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人類の生活はこの何百年の間に急激に発展していますが、なぜもっと昔に今のように発展することができなかったのでしょうか?
紀元後2000年ほど経っていますが、紀元前にも何千年と月日は流れていたのですよね?
その昔の長い年月の間の発達の仕方と、ここ何百年の間の発達の仕方にすごく差があるのはなぜなのでしょうか?
その年月も含めて(人類の誕生から今まで)、それだけの長い月日がないと今の発展はありえなかったということなんだろう(徐々に発展していたからこその今)とは思うのですが、この急激な発展に比べ、昔の発展が緩やか過ぎる気がしてなりません。

フと思っただけの全くの素人の質問なので、説明の仕方や用語等の不備はすみません。
上のような疑問が解決できるようなHPがあれば教えてください。
もちろん、この場で回答していただければ嬉しいです。

A 回答 (8件)

成長曲線、という言葉があります。



勉強にしても、習い事にしても、努力に対する成果の比例は一定でないというものです。はじめのうちは、努力に対する成果が乏しいのですが、努力が一定の地点に達すると(ディッピングポイント)、成果が加速度的に伸びて、ついには少ない努力でも大きな成果が出る状態に達してしまいます。

そういう意味では、人類進化の歴史もまた成長曲線だと言えます。
現時点から見た場合、ディッピングポイントは「産業革命」でしょう。

それまでは、何を生産・創造するにしても、人力の限界までしかできなかったのに対し、産業革命によって機械化された動力を得ることで、人力を超えた生産・創造が可能になりました。(=世界の中心が、人口が多いアジア・中東からヨーロッパに移るきっかけでもありました。)

この人力を超えた生産能力が富の集中を生み、富がさらなる技術革新をもたらし、技術革新が生産能力のさらなる向上をもたらす、という連鎖を起こし、加速度的に近代化されていきました。

それまでも、農業革命や、金属加工の開始、貨幣経済の発達、印刷技術の発明など、数多くの歴史的要因がその当時のディッピングポイントとしてそれまでと比べて加速度的な進化を遂げたことがありましたが、現在の私たちから見れば、それらは産業革命と比べると小さなインパクトになってしまっています。

ですから、もし昔の人たちが歴史を知っていたら「昔はゆるやかだったのに、ここ最近で人類は飛躍的に進化している」という、私たちと同じ感覚を持ったと思います。

ちなみに、21世紀にはいったあたりから、産業革命を発端とする進化の連鎖が以前ほど明確に現れておらず、歴史の変わり目になりつつあるような気がします。インターネットを始めとした情報の発達が国や地域の垣根をなくし、ここ数百年で蓄積された膨大な先進国の富が、国を越えて有望な地域への投資となり、結果としてアジア・中東・アフリカ・南米といった出遅れていた地域が、自力で近代化するよりはるかに早いスピードで成長しています。

欧米+日本に偏っていた富が、こうした流れで急激に地域間格差がなくなりつつありますので、次の進化モデルが始まったのかもしれませんね。(もちろん、副作用も多くもたらすのでしょうが、大局的に見て進化の方向に進んでいるのは間違いありません。)
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
(お礼はNO.8にまとめて載せております。ご了承ください)

お礼日時:2008/08/01 20:27

前の方の成長曲線説は面白いですね。

その通りだと思います。
人類が急速に発展したのは見事に科学の発展と一致しています。
とりわけ電気の時代となった1900年代に一気に加速しています。
電気エネルギーを得られるようになれば、どこの時代からでも急激な発展は可能でした。

当然、それ以前の歴史はその積み重ねとなります。
まず、学問が発展する土壌が整わなければなりません。
これは有能な人が十分に勉強できる環境が必要ということです。

例えば農家に頭の良い子が生まれても、食べるのに懸命では学問など到底無理です。
つまり昔は裕福な家庭に生まれて、なおかつ探求心に優れた天才が生まれないと学問は発展しませんでした。
中世の錬金術ブームはこういったものにも研究で食い扶持を与えたので科学の発展に大いに役立ちました。

ルネサンスの頃になると人々の生産力が上がり、やっと余裕が持てる暮らしができます。
衣食住足りて礼節を知る。こうした土壌があってようやくこの頃各地に大学ができはじめます。
長い長い準備期間を経て、1800年代は科学のラッシュになります。
輝ける1900年代に向けて次々と基礎理論が打ち立てられていきます。
カメラなどの光学機器はこの時代を象徴する工業製品でしょう。

時代は確かに長い準備期間を必要としましたが、実はこの流れは1000年ほど短縮することはできました。
紀元前500年頃ギリシアではピタゴラスやアルキメデスが活躍しています。
おそらく、その流れがそのまま継続していればもっとすんなり実現していたことでしょう。
聖徳太子の時代に電気は発見されていたかもしれません。
しかし、時代は古代国家形成の時代であり、国家間の争いで人民は食べるのがやっとの時代に入ります。
以降、ルネサンス期まで科学では目立った発展はありませんでした。
現実社会はなかなかスムーズには回転しないものです。
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この回答へのお礼

みなさん、ありがとうございました!
お一人お一人にお礼を書くのが礼儀ですが、まったく同じお礼になってしまいますので、ここにまとめて書いておりますこと、お許しください。

素人のフと思った質問に、こんなに丁寧に説明していただいて本当にうれしく思います。また、みなさんの回答で今までまったく知らなかったこと、考えたこともないことを知れて、とても勉強になりました。

私は歴史が好きなのですが、やっぱり面白いなと改めて感じました。
本当にありがとうございます。
また疑問に思うことがありましたら、勉強させてください!

お礼日時:2008/08/01 20:26

私の考えですが、「情報・技術の共有化」がなされたことが急激な発展の基礎となっていると思います。



技術や思想など先人の英知を大勢の人が知り、理解することで過去の有益な情報を有効活用できたのではないでしょうか?

昔は口伝で伝え、その後、書物に書き留めることで情報・技術を伝え、現在では電子機器などで情報が伝播していきます。

また、一部の特権階級のみが情報・技術の恩恵を得、他社には漏らさなかったのが、(教育などにより)公開され誰でも情報を得る機会に恵まれてきたことも情報共有化を促進したと考えられます。

先人の100年の知恵を書物などですぐに目を通せることが、爆発的な技術進歩に繋がり、各分野での発展の寄与したのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
(お礼はNO.8にまとめて載せております。ご了承ください)

お礼日時:2008/08/01 20:27

文化、思想的には正比例して確実に退化しています。

特に日本は。

ただあなたの基準で物事を考えるからそう思うのであって、かげろうが孵化して一日で死んでしまうから、人間の一生の時間から見て哀れだと言うのと同じ、時間の概念はこの広大な宇宙から見ると人間の100年も陽炎の一生も、蝉の一生もおなじで大して変わらない。

ただ貴方はコンピューター、自動車、携帯電話、とか宇宙ロケットが発展したから、凡てが発展したと思い込んでいる、100年前も100年後同じように思い込む人は、多いと思います。

実は、コンピューター、自動車、携帯電話、とか宇宙ロケット等は、まだまだ原始的な機械ですよ。

ジュール・ヴェルヌ原作の同名小説を原作とする。この小説は1956年、ハリウッドで"Around the World in 80 Days"(日本語題名はそのまま「八十日間世界一周」)という本を読むのも良いかも、テーマ曲は名作です。

藤沢周平が何故フアンが多いのか、暇ができたら読むのも良いかも。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
(お礼はNO.8にまとめて載せております。ご了承ください)

お礼日時:2008/08/01 20:28

私もあなたの様な疑問を持つ者の一人です。

ある時点(ほとんどが国と国との争いでの兵器の開発ですが)で分岐路を迎え急激に今の方向に発展してきた。これがいいのかわるいのか?ある一面ではいいと思われますが,他の一面からは人間としての自然等眼には見えない感性・鋭さ等を失くしてしまったように思います。よくパンドラの箱を人間は開けてしまったという人もいます。理想的にはその二つの道を大きく包含できるものが必要なのでしょう。それで初めて今の地球を取り巻いている諸問題は解決するものと思います。一人一人の人間が変わっていく以外にないと思いますが?
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
(お礼はNO.8にまとめて載せております。ご了承ください)

お礼日時:2008/08/01 20:28

情報システム理論的に、


発展というのは複数の条件の掛け合わせで起こるので二乗倍なのです。
二人が四人になるときの次の世代は16倍になります。
これにノルマの臨界点があり、基礎が実用になるためには臨界点までは決して超えられず、臨界点を超えた瞬簡に応用が発生して次の次元に到達します。

これを組み合わせると、進化が着実に進んでいても、一定の臨界点に達するまでは次の進化はなく、臨界点を超えたとき爆発的に短期間で発展するのです。人口増加をグラフに書いてみるとわかります。
ダムの決壊のしかたに似てますね。文明もエネルギーなので物理計算できるのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
(お礼はNO.8にまとめて載せております。ご了承ください)

お礼日時:2008/08/01 20:29

最大の切っ掛けとしてはやはり蒸気機関という「速度」を手に入れたことにより、


情報の伝達の速度や富の集中の速度、またそれによって生まれた発展そのものの拡散の速度が飛躍的に上がった事でしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
(お礼はNO.8にまとめて載せております。ご了承ください)

お礼日時:2008/08/01 20:29

最近は内燃機関と電気機器の発明が原因。


生産能力・輸送能力がそれ以前の状況と比較し桁外れに増した事。

電気は電子機器・電波のように動力以外の利用もあり、これも従来の常識を一変した。

それ以前は船による大航海時代(到達可能点の大幅な延長)もありましたね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
(お礼はNO.8にまとめて載せております。ご了承ください)

お礼日時:2008/08/01 20:31

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