。人こそ見えね。
「ぞ」は「吹く」に「係る」係助詞で、「吹く」は「ぞ」を「受け」て連体形をとっている、と言います。
「や」は「ある」に「係る」係助詞で、「ある」は「や」を「受け」て連体形をとっている、と言います。
「こそ」は、「ね」に「係る」係助詞で、「ね」は「こそ」を「受け」て已然形をとっている、と言います。

>usagiさんも区切れといっていたのでこの「と」がそれを意味してたんでしょうか。

→違います。
1番の方は、「里はあれぬ」という「初句」で「句切れ」ているよ、と教えて下さっているのです。

>目に見えぬかそけき影のふと寄り来るを見れば・・・」
これは「かそけき」が下の体言にかかっていて、この「ぬ」は体言で
打ち消しって判断するんですよね。

→違います。
「ぬ」は「体言」じゃない、「連体形」です。
「ぬ」は打消の「助動詞」です。
「体言」というのは「名詞と代名詞」のことですよ。
「連体形」というのは、「体言に接続する活用形」という意味です。
「体言」と「連体形」は全然違う概念なんです。
混同してたみたいですね。

「ぬ」を「連体形」だと言っているのは、「影」という体言(名詞)に直接「係って(修飾して)」いるからです。
(目に)見えぬ→「影」の
かそけき→「影」の
というふうに、「見えぬ」という文節と、「かそけき」という文節は、同じ成分的価値で(並立関係で)、どちらも「影」という「体言(名詞)」を修飾しているのです。
だから、「見えぬ」の「ぬ」も、体言に「接続」する形をとって連体形になっていて、「かそけき」も体言に「接続」する形をとって連体形になっているのです。

>僕の問題の場合「むなしき」が「と」にかかっていて、さらに「ぬ」が終止形っていってるんだから、「むなしき」は「むなし」という終止形の活用にならないのかな?と思いました。

この疑問の意味がよく分からない。
「むなしき」が「と」にかかっていて、
というのが、すでに文法的にむちゃくちゃだということは、もうお分かりいただけたと思いますが、
「ぬ」が終止形っていってるんだから、「むなしき」は終止形の活用にならないのかな?
という疑問の根拠が、全然分からないんです。
どういう意味?

「むなしき」が連体形の形をとっているのは、「床」という体言(名詞)に「接続」しているからですよ。

>miirumatuさんの例文は形容詞の後「影」で体言→「ぬ」は体言
僕の問題の場合形容詞の後に「と」だから終止形→「ぬ」は終止形
っていう解釈でいいんですかね。

→違います。
「ぬ」が、何形であるか(この場合、終止形であるか連体形であるか)を判断するのは、形容詞の後がなんだとかは何の関係もありません。
2番の回答でも言いましたが、その語が何形であるかを判断するのは(もちろん、活用表に照らし合わせて、語形から判断するというのが第一義ですが、語形から判断できない場合は)、文全体の構造を考えて、様々な要因を考え合わせなければできないことです。
ある語が、終止形であるためには終止形であるための理由があり、連体形であるためには連体形であるための理由があるのです。

*終止形である理由
・文が終止している。
・引用の格助詞「と」に接続していて、「と」の直前に 。」(句点、閉じカッコ)を補うことができる。
・終止形接続の助動詞(べし、らむ、なり、めり、らし、まじ)や、終止形接続の助詞(とも、な)に接続している。
(ただし、ラ変の仲間は、終止形接続でも連体形をとるので注意)

*連体形である理由
・体言(名詞)に接続している。
・体言(名詞)に直接係っている。
・連体形接続の助動詞(なり、たり)や連体形接続の助詞に接続している。
・直後に体言(名詞)が省略されている。
・係助詞(ぞ、なむ、や、か)が係って、その語で結んでいる。
・疑問関係の副詞や形容動詞が係っていて、その語で受けている。
・連体止めで余情を表している。

>本当は文意で考えろってのが理想なんですけどね。

そんなことないのよ。
古文は、文法から、確実に客観的に文意を解明していく方法がセオリーです。
まずは確実な文法の習得。
文意、文脈判断なんていうのは、文法だけではどうにもならないときの最後の切り札、教える側にとっては最後の逃げ口上です。
(なんかっつうとすぐに「ここは文脈判断だね~」なんて言う指導者は無能だってことさ)

この回答への補足

ごめんなさい!usagisanの回答で

>>この歌、初句切れです。
 後ろに形容詞があり、「ぬ」がそれに係っていくのなら、「ぬ」は連用形でなくてはなりませんね。でも連用形が「ぬ」である助動詞というのは存在しません。
 とすれば、ここは「ぬ」が文末で、終止形か、係り結びで連体形か、どちらかだということになります(命令形が「ぬ」というのもありませんし。)。
 でも、係助詞はない。となると、完了・終止形の「ぬ」しかないわけです

ってちゃんと書いてありましたね。これが区切れていることの根拠
になるんですね。
下に形容詞!上は「ぬ」で連用形になってない!上見る!係助詞ない!
よし!これは終止形だ!ってできればいいんですけど
しかしmirumatshuさんの例文のような形容詞の
後にある名詞にかかるパターンもあるんですよねぇ、いやあ厄介だ。

補足日時:2008/07/15 22:00
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この回答へのお礼

何度も丁寧な説明をしてくれてどうもありがとうございます汗

>>「むなしきとこの」は、「むなしき床の」で、「と」は引用の格助詞「と」ではない、「床」という名詞の一部です。
1番の方も、そう解説して下さってますよ、わざわざ「床」と漢字表記に直して。
うわ~僕の勘違いでしたね。情けないです、すいません汗
これでも浪人生なんですよ汗
僕の質問した問題文とmirumatsuさんが出してくれた例文は
形容詞の後に同じ名詞がありmirumatsuさんの例文は
それが「ぬ」にかかっていて僕の場合は床は「ぬ」にかかって
いなくて区切れていると解釈できるのはちょっと難しく感じます。
訳してもらうと確かに区切れてるのがわかるんですけど
問題文のままだとちょっと区切れてるとかには気づけないなぁ。

最初のmirumatsuさんの回答で最後に教えていただいた
>>「ぬ」が何形であるか、という判断は、文全体の構造を見て、この「ぬ」を含む文節が、文の成分上、どの文節に係っているのか、係助詞を結ぶ役割をしているのか、何らかの体言が省略されているのか、それとも、この「ぬ」で文が終止しているのか、和歌などの場合、この「ぬ」で句切れになっているのか・・・等等、様々な要素を考え合わせなければ、判断がつかないのです。

これが出来ないと中々判断できないんですよね。

mirumatsuさんは古文が好きなんですか?恐縮なんですが
mirumatsuさんは古文はどのように勉強していったんでしょうか?
僕はセンターレベルの文法マニュアルみたいなのを見ながら
問題集を解いていって識別や意味の判別などを練習してるんですよ。

お礼日時:2008/07/15 21:54

>mirumatsuさんは古文が好きなんですか?



好きっちゅうかなんちゅうか、まあ、仕事ですんでね、好きも嫌いも。
・・・なんて斜に構えたこと言わずに、素直に言いましょうね、うん、好きですよ、とても。
好きだったから職業になってるんでしょうね、いまだに。

>mirumatsuさんは古文はどのように勉強していったんでしょうか?

さあ~~、もう古いことなんで忘れましたね。
でも、たぶん、文法解釈を丁寧にしていって、いい訳文を作ってやるぞ、と結構燃えていたかな。
具体的に言うと、
古文の本文を4行おきくらいに書き写し、行間に、単語の意味とか、助動詞や助詞の意味とか、係り結びの係り受けとか、ゴチャゴチャしたことを書き込んで、訳文をつけていって・・・って、地道にやってたと思います。

でも、何よりも、興味でしょうね。
授業で「花山院の御出家」をやったら、花山院てどんな人やろ、藤原道兼どんな人やろ、安倍晴明どんな人やろ、って、人物中心に調べていったりね、そすと、古文に登場する人物が実に生き生きと立ち表れてきて、ちゃんと生きた人間だったんだなあ、って、実感できるんですよね。
それは別に『源氏』などのウソ話でも同じ。優れた古典作品は、人物造詣がしっかりしてるから、実在の人物だったかどうかなんてこの際関係ないんですよね。

>僕はセンターレベルの文法マニュアルみたいなのを見ながら
問題集を解いていって識別や意味の判別などを練習してるんですよ。

うん。
それは結構ですけどね。
・・・面白いかね?
やってて面白いなあ、って思えるような学習方法が、長い目で見てベストかも。
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この回答へのお礼

色々答えてくれてありがとうございました。
またわからないことがあったときにはよろしくお願いします笑
職業だったんですね、自分も人に教えられるくらい勉強
したいと思います。本当に助かりましたありがとうございました。

お礼日時:2008/07/20 05:55

>問 さは、三条院の御末はたえ「ね」と思し召し、おきてさせたまふか。


>この「ね」の意味は何か。

→完了の助動詞「ぬ」の命令形です。

>打消し「ず」の已然形か完了「な」の命令形だと思うんですけど

→完了「な」という助動詞はない。「ぬ」です。

>上の「たえ」は下二段動詞(?)だと思うんで接続では判断できないと。

→「たえ」はヤ行下二段動詞「絶ゆ」の連用形ですが、確かに、未然と連用が同形なので、接続では判断できません。

>下の格助詞「と」は体言に接続だからこれでも判断できない。

→「と」は、引用を表すので、「体言に接続」というルールはありません。
「と」の直前で
 。」(閉じカッコ)
となる、と考えると良い。
引用の「と」の直前では、文が終始するのです。
だから、「と」の直前は、圧倒的に終止形が多い。
もちろん、体言止めや連体止め、係り結びの法則によって連体形や已然形をとっている場合、命令形で言い切っている場合など、様々ですが。
いずれにせよ、「と」は体言接続、という認識は誤りです。

>それで解説を読んでみるとどうやら上に「こそ」がないので已然形はありえないので命令形の完了が正解になる と書いてありました。

→まずまあ妥当な解説ではあります。

>これは消去法で完了しかないなと解釈すればいいんでしょうか?

→消去法でというよりも、「と」の直前で文が終始しているから、命令形で言い切った、と考えるのが妥当、という積極法で解答の出せる設問かと思います。

>消去法だとしても完了が入るのは法則として間違ってませんか?

→どうして?何の法則?何もおかしくありませんよ。

>硯に髪の入り「て」すられたる。
>解説を読むとこの「て」は下に助動詞がなく動詞が来ているので
接続助詞の「て」になると書いてあります。
>これはそのまま「て」の下に動詞があったら接続助詞の「て」と
暗記していいんでしょうか?

→・・・いい・・・でしょうね、いささか乱暴な「暗記」だという感は拭えませんが、完了の助動詞「つ」の連用形「て」の直後に動詞が接続している例を、確かに思いつきませんからね。
ちゅーか、接続助詞の「て」自体、本来的には、完了の助動詞「つ」の連用形から成立したという経緯がありますので、本質的には同じものなのでね・・・

>里はあれ「ぬ」むなしきことの~~~(省略)
>問 この「ぬ」は打ち消しの「ぬ」か完了の「ぬ」か。

→省略してありますが、本来、前後の文を見なければ分からないはずの識別です。
「ぬ」が何形かを判断しなければならないからです。
「里はあれぬ」の前に、係助詞「ぞ」「なむ」「や」「か」は係っていないか?
「むなしきことの~」は、いかに続くのか?「あれぬ」という文節が「(むなしき)こと」を修飾している可能性はないのか?

まあ、意味的に考えてまず間違いなく完了でしょうが、識別問題として文法的に解明する段に、これだけの資料では不足です。

>まず接続では判断できない。

→そのとおりです。

>そして解説を見るとしたに「むなしき」という形容詞があるので完了が正解と書いてました。

→この解説は誤りです。

>それで形容詞について色々と調べてみたんですけどそういう法則
がどこにも書いてなかったので

→ないでしょうね。そんな「法則」ありません。

>この「ぬ」の問題がでて、上の語で判断できなく下に形容詞があったら完了と暗記しちゃっていいんでしょうか?

→いけません。
たとえば、下の文だったら、どう識別します?
(パッといい例文が思いつかなかったので、とっさに作った作文ですが)
「目に見えぬかそけき影のふと寄り来るを見れば・・・」
「見え」はヤ下二「見ゆ」で、未然・連用が同形ですから、接続によっては「ぬ」の識別ができません。
「ぬ」の直後には、ク活用形容詞「かそけし」連体形「かそけき」が続いていますが、「ぬ」は完了と識別できるでしょうか?

できません。
「見えぬ」は、「かそけき」と並立関係で「影」という体言を修飾している連体修飾語です。
すなわち、文の成分上、「ぬ」は、まず「連体形」である、という判断が先行します。
この文の場合、
「目には見えない、幽かな姿が、ふっと近づいてきて・・・」
と訳すべき文脈で、
「ぬ」は、打消の助動詞「ず」の連体形です。

このような場合もありますから、
>「ぬ」の問題がでて、上の語で判断できなく下に形容詞があったら完了と暗記しちゃ
ってはいけません。

接続で識別できない「ぬ」は、「ぬ」そのものが何形なのかを判断しなければ識別できませんが、下に形容詞があれば、とか、そんな単純な「法則」なんかはないのですよ。
「ぬ」が何形であるか、という判断は、文全体の構造を見て、この「ぬ」を含む文節が、文の成分上、どの文節に係っているのか、係助詞を結ぶ役割をしているのか、何らかの体言が省略されているのか、それとも、この「ぬ」で文が終止しているのか、和歌などの場合、この「ぬ」で句切れになっているのか・・・等等、様々な要素を考え合わせなければ、判断がつかないのです。
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この回答へのお礼

まずは回答してくれてどうもありがとうございます。
こんなに詳しく解説してくれるなんて感激ですよ。本当に。
まずは1つ目。
>>いずれにせよ、「と」は体言接続、という認識は誤りです
これが全てですね。usagisanが解説してくれたことと同じだと
思います。2つ目は暗記しますね。

三つ目。
>>ぬ」が何形かを判断しなければならないからです。
「里はあれぬ」の前に、係助詞「ぞ」「なむ」「や」「か」は係っていないか?
「むなしきことの~」は、いかに続くのか?「あれぬ」という文節が「(むなしき)こと」を修飾している可能性はないのか?

ホンマにあほしました!申し訳ございません。問題文間違えてました
里はあれぬむなしきとこのあたりまで身はならはしの秋風ぞ吹く。

「むなしき」こと←× 「むなしき」とこの←○

解説の内容をもう少し詳しく書いておきます。

解説: この「ぬ」は接続からは識別できないが。打ち消しの
助動詞「ず」の連体形であるならば体言にかかなければならないが
下は「むなしき」で形容詞だから、完了の助動詞「ぬ」の終止形
となる。ここで区切れになるのである。
これはもしかして「むなしき」の下に引用の「と」があるから
ってことで「区切れになるのである」って言っているのかな?
それでこの「ぬ」はそれにかかっていて終止形になり
完了だってことなんですかね。usagiさんも区切れといっていたので
この「と」がそれを意味してたんでしょうか。僕の完璧なミスです。
すいませんでした。
でも疑問に思ったのがmiirumatuさんが出してくれた例文

>>「目に見えぬかそけき影のふと寄り来るを見れば・・・」

これは「かそけき」が下の体言にかかっていて、この「ぬ」は体言で
打ち消しって判断するんですよね。
僕の問題の場合「むなしき」が「と」にかかっていて、さらに「ぬ」が
終止形っていってるんだから、「むなしき」は「むなし」という終止形の活用にならないのかな?と思いました。
これはむしろ形容詞の後ろの語で判断すればいいんですかね。
miirumatuさんの例文は形容詞の後「影」で体言→「ぬ」は体言
僕の問題の場合形容詞の後に「と」だから終止形→「ぬ」は終止形
っていう解釈でいいんですかね。本当は文意で考えろってのが理想
なんですけどね。読解がまだ全然できなくて・・・勉強中です

お礼日時:2008/07/15 06:00

 1つ目と3つ目について、少々。



 まず、1つ目。

 ここの「と」は格助詞ですが、「引用」の用法です。
 (「たえ」はおっしゃるとおりヤ行下二段「絶ゆ」です。)

 直訳すると、「『三条院の子孫は絶えてしまえ』とお思いになって」となります。

 「と」の後ろが「思し召す(お思いになる)」ですから、「~と思う(ふ)」「~と言う(ふ)」というときの「と」です。

 「雨降らむ。」と思ふ。 「やがて止まむ。」と言ふ。
 というように「と」の直前の“~”の部分(引用される部分)は文がそのまま入ることが多いのです。
 そのため、引用の「と」の直前の活用語は終止形か、係り結びの結びで終わる場合が多いですが、もちろん命令形の場合もありますね。
 “上に「こそ」がないので已然形はありえない”と解説にあるのは、「ね」が文末になっているからです。

 ちなみに、この例文、「大鏡」のものですね。「三条院の御末」で検索すると、前後の文や現代語訳(厳密な訳ではありませんが)を読むことが出来ます。

 次に、3つ目。

里はあれぬむなしき床のあたりまで身はならはしの秋風ぞ吹く 新古今集・寂蓮

 これも「里はあれぬ」(「里は荒れぬ」の方がいいかな)とかで検索すると、いろんなサイトから役に立つ情報を手に入れられると思います。

 この歌、初句切れです。
 後ろに形容詞があり、「ぬ」がそれに係っていくのなら、「ぬ」は連用形でなくてはなりませんね。でも連用形が「ぬ」である助動詞というのは存在しません。
 とすれば、ここは「ぬ」が文末で、終止形か、係り結びで連体形か、どちらかだということになります(命令形が「ぬ」というのもありませんし。)。
 でも、係助詞はない。となると、完了・終止形の「ぬ」しかないわけです。

 「ぬ」が連体形(つまり打消の「ず」)で、「むなしき」以後の体言に係っていくというケースも考えられなくはないとは思いますが、意味内容から考えてみて、「里は荒れない」→「床・あたり・身・ならはし・秋風」のいずれか、という修飾は無理だと思います。

 ただし、無理に例を作ってみるなら、「雨降らぬ苦しき日々」というように、「ぬ」が打消で、日々を連体修飾している、というようなケースがあるかもしれません。
 また、先の歌なら「里はあれてしまった。」で文が一度終わります。したがって、「ぬ」の後は、独立した別の文ですから、自立語ならどんな品詞でも「ぬ」の後にくる可能性があります。
 “下に形容詞があったら完了と暗記”というのはあまりいい方法ではないように思います。
 規則性を頼りにするだけでなく、もう少し、内容を考え合わせて判断する方がいいのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

まずは、回答してくれてどうもありがとうございます。

>>「と」の直前の“~”の部分(引用される部分)は文がそのまま入ることが多いのです。
 そのため、引用の「と」の直前の活用語は終止形か、係り結びの結びで終わる場合が多いですが、もちろん命令形の場合もありますね。

引用の「と」とは接続助詞の「と」とは違うんですよね。
参考書には接続助詞はSVとSVを結ぶ役割と書いてあるんで
違うんですね。引用の「と」の用法ってどこにも書いてないんですけど
基礎すぎて書いてないんですかね。
たしかに文末に「ね」ということは上に係助詞が無だったら
完了って簡単にわかりますよね。ただ引用の「と」っていうのは
初めて知りました。無知すぎました・・・。凄くわかりやすく
解説してくれてどうもありがとう。


>>後ろに形容詞があり、「ぬ」がそれに係っていくのなら、「ぬ」は連用形でなくてはなりませんね

これ、知りませんでした恥 形容詞にかかる語は連用形じゃなきゃ
ダメなんですね。

>>でも連用形が「ぬ」である助動詞というのは存在しません。
 とすれば、ここは「ぬ」が文末で、終止形か、係り結びで連体形か、どちらかだということになります。
でも、係助詞はない。となると、完了・終止形の「ぬ」しかないわけです。

なるほど。終止形だと ~~。か 「~~」と みたいな形しか
ないと思ってました。凄くタメになる解説してくれてありがとうございます!助かりました^^

お礼日時:2008/07/15 05:11

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