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1960~72年までの、池田・佐藤・田中内閣の自民党が安定したのはなぜでしょうか?

私の考えでは、内政では社会党の長期低迷と野党の多党化により自民党が長期政権を許した。
外交では国際関係がよかったから。

だと考えていますが、実際のところはどうなんでしょうか?
詳しくご説明いただくとありがたいです!!

A 回答 (3件)

http://www.jimin.jp/jimin/jimin/ayumi/sousai_05. …
「総選挙では、社会党が百四十議席から一挙に九十議席に転落したのに対し、自由民主党は、三百三議席を占めて大勝・・・」


上記に昭和44年(1969年)の総選挙の結果ですが、
野党第1党の社会党と自民党とは議席数があまりに違います。
池田内閣の所得倍増計画から、佐藤内閣の
高度成長期、大阪万博、沖縄返還、そして田中内閣の
日本列島改造計画へとダイナミックな政治が自民党によって
行われたことが支持を集めた理由で、
一方、社会党の体質が古く建設的な政党へと脱皮できず、
国民の支持を得られなかったのです。
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当時の野党第一党だった社会党が、はなから政権を担う気がなく、自民党とナアナアになってたから。


しかも中選挙区だったため、いわゆる3分の1政党として安定していた。
結論としては、社会党に野党第一党としての責任感がなかったからです。
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"安定"していたとは常に過半数の議席を得ていたということを前提にします。


>内政では社会党の長期低迷と野党の多党化により自民党が長期政権を許した。
内容的にはこの通りだと思います。

しかし自民党が常に過半数を獲得できた最大の理由は「選挙制度と定数是正の怠慢」にあります。
下記に1960年~1972年の自民党の獲得議席数、得票率、議席占有率を示します。
年度 総定数 過半数 獲得議席数 得票率 議席占有率
1960  467  234    296    58% 63%
1963  467  234    283    55% 61%
1967  486  244    277    49% 57%
1969  486  244    288    48% 59%
1972  491  246    271    47% 55%

お分かりのように1967年以降得票率が50%を割っているのに議席は過半数を超えています。
野党の多党化も一因ですが中選挙区下における定数の不均衡が一番の原因です。
つまり自民党の強い地方の定数と、野党の強い都市部では最大5倍以上の不均衡がありました。
定数是正をきちんと実施すれば 自民党は過半数を割るか過半数ギリギリのかなり不安定な議席獲得率になっていたと思います。
このままでは抜本的な定数是正をせざるをえなくなり、ひいては政権を維持できなくなるために持ち出してきたのが小選挙区制で紆余曲折の後にできたのが今の小選挙区比例代表制です。
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