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政経の先生が
「二酸化硫黄は水に溶けて硫酸になる」
と言っていました。
本当でしょうか?

A 回答 (3件)

二酸化硫黄は水に溶けて、ごく一部が反応して亜硫酸になります。


SO2 + H2O = H2SO3
よってその先生がおっしゃったことは(表現として)誤っています。

「(表現として)」を挿入したのは、このとき生じた亜硫酸や、二酸化硫黄が何らかの影響で空気によって酸化されることはあり得ることで、この場合硫酸となります。

文系の先生ですから正しい理解をされていないのでしょう。
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政経の先生がそう言われた理由は酸性雨に絡んでではないかなと思います。


「窒素酸化物や硫黄酸化物が雨に溶けることで硝酸や硫酸が生じる」ということで酸性雨の説明がされています。こういう説明の時は途中のステップが省略されている場合が多いですからそのまま受け取って話をしている人も多いようです。

NO2は水に溶けてHNO3の変わります。NOは簡単に空気酸化されてNO2に変わりますからNO,NO2から硝酸ができると言ってもいいでしょう。でもSO2は簡単にはH2SO4に変わりません。硫酸の工業的な製法ではこのところに工夫が必要なのです。#2に書かれているV2O5を触媒として使うというのはその工夫の1つです。

SO2単独では硫酸になりにくいのですがNO2も一緒に水に溶けると生じた硝酸が亜硫酸を酸化する働きが期待されます。この反応で硝酸のはNOに戻りますがまた空気酸化されてNO2,HNO3と変化します。硫酸の製法ではV2O5を使う方法の前に硝酸を使う方法がありました。NO2,SO2の共存というのはありそうですから雨に中でこれと同じ反応が起こるでしょう。

「窒素酸化物、硫黄酸化物が雨に溶けると硝酸や硫酸が生じる、これが酸性雨の原因である」と社会科の授業でいう分には間違っていると言う必要はないでしょう。
ただどういうステップを通ってそうなるのかは別のことだと思います。

この2つの物質については高等学校で扱うものですからある程度きちんと抑えておいてもいいだろうとは思います。

社会科の教科書を見るとフロンに関係して塩素やフッ素の化合物がたくさん書かれています。高等学校で出てこない物質も多いです。一時的に出来る不安定な化合物(ラジカル)も書いてあります。教えている先生も習っている生徒も分からないままに覚えるという授業になってしまっていることでしょう。ここまで言う必要のないものだと思います。
「社会化の教科書に・・・という化学式が出ていました。これは何ですか?」という質問を先生からも生徒からも受けたことがあります。
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二酸化硫黄は水に溶けて硫酸になることはないでしょう。


SO2+H2O→H2SO3  亜硫酸を生じます。
水に溶けて硫酸になるのは、三酸化硫黄 SO3です。
SO3+H2O→H2SO4  硫酸
SO3はSO2を五酸化二バナジウム触媒で酸化して得る。
2SO2+O2→2SO3

SO2を水H2Oではなく、過酸化水素水H2O2に溶かすと硫酸になる。
SO2+H2O2→H2SO4
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