２００９年のF1の変貌

２００９年はＦ１界は大きく変わるのでしょうか？

例えば、ＫＥＲＳの任意の導入。
これがよくわからないのですが、このシステムの導入によってどのように変わっていくのでしょうか？
また、ＢＭＷのメカニックが感電したり、どこかのチームで、ぼやが起こりましたが、そこまでリスクを冒してまで導入する価値があるものなのでしょうか？

もうひとつ、リアウイングの形が変わるのは本当ですか？
「Ｆ１通信」というブログに、ウイリアムズのテスト画像が載っていました。それによると、今のリアウイングに比べ幅が狭く高さがありました。ここ数年のＦ１カーになれている自分には考えられません。
　これによって、オーバーテイクの促進が図れるとのことですが、ＫＥＲＳと同様、意味があるのかわかりません。

なにか他にも変わることはあるのでしょうか？


長くなりましたが、説明できる方おねがいします。

No.5 回答者： K-MC 回答日時： 2008/10/04 01:38

KERSとは「運動エネルギー回生システム」の英語略です。

で、それは何かというと、具体的には（F1に2009年搭載されるシステムの場合）、ブレーキをかけたときに発生する熱エネルギーを回収して、オーバーテイク時にエンジンパワーにプラスして一時的に速度を上げる仕組みです。

余談ですが、F1のブレーキはブレーキング時に凄まじい熱が発生します。何百度という高熱です。その熱エネルギーを今までは大気に放出していたんですが（ピットストップしたときなどにタイヤの付け根から煙がもくもく出たりしてますよね？）、それがエコな世の中、もったいないので再利用しましょうって事になったわけです。

しかしながら、この装置は何十キロもあり、結構重たい装置になるので、車には余計な重量が搭載されることになり、エンジンに負担がかかります。つまり加速が鈍ったり、最高速度が遅くなるというハンデを背負います。その代わり、ブースト機能で一時的にパワーを上げることが出来て、ストレートでぶっちぎりで追い越せたりするわけです。

逆にシステムを搭載しなければ、常時数十キロの重りを乗せるようなハンデを負わないので、マシンパワーを常にフル発揮できるようになります。

そう言う互いに利点があるので、搭載してもしなくても良いという規定になっているわけです。ブーストパワーも最大出力が規定されているので、いかに軽くて効率よく最大出力が出せるかが開発者の腕の見せ所で、逆に重くて効率が悪いなら、搭載しない方がお得になるわけです。

リアウイングの形状の件ですが、現在のリアウィングは非常に複雑な形状をしていて、とてつもないダウンフォースを生み出す反面、車体後方に乱気流を生じさせてしまいます。

その乱気流によって、テイル・トゥー・ノーズとなった（後続車が前行車のすぐ後ろに着いた）場合に、乱気流によって後続車の車体が不安定になってしまいます。つまりコーナー部分で後ろに付くと、車の安定性が無くなり危険な状態になるので、中々後ろに近寄れないのが現在のF1です。

コーナーで近寄れなければ、その後のストレートで追い越すことは不可能になります。

これを解消するために、リアウィングの形状が簡素化され、高さがあるようになります。簡素化されることによって乱気流を抑制し、高くすることで後続車に影響を与えにくくしているわけです。

またリアウィングを小さくすることで、ダウンフォースが減少し、コーナースピードが遅くなり追いつきやすくなるわけです。

一方で、ダウンフォースが減少することはストレートスピードが増すことになるので、ストレートでのトップスピードが増し、先のKERSのブーストを合わせることでオーバーテイクがしやすくなります。

しかしダウンフォースが減少することは、コーナーでの車体の安定性が減少することになってしまい危険性が増してしまうので、そこでスリックタイヤが導入される事になります。スリックタイヤというのは溝がないタイヤで、地面への接地面が多いので、グリップが良くなり、コーナーでの安定性が増すことになります。

視聴者がオーバーテイクを望んでいる事への対応と、社会的にエコへの要求が高まっている事への対応ということでしょう。

No.4 回答者： tagajou 回答日時： 2008/09/25 22:38

タイヤウォーマー禁止は当初は禁止の予定でしたが、すでに撤回されています。

なので来年は禁止になりませんよ。
ウォーマーはすでにあるもので、開発資金がかからないから、禁止は撤回になりました。

スリックタイヤとは、溝の無いタイヤのことで、今の溝つきタイヤよりも大幅にグリップが増し、スピードも上がります。
よって、ウィングを小さくしないとスピードが上がって危険ということです。
それから、ウィングなどによるダウンフォース増加は、前車にくっつくと急激にダウンフォースを失うという特性があって、今のように抜きにくいというのがあります。
特に高速サーキットや高速コーナーでは、急激なダウンフォース低下はコントロール不能となって危険です。

ウィングなどの付加物のダウンフォースを減らして、タイヤによるグリップ増加で、前車にくっついてもダウンフォースを減らすことなくオーバーテイクができるので期待されています。

この回答へのお礼

そういうことなんですか！

高速の上、コントロールがきかないとなると
相当危険なものになりますよね。

自分は、やはり今回のレギュレーション変更をしても
レースの勝敗は、ドライバーと戦術にあると思うので
あまり期待していません。


親切かつ丁寧なご説明、ありがとうございました。

お礼日時：2008/09/26 21:08

No.3 回答者： tagajou 回答日時： 2008/09/25 12:42

KERSのデメリットは、重量増加とバッテリーを積むのでエンジンなどの熱による火災のリスクと、漏電のリスクがあります。

使い方は、昔のオーバーテイクボタンのように、直線で前車を追い抜く際に一時的にパワーアップさせることを念頭に置いているようです。
逆にいうと、後ろにつかれた時に引き離すために前車が使うということもあるでしょう。
一般車に比べて、事故に遭う確率が非常に高いため、クラッシュした際にバッテリーが爆発したり炎上する危険があるため、KERSそのものの開発に加え、搭載位置や壊れにくくする開発も頭を悩ませているとか。

今はレギュレーションでいろいろなパーツの開発が規制されているため、KERSで一歩先に行こうとどのチームも必死に開発しているということで、そこに価値を見出しているのでしょう。

白金などの材料をたくさん使うことを考えると、環境にいいという名目は実際には成り立っていないそうです。
FIAのコスト削減という目的に相反していますね。

リヤウィングは、まず2009年にスリックタイヤが復活しますから、メカニカルグリップが増えます。その分、どこかでダウンフォースを減らさないと、スピードが圧倒的に上がってしまいます。
そこで、サイドポンツーン上のいろいろな小型ウィングを廃止し、リヤイングも小さくしてダウンフォースを減らそうというわけです。

リヤウィングのせいで、後続車が接近した際に、後続車のダウンフォースが急激に失われますから、リヤウィングは小さい方が後ろの車は追い抜きやすくなるメリットがあります。

この回答への補足

リスクのあるＫＥＲＳを使用するのなら、エンジン開発凍結を
ちゃらにして、今よりもいいエンジンを作るべきだと思います。

ＮＯ１さんから、来年からタイヤウォーマーの禁止とありましたが
より危険になるのに・・・と思います。


メカニカルグリップが増し、ダウンフォースを減らさないと
スピードが上がる。とありますが、どこが悪いのですか？

モンツァや富士などでは戦略としてアリだとおもいますが・・・

補足日時：2008/09/25 21:44

No.2 回答者： dekinaine 回答日時： 2008/09/24 23:10

ＫＥＲＳの開発により、自動車の発展が劇的に変わるでしょう

仮に私がチームオーナーであり、開発者ならば
必ず使います。

世間が注目するから、僅かな失敗が批判される

システム的な重量やレイアウトによってデミリットがあったとしても
新技術を理解しない人には、批判されたくないです。

この回答へのお礼

感電事故が起きたＢＭＷでさえ　ＫＥＲＳに肯定と
聞きましたが、こういう事故が起きたからこそ
バーニー・エクレストンなど上層部がＫＥＲＳの
中止を勧めるべきだと思いました。

お礼日時：2008/09/25 21:42

No.1 回答者： narara2008 回答日時： 2008/09/24 23:03

それほどというかまったく詳しくはないですが、

こちらに概要がのっているようです。
http://f1-gate.com/other/f1_695.html

環境面や安全面などにも配慮した(と見せたいような)
レギュレーションの変更や、

速くなり過ぎたＦ１を遅くする変更なども過去繰り返されてきました。

この程度はマイナーチェンジ範囲内というのが、
３０年来のＦ１ファンとしては素朴な感想です。

来年はスリックタイヤの復活とタイヤウォーマー禁止という、
ちょっとレースを盛り上げるための、安全面からいうと？？な
改正がマシンの開発におおいにかかわってくるということなのでしょうね。

その前に誰か富士ネタで盛り上げてくれませんかね～♪

この回答への補足

タイヤウォーマーまで禁止されるんですか！？
そんなことしたら、今年のベルギー、イタリアのような雨天のレース時のアウトラップとかタイヤが温まらないうちは危険ですよね。


ストックタイヤというのが、復活とありますが
いったいどのようなタイヤなのでしょうか？


teacupでＦ１と検索しても、あまりヒットしないし
昔の質問ばかりですね。
富士ネタばかりか　Ｆ１ネタすら少ないですね。

今年の富士はどうなるのでしょうか？
晴天を願います。。。。

補足日時：2008/09/25 21:24