プロが教えるわが家の防犯対策術!

某CMで「ごらんいただけない場合があります」といっていますが
ご覧になるは見るの尊敬語で、いただくはもらうの謙譲語なので
「ごらんいただけない場合がある」というのはおかしいですよね
同じように駅で「(この列車は回送列車なので)お乗りいただくことができません」もおかしいですよね??
教えてください

A 回答 (4件)

ご指摘のCMの文章において、「いただく」は「してもらう」という意味の謙譲語であり、許可を求める表現ではありません。

文章を敬語抜きで書き換えると「(放送する側が)観てもらえない場合がある」となります。しかし、伝えたい内容は「(視聴者が)観られない場合がある」のはずで、実際の文章と主語が変わってしまいます。

この文章がおかしいのは、本来の主語と文章上の述語がねじれているため、尊敬語を使うべきところで謙譲語を使っていることです。この場合であれば、No.3の方の回答のように、尊敬語の「なる」を使って「ご覧になれない場合があります」と表現すべきだと思います。

もう一つの文章も同様の理由でおかしいと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

>「ご覧になれない場合があります」
やっぱりこっちのほうが正しいですよね
回答ありがとうございました

お礼日時:2008/08/02 18:03

見てもらいたいと頼む場合ならば、「もらう」のは頼む側ですから、それを謙譲語にして「ご覧いただきたい」と言うのは間違いではありません。


しかし、CMで「見られない場合がある」(「られ」は尊敬ではなく可能)と言ったり、鉄道会社が「この列車には乗れない」という場合、それは純然たる視聴者や鉄道利用客の行為ですから、謙譲語である「いただく」を使うのはおかしいと思います。正しくはは次のように言うべきでしょう。

「ご覧になれない場合があります」
「この列車は回送列車です。ご乗車になることは出来ません」

ちなみに、私は今テレビを持っていないので最近の事情は分かりませんが、以前放送局では「なお、一部ご覧になれない地域があります」などと言っていた筈です。ちょっと検索してみたら、NHKの下記ページにも同じ表現があるので、その辺の事情は今も変わっていないと思います。

BSファン倶楽部
http://www.nhk.or.jp/bs/fc/col/wed060503.html

- 余談 -
敬語の簡素化を図ろうとする国の方針に対し、サービス業を中心とする商業界には根強い抵抗があるようです。それ自体は構わないのですが、丁寧さを心掛けるあまり、過剰敬語の域を越えた “誤用敬語” さえ使われるケースも少なくありません。それらは穿った見方をすれば、
「何でもいいから “お・ご” とか“いただく” なんかを付けて敬語っぽくしときゃいいと考えているんじゃあるまいか?」
‥という気がしなくもありません ( ^^;

敬語は、元々身分社会において上下関係をはっきりさせる必要から作られたものです。それが現代においては本来の存在意義を失い、方向性を見失っているということはあるでしょう。見方を変えれば、敬語の使い方が出鱈目になるのは、ある意味日本に平等社会が根付いて来た証と言えるのかもしれません ( ^^
    • good
    • 0
この回答へのお礼

>「ご覧になれない場合があります」
>「この列車は回送列車です。ご乗車になることは出来ません」
ですよね、やっぱり、こっちのほうが正しいですよね
回答ありがとうございました

お礼日時:2008/08/02 18:01

はじめまして。



ご質問1:
<いただくはもらうの謙譲語なので>

これは丁寧語になります。

1.「ご覧いただく」は「見てもらう」の敬体です。

2.「ご覧」の「ご」は尊敬の接頭語です。

3.「~していただく」は動詞の連用形について、丁寧語として相手への敬意を表します。

4.「~してもらう」は、「相手の行為を依頼または期待し、それによって利益を受けること」を表します。

5.つまり、この場面では「お客に見て会社の宣伝になる」といった、話し手の「利益」も含まれるわけです。

6.また、「~していただく」は、許可の丁重な婉曲表現にもなることもあります。つまり、「~してもよいです」「~する許可を与える」という表現を、「~していただく」という遠回しな表現で上から目線的な語感を和らげる効果があります。

7.なお、ご質問文の「あります」も「ある」の丁寧語です。

8.以上から、ご質問の「ごらんいただけない場合があります」という表現は、尊敬語+丁寧語+丁寧語で、正しい敬語の使い方をしているのです。


ご質問2:
<「(この列車は回送列車なので)お乗りいただくことができません」もおかしいですよね??>

おかしくありません。理由は上記と同じです。

1.この場合の「いただく」は、上記で説明したような「許可の婉曲表現」にあたる用法です。

2.常体なら
「(あなたたちに)乗る許可を与えることができない」
となるところです。


以上ご参考までに。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

>これは丁寧語になります。
なるほど、丁寧語なのですね
良くわかりました
回答ありがとうございました

お礼日時:2008/08/02 17:59

> ごらんいただけない



いただく(...してもらう)のは相手(CM供給側)の行動なので
謙譲語でおかしくないです。

平たく言えば
「見てください」→「ごらんください」
「見てもらいたい」→「ごらんいただきたい」
「見てもらえない」→「ごらんいただけない」

列車の件も同様。
「乗ってください」→「お乗りください」
「乗ってもらいたい」→「お乗りいただきたい」
「乗ってもらえない」→「お乗りいただけない」

過去の言葉遣いの流れでこのようになったのでしょうが、
もっと簡単に言えばいいんですよね。
「見られない」→「ご覧になれません」
「乗れない」→「お乗りになれません」
    • good
    • 0
この回答へのお礼

>いただく(...してもらう)のは相手(CM供給側)の行動
なるほど、「もらう」訳ですから謙譲語でいいのですね
>「見られない」→「ご覧になれません」
>「乗れない」→「お乗りになれません」
私はこっちが正しいものだと思っていました。
でも、これは正解の一つなのですね

回答ありがとうございました

お礼日時:2008/08/02 17:57

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!