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「成田空港の到着ロビーは今朝早くから、旅先からの土産物などを積んだカートを押す家族連れなど、帰国客で混雑が続いています。」

この場合の「で」の働きは何でしょうか?何だか分かったような分からないような…「会場で人でいっぱい」や「頭の中は不安でいっぱい」などと同様のようですが、そもそもこの場合の「で」の働きは何かははっきりしていません。ご回答お願いします m(_ _)m

A 回答 (4件)

この場合の「で」は



  http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …

にあるように、「原因・理由」を表す用法になります。「で」を「によって」「のために」に置き換えることができると思います。
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こんばんは。



その場合の「で」の用法は、
A「方法、材料」の用法
と、
B「原因、理由」の用法
の中間の用法と考えることができます。
ただし、ご質問のケースでは、BよりAの方がぴったりです。

1.
「到着ロビーは、帰国客で混雑が続いています。」
→A:帰国客によって(帰国客という材料を使って)到着ロビーが混雑している。
→B:帰国客が原因で、到着ロビーが混雑している。

「会場は人でいっぱい」も同じです。


2.
「頭の中は不安でいっぱい」
→A:不安によって(不安という材料によって)、頭の中がいっぱい(=頭の中に不安が詰め込まれている)
→B:不安が原因で、頭の中がいっぱい  ←なんか変です。


以上、ご参考になりましたら。
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この回答へのお礼

WOW、上手い説明ですね、分かり易いです。
回答有難うございました。

お礼日時:2008/08/18 10:37

こんにちは。



ご質問1:
<この場合の「で」の働きは何でしょうか?>

「原因・理由」を表す格助詞になります。

1.考え方は、「混雑」という熟語を「混雑している」という動詞にしてみるとわかり易いでしょう。

2.するとこの部分は、
「帰国客で混雑している」
という文の語法を問うていることになります。

3.「帰国客」と「混雑している」の関係を見てみると、「帰国客」は「混雑」の原因になっているのです。つまり、「帰国客がいるから、混雑している」という因果関係が成り立ちます。従って、この「で」は「原因・理由」を表す格助詞の働きになります。

4.これは以下の用法の「で」と同じです。
例:
「観光客で賑わっている」=「観光客がいるから賑やかだ」

5.それでも納得がいかなければ、「帰国客で混雑」を別の言い方にしてみるとその答えが見つかるでしょう。
例:
「帰国客で混雑」=「帰国客による混雑」

これを漢字にすると
「帰国客に因る混雑」となり、、「因る」は=「~に起因する」「~を原因とする」という意味になる動詞の活用です。

従って、この「で」は=「因る」と同じく「原因・理由」を表すといえるのです。

以上ご参考までに。
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 「方法・材料」説に賛成です。



 たとえば、
 
 (1) 運んできた土で穴を埋める。(「埋める」=他動詞)

の「で」は、格助詞「で」であり、「材料」を示す用法と考えていいと思います。この場合は、「土が原因で穴を埋める」ととるのは、No.2の方の表現を借りれば、「何か変」です。

 では、

 (2) 流されてきた土で溝が埋まった。(「埋まる」=自動詞)

はどうでしょうか。土が原因とも、とれなくはないですが、(1)同様に、土を材料として溝が満たされたと考える方が適しているのではないでしょうか。

 というのは、類似の意味の用例として、次のようなものも考えられます。
 
 (3)グラスを水で満たした。(「満たす」=他動詞)
 (4)グラスが水で満たされた。(同上。ただし、ここは受身。)

(3)の「で」を原因と考えるのは、やはり「何か変」です。(4)はどうでしょうか。受身形の場合は用法が違うものになると考えるより、(3)・(4)の「で」は同じ用法と考えるほうがよいのではないでしょうか。

 動詞が自動詞の場合の(2)のような「で」は「材料」の用法と言い切るにはややためらいはあるのですが、「原因」と考えるより無理がないと思います。

 ご質問の「帰国客で混雑(する)」「人(不安)でいっぱい」の場合も同様に、「材料」と考えてよいと思います。


 また、「で」が原因を示す例としては、

 (5)私は病気で会社を休んだ。

などがあげられると思いますが、「私」が病気になったことと、会社を休んだこととは、原因・結果のつながりがあるとしても、出来事としては別々のものだと思います。

 これに対して、「帰国客で混雑する」などの場合は、ことさら「多くの人が帰国した」(それで)「ロビーが混雑した」という二つの出来事に分ける必要性を感じません。

 「到着ロビーには帰国客がひしめきあっている」という一つの出来事(状態)を「ロビーは帰国客で混雑している」と表現しているのではないでしょうか。「私の頭の隅々にまで不安が存在している」状態も同様です。

 この点からも、「帰国客で」や「「人(不安)で」の「で」は「方法・材料」の用法だと考えます。


 なお、「帰国客によって混雑」という場合の「によって」の「よる」ですが、

「大辞林」に「よれ」ば、

「 [2] ある物事の手段・方法、あるいは材料となる。《依》 」

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …

という用法もあることを申し添えておきます。
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