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ガザについて、報道を見ていてわらかないことがあり、調べきれずにいます。以下の点についてご存知の方、お教えいただけるとありがたいです。

1
イスラエルの侵攻の動機がいま一つ理解しきれません。
・ハマスの(主導とイスラエルが認識する)攻撃への反撃や、ハマスという組織の攻撃性(へのイスラエル側の認識)そのものへの反発。
・地下資源の獲得。
この辺りが一般に言われている動機。
・軍事力の誇示。
・軍需の間接的な振興、または兵器の試用。
この辺りが可能性を想定できる動機。
ですが、この時期にそれが発動する契機はなんだったのかという理由が
・政府の選挙運動。
くらいしかないというのが腑に落ちません。
いくら国連やアメリカが黙認しているからと言って、他にもっと決定的な動機がない限りここまで大きくて明確な事態にはならないのではないかと。

2
ガザへの(医療品等の)援助物資が、エジプト側からも届けにくいという報道を観ましたが、その理由がわかりません。勝手に想像したのは
・エジプト政府が戦争地域と関係するのを避けるため、止めている。
・エジプト政府が、援助運搬の過程のセキュリティに配慮し、許可を出さない。
などですが、それだけの理由で人道援助を制限するものでしょうか?他に何か(たとえば政治的な理由など)あるのでしょうか。

3
またその「援助物資」(水・食糧・医療品など)は主に誰から、どういう人によって運ばれているのでしょうか。勝手な想像では、送り主は
・NGO
・周辺諸国の一般人
ここまではあり得ると思うのですが、
・国連
・フランス
なども入りますか?
運ぶ人も、その組織の人や一般篤志家だけですか?

A 回答 (4件)

先ず、何故「イスラエル・パレスチナ問題」が発生したのか?を理解する必要があります。


そもそも、先の大戦までは「イスラエル国家は存在していない」のです。
この地域は、イギリス(一部はフランス)の植民地・経営地として多くのパレスチナ人が居住・生活していました。

第二次大戦中、イギリス・アメリカは「戦費調達のため、ユダヤ協会に軍資金調達」を要望します「条件として、大戦終了時にはユダヤ国家樹立を確約」しました。
大戦終了後、世界中に散らばっていたユダヤ人が退去パレスチナ地域に流入。イスラエル国家樹立を宣言し、現在に至ります。
紀元前11世紀頃に「古代イスラエル王国が存在」していましたが、1948年「この地は、ユダヤ人の約束された土地だ。我等のものだ!」と独立を宣言します。
数千年も前の所有権を主張されても・・・。
当然、1948年頃まで住んでいたパレスチナ人は土地(農地)・住居を奪われ難民になりました。
今回のガザ地区攻撃は、イギルス・アメリカ両国連常任理事国のお墨付きです。数百名の一般非武装市民が死傷してもイスラエルは余裕なんですね。
国連は、イギリス・アメリカの拒否権行使で一切機能しませんから。
アメリカ政府は、イスラエルの軍事行動を全面支持していますよ。
根本的な原因を除かないと、解決にはならないでしよう。
恨み・報復の連鎖が、世代を超えて続くだけです。
日本の北方領土問題とは、根本的に異なります。

>イスラエルの侵攻の動機がいま一つ理解しきれません。

パレスチナ人は、この地を去るか・イスラエル政府に従属しろ!と意思表示です。同時に、イスラエル国家の承認(旧土地・住居所有権の放棄)です。
パレスチナ強硬派は、イスラエル国家を認めていません。あくまで侵略者との立場ですね。

>ガザへの(医療品等の)援助物資が、エジプト側からも届けにくいという報道を観ましたが、その理由がわかりません。勝手に想像したのは

エジプトと国境を接しているからです。
既に多くのパレスチナ難民を受け入れていますが、これ以上は無理なんですね。難民が越境しないように、またエジプト国内世論の動静も原因です。

>またその「援助物資」(水・食糧・医療品など)は主に誰から、どういう人によって運ばれているのでしょうか。

公には、NGOです。
が、バックにアラブ諸国・イスラム諸国の影がありますね。
イスラム教では「目には目を!」が有名ですが、「富は分配する」という教えもあります。そもそも、宗教は「味方には優しく、敵には徹底的に攻撃する」ものです。
各国政府が公に援助すると、イギリス・アメリカ政府から抗議を受けます。
「テロ行為に加担するのか!」ってね。最悪、テロ支援国家入りです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
影響の構図として
イスラエル→アメリカ→穏健アラブ国→ファタハ

(イスラム原理主義組織→)強硬アラブ国→ハマス
というのは感じていますが、やはり今回の動機は「意思表示」という意味合いがあるかもしれませんね。

お礼日時:2009/01/06 13:06

1.イスラエルとハマスの間に結ばれていた停戦の期限が12月19日に切れ、ハマスがロケット弾によるイスラエルへの攻撃を激化させた為、イスラエルはガザへの攻撃を開始しました。



先月の14日にイスラエルとハマスの間に結ばれていた停戦期限をハマスの幹部は延長しないという事を表明します。
イスラエル政府は停戦延長の意思がありエジプトを仲介して停戦期限を延長しようとしますが、うまくいかず、ハマスは19日に停戦を延長しないという公式声明を出しました。
そしてハマスはロケット弾攻撃増加させ、イスラエルは武力行使に踏み切ります。
イスラエル政府は「再三のロケット弾攻撃が今回のガザ攻撃を招いた」とはっきり言っています。

「ハマスが主導と認識する」「ハマスという組織の攻撃性」?
ハマスはイスラエルとの平和的共存を望んでおらず武力対決を表明しています。
ガザはハマスが武力により実効支配していました。
ガザからイスラエルの攻撃に使われるカッサーム・ロケット弾はハマスが製造し使用しているものです。
全てのロケット弾攻撃についてではありませんが、これまでにもハマスの幹部がイスラエルへのロケット弾攻撃を行った時、我々が行ったと表明しています。

以下に記すのは去年の12月にガザからイスラエルに打ち込まれたロケット弾・砲弾の数です。

3日・・・数発
4日・・・数発
7日・・・20発
8日・・・数発
17日・・・7発
18日・・・23発
19日・・・17発(停戦期間の期限切れの日)
20日・・・6発
21日・・・40発
22日・・・20発
23日・・・5発
24日から25日にかけて・・・100発
26日・・・15発

このように停戦期限の切れる前からロケット弾攻撃は行われていました。しかも、これは12月だけです。それ以前にも攻撃はありますし、打ち込まれたロケット弾はかなりの数になります。
停戦期限が切れた後は、ロケット弾攻撃は明らかに増加しています。
そして27日にイスラエル軍は攻撃を開始しました。

イスラエルは停戦期限を延長しようとしましたが、それをを蹴り攻撃を繰り返したのハマスです。
だからイスラエルの全政党が今度のガザ攻撃に賛成を表明し、国民も80%がガザ攻撃を支持しているのです。(イスラエルのテレビ局によるガザ攻撃への支持率調査)

「地下資源の獲得」?
ガザには地下資源は無いと思います。
ガザ沖にはガス田があり、開発されていますが、それはパレスナ自治政府(ハマスと敵対関係にありイスラエルと平和的共存を目指している)のものであり、イギリスのブリティッシュ・ガス・グループがパレスナ自治政府と25年契約を結んで、開発しているものです。
イスラエルがガザを占領しても別に手に入るわけではありません。

2.1月1日までにエジプトとガザを結ぶラファ検問所を通り、8回ほど、援助物資が送られておりその量は400トンになります。これはアラブ諸国やエジプト政府が用意した物資でエジプトの援助団体が運んだという事です。
またエジプトは負傷者の自国への移送も許可しています。

イスラエルは現在ガザとの境界を立ち入り禁止地区に指定しています。
安全を保障できないという事と、ハマスと一般の民間人の区別がつきにくい事もあります。
エジプト側から入ってもガザが戦闘地域なのはかわりありません。
戦闘地域では戦闘し銃弾が飛び交っているのだから援助物資が届きにくいのは当然で、どこの紛争でも同様だと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
1)適切な手続きを踏んで国際社会に訴え、対話によって根本的な解決を目指す(ハマスを武力制圧し一般人を含むガザに侵入してもイスラム圏の更なる反発を招くので解決にならない)のが得策な気もするんですよね…どっちにしても簡単ではないと思いますが。ただ形はどうであれPLO(→ファタハ)とはそれが実現したのだし、パレスチナで「小規模テロ(インティファーダ)→イスラエルが侵攻(報復)→国際社会が介入しモトサヤ」がこれほどまでに繰り返されているのは、表に見えにくい利権のにおいを感じてなりません。「またやってるよ~」ではなく、問題が起きる度に冷静・客観的に周辺状況を把握したいです。実際に多くの民間犠牲者を出していますし。

さてお教えいただいた「停戦期限切れ」との因果関係は確かにありそうですね。
軍事力の差を認識していたはずのハマスは一体なぜ期限延長をしなかったのか。ここもどうしても怪しく感じてしまいます。
それにしてもロケット弾攻撃の詳細な情報、ありがとうございます!これは驚きました。

ガス田はハマス政権の支配下ではないのですね。貴重な情報をありがとうございます。ロシアとウクライナが争っているタイミングとの絡みを疑うと何か出てくる気もしてしまいます…

2)たしかにそうですね。
どうもエジプトが今回の問題に腰が引けて見えるのは僕の先入観が入ってしまっているのかもしれません。

皆さんにいろいろ詳しくお答えいただき感動しています。
皆さんのご存じのソース(ウェブサイト、図書その他)も、もしよろしければ教えてください。。

お礼日時:2009/01/06 13:40

本音を言えば、パレスチナ人を全員消し去ってユダヤ人の国家にしたい。

しかし、国際的にそれが認められていないので徹底的に弾圧している。

イスラエルはユダヤ人にとって長年求めてきた土地なのです。自分達の土地にいる異民族など許せるわけも無く、それが攻撃してくるのだから完全なる殲滅を望みます。


一方、パレスチナからしてもイスラエルは勝手に入ってきた奴らで、そいつらに土地を奪われ、一部の狭い地域に押し込められ自由な出入りができなくされているのですから敵です。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
直球ですね。この辺の感情も想像以上に強いのかも知れません。

お礼日時:2009/01/06 12:56

ガザ地区はそもそも対イスラエル強硬派ハマスの根拠地です。

そして、イスラエルからすると平和条約があるもののその本音は「そこはイスラエル領土」です。ちょうど日本における北方領土みたいなもんですね。
そしてハマスはイスラエルの滅亡こそがその目標であって、それは小林よしのり氏が親中国になるくらいありえないことです。彼らからすれば我々が全滅するか奴らが全滅するか、です。

いってみれば北方領土から根室にロケット砲が打ち込まれているようなものなので、イスラエルはガザ地区のハマスを一掃しようとしたのでしょう。
ではなぜこのタイミングなのかというと、おそらく今アメリカの大統領の政権交代期で政治的に空白が生まれていることと、世界同時金融危機で世界中のどの国家も自国の経済こそが最優先課題でどこの国民も外国のことには無関心だからだと思います。

またエジプト政府が静観を決めている背景にはイスラエルとエジプトの間での密約の可能性を考えざるをえません。かほど大きな軍事行動となるとエジプト政府を刺激せずにはいられないからです。
エジプト国内でも、遺跡で外国人を目標にしたテロが起きるなど国内不安が生じ観光産業に大ダメージを与えています。ガザ地区の過激派がイスラエルによって鎮圧されることによって周辺地域の政治情勢がかえって安定することを望んでいるのではないでしょうか。
イスラエルも勝利の確信を得たから軍事行動に移ったような気がします。そういう意味ではハマスは「捨てられた」のかもしれないですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
アメリカの政情や金融危機との絡みはたしかにありそうですね。

お礼日時:2009/01/06 12:54

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