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100年に1度の金融危機だとか、景気の良いときにはさっぱり聞かれなかった(100年に1度の好景気、みたいな)セリフが大盤振る舞いで紙面に踊っていますが、なんだってこんな極端に不景気になっちゃうんでしょう。極端すぎて不思議なんですが。

金融危機とか流通事情悪化とか、単語だけは聞きますが、いきなりすぎませんか?トヨタが売上マイナス70パーセントって何?どうしてそんな冗談みたいに状況に急になっちゃうんですか?予兆みたいなものって本当に無かったんですか?

世界は不景気だとか大災害だとかに備えて発展してきたんじゃないんですか?なんでこんななす術もなく転落してしまうのですか?
展開が極端すぎて全然現実味が感じられません。

・どうしてこんな急に不景気になってしまったんですか?
・今回はどういうカラクリで不景気になったんですか?

そのへんが知りたいです。

なんだかバブル崩壊以降景気が良かった記憶がついぞないんですけど。
大丈夫ですか?地球。

A 回答 (14件中1~10件)

原因はみんなが「もうだめだー。

地球終わりだー」と言っているからです。
比喩や精神論ですらなく、実は我々の生活を支える金融経済というものは
そもそもそういうシステムを取っています。

金融資本主義(金融経済)ってなぁに?というと
「お金を貰う権利や将来儲ける権利を売ることができる」
システムです。将来儲ける権利を売ることで、機械を買ったり
人を雇ったりして会社が出来ます。会社はその機械と人で
どんどん儲けを出し、最初に権利を買ってくれた人から貰った分
以上のお金を生み出すことができます。最初の約束どおり、儲けを分配しつつ
会社はさらに儲けるためにお金を集めていきます。
こうして、経済はどんどん発展していきました。






何も無いところからお金が出来るというだけで、悪口を言う人もいますが
金融のシステムは、今話題の「格差」を無くす素晴らしいシステムです。
つまり、最初はお金を持っていない人でもお金を集めて会社を作ることが
できるのです。こういうシステムが無ければ、最初からモノやお金を持っている人
じゃないと会社を作れなくなってしまいますよね?あるいは、弱いところはどんどん
大きいところに負けてしまいます。特に日本という国は資源が他国に比べて
乏しい国ですから、暴力を使って奪いでもしない限り、モノを持った国に
どんどん負け続けることになります。
日本に限らず、先進国は戦争が嫌いな人たちの集まりですから、
そういう奪い合いをやめて、一緒にお金儲けをすることになりました。
質問者さんのお父さんやおじいさんの世代はこうして
日本と世界を発展させてきたのです。
(実態経済を重視~とか言っている人は既に金持ちかあるいは戦争好きなのでしょう)









ただし、ここで重要なのは権利を売る人の信用度です。
きちんとした人が運営すれば、きちんと会社が出来て経済はどんどん発展します。
ところが、中には大失敗してしまう人も居ますよね。こうなると儲からないわけで
権利を買う人から見ても、こういう人にはお金を出したくないわけです。
そしてもちろん、「分け前を多くしてくれるなら、信用の無い人にもお金を出すよ」
という人もいます。一気に儲けたい人と少しづつ儲けたい人は投資先を選ぶことで
住み分けをしてきた経緯があります。




今回のサブプライムローン、つまり低所得者向けへの債権(お金を返してもらう権利)
は後者のタイプです。リスクは高いものの、その直接的な被害額は
実はあまりたいしたことが無かったという分析結果もあります。
ところがサブプライムローンの特殊なところは、「信用度の高い債権と混ぜて売る」
というスタイルにこそあります。計算上は信用度の高い債権でサブプライム分の補填が
出来るため、格付け会社さんたちも「この債権セットなら買ってもいいよ」とお墨付きを
与えました。ところが数年後、大問題が発覚します。
予想通りサブプライムローンは回収できなくなったのですが、
債権を混ぜすぎて「いくら損をしたかわからない」という事態になってしまったのです。




ここで、この債権を買った人たちは不安になってしまいます。
「もうだめだー。この債権セットは終わりだー。」と持っている分を売り払います。
すると市場も反応し、その一部が下がったのを見た人たちが
「もうだめだー。債権市場は終わりだー。」と株を売り払ってしまったのです。
すると銀行も反応します。
「もうだめだー。会社は終わりだー。」と出資していた分を回収し始めます。
すると会社も反応します。
「もうだめだー。経済は終わりだー。」と人を解雇し機械を売り払います。







このような現象を『信用不安』といいます。これが急激に経済が悪くなったカラクリです。
この事態を完全に予見していた人はごく少数です。
皆がここまで経済をわかっていないとは思わなかったというのが専門家の弁でしょうし
皆がここまで経済を信用していないとは思わなかったというのが企業家の弁でしょう。

最後に我々が「もうだめだー。地球終わりだー。」ということにならないために
経済を知って、みんなを信用したほうがいいと思います。
周りが儲かれば、自分も儲かる。周りが幸せになれば、自分も幸せになる。
これが自由主義経済のあるべき姿なのです。
悪い奴が掠め取っている、世界には格差がある、なんて経済の悪評を流して
経済を知る機会を奪い、お互いを信用できなくした人の責任が一番重いと思います。
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この回答へのお礼

>皆がここまで経済をわかっていないとは思わなかったというのが専門家の弁でしょうし
>皆がここまで経済を信用していないとは思わなかったというのが企業家の弁でしょう。

どっちも無責任な発言だと思います。

>これが自由主義経済のあるべき姿なのです。
悪い奴が掠め取っている、世界には格差がある、なんて経済の悪評を流して経済を知る機会を奪い、お互いを信用できなくした人の責任が一番重いと思います。

まさしく情報のテロリズムですね。言い換えれば世界は流言蜚語で壊すことが出来てしまうくらい脆弱になってきている、ということなのでしょうか?

お礼日時:2008/12/31 05:50

ここももう一つの視点があるんですが:


http://www.mayomo.com/#/id=30760/
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このスレ、面白いですね。


計画経済に対峙する概念であった自由主義経済は、共産主義の壊滅以来、一人勝ちの状況でした。それが無定見なローン会社を生み出した原因なのでしょう。共産主義ではない計画経済の概念を確立すべき時期に来ています。オバマ大統領の手腕に期待しましょう
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NO11ですが、ダイエーの巨額の不動産担保の件は削除です。


噴飯モノのミスです。万一の時のための担保ですものね。赤面。。
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どんなに元気にしてる人も、血液の流れがとまったら、おしまいです。


それとおなじことが起きたんです。
経済活動における血液とはなぜか?金融です。
つまり、お金が流れなくなった。
十年ほどまえの日本の金融危機のときは、
スーパーのダイエーが倒産の危機に瀕しました。
でもつぶせない。なぜか?大きすぎるから。
ダイエーの倒産は多くの連鎖倒産を引き起こします。
本業の取引関係だけでなく、巨額の不動産担保融資を受けてるから、
金融機関も危ない。もし金融機関が破綻すると、
パニックになった市民が取り付け騒ぎをおこして金融恐慌に発展しかねない。
そんな事態が予想できたから、ダイエーの破綻は極力避けた。
世界を相手に商売してるリーマン・ブラザースは、ダイエーよりも巨大です。
つぶさないだろう、との予測に反して、つぶしてしまった。
この瞬間から世界がパニックに。
世界中で連鎖的焦げ付きが発生したでしょう。
リーマン破綻の恐怖は、次はどこかという疑心暗鬼をうみます。
さらなる焦げ付きを警戒しての貸し渋り。
金融機関同士のカネのやりとりもなくなった。
自動車ローンもおりにくくなって、GMなどの自動車が売れなくなった。
自動車産業の裾野は広大で、そこがもろに影響をうけたから、
不況の波が一挙に広がりをみせた。失業者の急増にくわえて、
消費者の財布の紐が生活防衛で固くなって、ほかの製品も販売不振に陥った。
八方ふさがり。さきが見えない泥沼です。
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 自動車不況ですが、自動車は3年サイクルで買い替えが普通だったのですが、もう2年乗ろうという人が増えたのです。

また今年の4月に暫定税率が一時廃止となったため買い替え時期だった人は買い換えてしまったのです。(暫定税率はガソリンだけではありません。自動車取得税も安くなるのです)

 2年後、日本は希に見る自動車好景気になりますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

ははあ、貴重な情報をありがとうございます。
私もいま車の買い替えを検討していますが参考にさせていただきます。

お礼日時:2008/12/31 06:06

金融資本主義が発展すれば人類はみな幸福、格差と戦争からも解放される、みたいな思想に無理があったということです。



製造業だけ見れば実体経済まで後退しているように見えますが、実際のところ、金融資本主義に引きずられた過剰な消費拡大、すなわち必要以上の資源の浪費のサイクルの破たんが顕著なだけで、第一次産業を中心に見直せば地球規模での経済循環は十分に健全化が可能です。

わかりやすいモデルが日本における自動車産業と第一次産業の関係で、モデルチェンジなどで必要以上の買い替え需要をあおらなければ成立しないような過剰な生産体制を維持するために過度に農漁業を衰退させてきたわけですが、これは金融資本が自ら増殖する過程で需要をコントロールしやすい産業を選択的に肥大化させて実体経済をゆがませてきたという疑いがあるわけです。

こういった実体経済の歪みが現在の格差の原因でもあり、紛争の諸原因とすらなりつつあるのがグローバル化以降の新しい国際経済問題なのだというのが私の捉え方です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

格差社会の裏に金融資本ありというわけですね。

>需要をコントロールしやすい産業を選択的に肥大化させて実体経済をゆがませてきたという疑いがあるわけです。

今の実情を見ているとわかるお話です。
この破綻が解毒剤となって未来に活きる事を期待したいですね。

お礼日時:2008/12/31 06:01

 経済のグローバル化が原因だと思います。

アメリカの不動産バブルの崩壊が全世界の不況を引き起こしたのです。
 トヨタですが、この不況下では車を買い換えようと思う人はあまりいないでしょうが、後2、3年すると車の耐用年数が切れますので必ず車は売れるようになると思います。でも今のように高級車が売れることはあまり無いでしょうね。でもその時にはビッグスリーはだめになっているので、トヨタの一人勝ちの状況が出来るかも知れません。
 >世界は不景気だとか大災害だとかに備えて発展してきたんじゃないんですか?なんでこんななす術もなく転落してしまうのですか?<
それって個人の家庭でするべきことです。収入が少なくなればそれなりの生活をすればすむことです。そのために貯金もしているし、自宅という資産も持っているのですよ。
 親子そろってご飯が食べられるだけで幸せと思うことです。

 
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この回答へのお礼

ありがとうございます

>それって個人の家庭でするべきことです。

片方では消費しろ、片方では節約しろ、俯瞰してみると国や企業はやりたい放題で矛盾した要求はすべて個人に帰しているような印象です。

>そのために貯金もしているし、自宅という資産も持っているのですよ。

国だって国民から取る税金やらで貯金を増やす体制があるし、資産だってもっているでしょうに。

お礼日時:2008/12/31 05:56

もう20年前になるでしょうか、アメリカから来た実業家ビルトッテン氏が


「日本が悪くない」と言う本を出して、その中にアメリカの資本主義は
極端な格差社会を作るので日本は取り入れるべきでないと警告を発して
いました。しかしそのあと「グローバリゼーション」と言う言葉が横行
しギャンブル資本主義が日本を席巻し、そして今日に至っています。
アメリカが発明した金融工学も破綻しました。これからはそれらから
解放されたので新しい何かが生まれてくるのではないかと言う希望を
持っています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

グローバリゼーションに乗っかってしまったのが小泉政権だったのですね。
良いところも多い首相でしたが、国民がそのタレント性に目を奪われ無意味に持ち上げたのは国のレベルの低さを世界に露呈してしまった恥ずべき事例でした。

お礼日時:2008/12/31 05:44

簡単に言うと日本で起きたバブル崩壊が世界規模で起きたという先の回答が一番分り易いと思いますが、その根底にあったのは世界的な金余り現象です。


金余りといっても分り難いかも知れませんが、一番の原因がアメリカ連法準備委員会ーFRBがブッシュ政権下での景気後退に歯止めをかけようと、ドルを市場に供給しすぎたための金余りでした。

お金が余っているとき、そのまま持っていても経済は回りません。
原油先物市場や穀物相場に大量のお金が流れたのもそのせいですが、アメリカ経済界が目を付けたのはやはり住宅販売でした。
アメリカでもバブルですから土地も住宅も値上がりしている。
そこで新たな投資先として、それまで家など買えなかった低所得者に、それまでより高い金利で融資をする。
当然不良債権になりやすいですから、ここで今まで誰も考え付かなかった
その融資を証券化して、売ると言う方法を編み出します。
しかもその証券には格付け会社のお墨付きまでつけると言う念の入れようです。

こうして、どういう経緯で生まれたのかさえ分らない証券が、国境を越えて世界中に流通することになります。
しかし元々支払い能力の低い人への融資だったところへ、頼みの綱だった住宅価格が下がり始め、ローンの支払い価格より住宅価格のほうが安くなり、家を売っても借金を返せない人が続出します。

こうなると世界中の人、または証券会社が持っている証券が一夜にして紙くずに変わります。
世界中の人が金融に対する信用を失ったわけですからその影響は計り知れません。
数億、証券会社によっては数千億の損失ですから市場にお金が回らなくなる。
当然物が売れなくなる。
トヨタとて世界で車が売れなくなれば減産せざるを得ない。

元々が危ういとこから始まったサブプライムローンですから、崩れるのも早かったのです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

またずいぶん無茶な景気対策をしたものなんですね。
しかも世界規模とは。
それだけ危ない橋をわたっておきながら何の前後策も用意していなかったんでしょうか?

お礼日時:2008/12/31 05:39

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