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大学の試験中です。マクロ経済のノートに「アザイアデスの契約論」と書いてある箇所があるのですが、ネットで調べても全く出てこなくて(T_T)
私が写し間違いをしているのでしょうか?!ちなみに、賃金の下方硬直性に関わる話だそうですが。
かなり困っています。教えてください!!

A 回答 (1件)

アザリアディス(Azariadis)です。


そして、契約論でも悪くないですが、
「暗黙の契約」理論と言うことがおおいですねぇ。

なんで名目賃金が下がらないかを説明するために考え出された理論ですが、下方へのというより、上にも下にも硬直的になる理由の説明になっているところがちょっと的外れですが、マクロ経済学で重要になる名目賃金の下方硬直性を、企業(経営者側)と家計(労働者側)の間の合理的な行動の結果として、説明しているところが、すばらしいところですね。ざっと解説しておきますね。おもしろいんで。

「暗黙の契約」理論:アザリアディスは、企業と家計の間の合理的な行動の結果として、名目賃金率が硬直的になる可能性があることを示した。

重要な仮定:不確実性に対する態度が企業と労働者では違うという仮定である。つまり、企業よりも労働者の方が「リスク回避的」であるとする仮定。

まず、リスクに対する態度について簡単に説明しときます。いま、5割の確率で0円、5割の確率で100円があたるくじがあります。その期待値(平均値)は50円ですね。このとき、この「くじを引く権利」と「確実に50円もらえる権利」とでは、どちらが好きですか?と聞かれたとき、「確実に50円もらえる権利」と答える人を、リスク回避的といいます。そして、「どっちでもいいっす」と答える人をリスク中立的といいます。「くじを引く権利」と答える人をリスク愛好的といいます。

さて、話を戻します。
状況:好景気には月30万円、不景気には月10万円の給与を支払う戸が出来る企業を考えます。好景気と不景気になる確率(不確実性!!)は、議論を簡単にするために半々とする。そこで、今期と来期の(暗黙の)契約を考える。
(1)リスク回避的な労働者は、安定的な賃金を望む。
(2)リスク中立的な企業側は、景気に合わせて払っても、毎期20万払っても同じ。
(3)リスク回避的な労働者は、景気にあわせた契約をした場合の期待値の20万の効用よりも、20万よりちょっとくらい低い額のほうが効用が高い。
(4)この時、「景気に関わらず」、毎期20万円弱の給与で労働契約が成立。
ただし、この種の契約が契約書の形で明らかに書かれているわけではないので、暗黙のという接頭辞がつくのですわ。

リスクに対する態度については、ミクロ経済学の教科書で探してください。
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この回答へのお礼

とても詳しく分かり易い回答で、すごく助かりました☆試験頑張りますね!!!Cainさん、本当にありがとうございました!(^o^)

お礼日時:2003/01/21 17:18

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