プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

40歳の男性です。金属加工を行っている某会社に最近、転職しました。担当業務は品質保証で、入社して5日目にして出荷最終チェックの責任者を任されました。前の会社では計側業務を主体に行ってきたので、悪戦苦闘中です。さてこういった金属加工品の品質管理(検査業務)をされている方に質問です。例えばある寸法が普通公差である場合、マイクロメータで測定した値が0.01mm普通公差をオーバーしていました。何度測定しても0.01~0.02mm程度はオーバーします。ちなみに図面寸法は25mmです。こういった場合、アウトとするのかOKとするのか悩んでいます。現場からは「0.01mmくらいはOKだろ」と意見も出ていますが、マイクロメータの誤差としてOKにするのか、それとも製品の使い道によって判断するのか分かりません。一般にこれくらいは現状はパスしているよといったことを教えていただければ幸いです(寸法によると思いますが・・)。ちなみに加工した機械はMCです。あまり過敏になりすぎても不良品の山が出るし、その辺りのアドバイスを経験者の方、ご意見願います。

A 回答 (5件)

検査業務担当者としては、あくまで「規格厳守」というスタンスで臨むべきです。


加工現場側は、修正・再加工などの手間を嫌うことから、「少々の規格外なら通せ」と言いますが、それに妥協するのは感心しません。それを許すならば、「何のために規格があるのか? 何のためにわざわざ検査をするのか?」という疑問が生じるでしょう。
MC加工で普通公差をオーバーするというのは、狙い値が相当に外れているわけで、工程設定に不具合があることは明らかであり、それを是正させることが検査側の役割です。「0.01mmくらいはOKだろ」というのなら、いくらならNGなのか、そのようになぁなぁで規格を曖昧にする姿勢は、「品質管理」の名に値しません。

マイクロメータの誤差としてOKにするというのは、誤った考えです。なぜなら、誤差はプラス・マイナスの両方向に生じ得るので、実寸法(真の値)は実測値よりも、さらに外れている可能性もあるからです。この場合に、誤差を持ち出すのは言い逃れに過ぎません。
一般に規格外品の使用可否は、製品仕様に即して判断します。設計上、普通公差にするのは、相手部品とのマージンが相当に大きい部分なので、0.01mmオーバーなら使用可という推測はできます。しかし、問題は出荷最終チェックの責任者に、そのように判断する権限があるかどうかです。
少なくとも規格外品を出荷する場合は、出荷先の了解が必要です。厳密に言えば、先方から提示された仕様から外れた加工品を出荷する行為は、契約違反に該当します。
ISO9000シリーズの取得など品質保証システムが確立していれば、出荷検査における不適合品の処置(出荷先との承認ルートなど)について標準化されているはずです。それが整備されていないのなら、規格外の加工品を出荷すべきではありません。加工現場側には、全規格を満足す物を作れと言うしかありません。

あまり過敏になりすぎても不良品の山が出るというのは、本末転倒です。コストパフォーマンスも含めて、「品質」をどのように捉えるのか、直属の上司などを通して会社上層部に投げ掛けるべきでしょう。
常識のある幹部なら、品質を上げることがコストを下げることにつながる旨を心得ているはずです。
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この回答へのお礼

貴重なアドバイスありがとうございます。すばらしい考え方に感動いたしました。私も弊社の品質向上のため、なぁなぁにならずに規格厳守のスタンスを貫くようにしていきます。おっしゃる通り、やはり品質向上のためには、規格厳守で、MCで普通公差ギリギリで製作するようでは現場の技術向上にも繋がらないし、今後その製品を続けて作るようならリミットギリギリは限界値に近くなっているのだから、いつかは公差を大きく外れてくる傾向でもあると考えられると思いました。そこはキッパリと修正するべきだと思います。自信が付きました。有難うございました。

お礼日時:2008/09/14 22:23

お礼を読みましたが、どうも、凄い会社に入ってしまいましたね。


しばらく様子を見て、会社の改革を社長に進言すればいいと思いますよ。
または、改善コンサルタントなどを導入するのが手っ取り早いかと。
トイレは綺麗ですか?
僕は、他社へ行った時にトイレの汚れを見ます。
汚れているような会社は、品質、コストなど全てにおいてダメなところが多いですね。
こういう会社は辞めた方がいいですよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。アドバイスを参考にします

お礼日時:2008/09/28 22:00

#1です。


厳格に検査するってのは、その知識をしっかり持ってからじゃないと危険です。
#3さん言われることは、そこそこの品質管理ができてる会社の話であって、実用上問題を起こしてない公差について、厳格に管理すると、コストUPになって、出来高に大きく影響します。
まず、ばらつきの範囲を調べて、工程能力を調べる必要があります。
工程能力がないのなら、ばらつく原因を調べて対策しないとダメです。
現場がなぁなぁでやってるのなら、会社の品質に対する姿勢の問題なので、悪いが転職したての貴方がとやかく言う問題ではない。元々品質管理に携わっていて、そこを改革したいと言う事で引き抜かれたのなら別ですけど。
品質管理は非常に難しい部署です。
中にも外にも向いてますから、そこそこ経験を積んだ会社のベテランがつく部署のはずなんですけど・・・。
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この回答へのお礼

ご指摘どおりです。入社して気付いたのですが、そこの会社は私を含めて寄せ集めの会社です。工作機械の現場には昨日まで、花屋やゴルフ場の管理、材木屋をしていたなどと多職の集まりなのです。おまけに入社して3ヶ月~2年という人達がゴロゴロおり、辞める人もかなり多いようです。その会社のHPを見るとスタッフ紹介の人が既に1/3は辞めているのにHPが更新されていない状態で、酷いものです。だから私のような品質管理の経験のない人を平気で採用したのでしょう。まさに発展途上会社&ワンマン社長といった会社で、ある程度の地位になると社長との接点が多いので、社長と合わずに辞める人が多いようです。すみません。なんか愚痴をこぼしてしまいました。そんな分けで品証部門といっても会社の資質から改善していかなければ、とても品証などできそうもない常態です。今思えば、もっとよく調べて入社すればよかったと後悔してますが、今はまずしっかりと勉強していくしかないと思ってます。会社の姿勢の問題なので・・・と言われるとその通りですが、他にやる人もおらず、品証部門といってもあと3年後には辞めて行く上司が一人と、先日まで多業務をしていて10年選手という理由だけで抜擢された女性が一人と私だけの品証部門です。果たしてやっていけるのかとても不安です。

お礼日時:2008/09/18 21:42

機械設計と部品生産技術を経験してきました。



一般論として、一般公差部で0.02mm公差外は問題ないと思います。設計的にはその程度の規格外で不具合が出る様であれば、重要管理寸法にします。逆に重要管理寸法で外れていれば問題ですが…。

その測定値は客先に出さないという理解でいいでしょうか?出さないのであれば黙っていればいいし、出すのであればその旨伝えて書面で回答を貰っておくべきです(後で何かあった場合は口頭伝達はもめる)。何かあった場合は、一般公差部でも規格内が前提です。それが外れてた場合でも、客先は必ずそこの責任をついてきますから。

ただ加工業者としては、その規格が今後の工程変動でこれ以上外れない事を理論的裏付けを取るか、管理をした方がいいかと思います。その地道な努力が不良品を減らす事に必ずつながり、発注量も増えると思います。
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この回答へのお礼

なるほど、設計されていた方だと、こう考えられるのかと貴重な意見有難うございます。しかしながらやはり、一般公差ギリギリということは、加工オペレータの操作、方法等に問題があると考えるべきですよね。それが続くようなら修正する方向にするべきと確信しました。

お礼日時:2008/09/14 22:02

図面が読めないと、そういう結果になりますね。


一般公差の場合は、外れても問題となることはないですが、あえて、公差を設けてる場合は、客先からクレームがつく場合があります。
25mmで一般公差は±0.1ですが、実用上は±0.2でも問題はないことが多いです。
どういう用途に使われるか、その寸法を使うのかで、判断基準が分かれます。
だいたい、一般公差でマイクロメーターを使うのは間違いです。
ノギスなら、ちょうど上限公差だとなりますから。
客先の用途を知ることが一番いいですよ。問題になるかならないかがわかりますから。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
やはり使用用途を確認することが賢明ですね。

お礼日時:2008/09/14 21:57

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