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大手私鉄はなぜ関東・関西に集中しているのでしょうか?
例えば関東だと京王・京急・京成・小田急・西武・東武・東急・相鉄
関西の場合近鉄・阪急・京阪・阪神・南海があります。

これに対して東海・九州には大手私鉄が1つしかありません。(名鉄と西鉄)
また中国・東北・四国・北海道・北陸などには大手私鉄が1つもありません。
(豊橋鉄道・広島電鉄などは地方私鉄として考えます。そのため大手私鉄には含まれていません。)

これはなぜでしょうか?
なおこの質問は推測で答えていただいても全くかまいません。

A 回答 (7件)

歴史的に見た場合、日本の鉄道のうち、東海道線を除くと、


私鉄から始まっています。

現在の東北線である日本鉄道、山陽線である山陽鉄道、関西線である関西鉄道等です。
名阪間での、官鉄(東海道線)と私鉄(関西鉄道)の熾烈な争いは、
今では考えられないサービス合戦であったといわれています。

しかし、国の施策により、民間が資本を出し、布設した鉄道を買収し、国有化していきました。
国防対策があったからです。都市間の鉄道はほとんど国有化されてしまいました。
国有化されなかったのは、大阪-和歌山間の南海鉄道ぐらいでした。

ただ、官鉄の輸送目的は、大きな都市間の人や物資の移動のためでしたので、
人口が集中しだした、大都市周辺の人の移動に新たな鉄道が必要となってきました。
それが、現在の大手私鉄の始まりでした。

よって、大都市を中心とした人口の集中した地域に、官鉄を補完するように、
私鉄が発達していったのです。

その後、第2次大戦下では、さらに鉄道の国有化が進み、地方の中小私鉄の多くが、
その対象となりました。
南海鉄道の対抗馬として建設された、阪和鉄道(その後、南海山手線)もその対象となり、
国は、念願の阪和間の鉄道を手に入れました。

また、私鉄の統合も、進められ、近鉄や、名鉄、西武といった、大私鉄が出来上がっていきました。
南海は、近鉄に統合されましたし、京阪と阪急を統合して、京阪神となったり、
東急・京浜・小田急・京王が合併し、大東急となったり、かなり無理な統合もされました。

戦後、無理な私鉄の統合は、ある程度解除されましたが、新京阪(阪急京都線)のように、
出資・建設した京阪に戻されなくなってしまった例もあります。

また、国有化された地方私鉄は、そのまま国鉄として、引き継がれました。
仙台と石巻を結ぶ仙石線や岡山の中国鉄道(現吉備線)などは、私鉄のままでいれば、
もしかすれば、大手または準大手私鉄となっていた可能性はありますね。

ご参考までに

参考URL:http://www53.tok2.com/home/noburin/senseki_histo …
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回答にもアドバイスにもなっていませんが、許してくださいね。



鉄道地図の「謎」 所澤秀樹 山海堂
という本が参考になると思います。
鉄道の主に建設や経営の歴史について、肩のこらない語り口で書かれています。御質問の大手私鉄についても、結構詳しく書かれているので、おすすめします。
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この回答へのお礼

お一人お一人にお礼を差し上げるのが本来ではございますが、本日は時間の都合上ここで回答者全員にお礼をいたします。
皆様ご回答いただきましてありがとうございます。
参考にさせていただきました。

お礼日時:2003/02/09 23:14

やはり利益が多く出るところに集中しているからだと思います。

なので、利益が見込めるのであればどこにでも出来る可能性はあります。私鉄は借金してまで営業出来ませんから。
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漠然とした答えですが「営業規模」の差だと思います。


また、地域的なものもありますよね。
民鉄はこれまで、沿線の開発をして住宅や団地を誘致して旅客収入を生み、
商業施設や、レジャー施設を作って関連収入を得てきました。
現在、鉄道部門の収入比率はどこでもそれほど高くはないはずです。
で、こういう経営ができるのは、人口が多く鉄道需要のある地域に限られます。
というわけで、関東・関西に大手が集中しているわけですね。
名古屋は大都市ですが、その周辺に100万人規模の都市はないですし、近鉄も営業範囲にしているので実質的には2社です。
福岡も大都市ですが、福岡自体が100万人規模で周辺には大都市は北九州くらいしかありません。JRも2社で競争してますし・・・。

自動車依存率が高い地域では、大手私鉄は存在しません。必要ないですから。
たとえば、地方では10km移動するのに車でおよそ10分で済みます。
ところが東京では、東京-新宿(約10km)は高速道路使っても10分では絶対に移動できません。
通勤・通学圏の大きさも関係してます。東京では60kmとも80kmとも言われています。当然、大きくなれば沿線需要も増えます。
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(社)日本民営鉄道協会によると、「大手」の定義について


「明確な」基準があるわけではないようです。

あと神戸高速鉄道も準大手に含まれています。

以上2点ほど事実誤認があったので訂正します。すいません

参考URL:http://www.mintetsu.or.jp/dictionary/a/005.html
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「大手私鉄」というのは、「都市圏だからなんとなく大手」というわけではありません。


各会社の路線規模などから、どの会社が「大手」か明確に決められています。
それが上述の関東8・中京1・関西5・九州1の計15社です。
(これに「社」でない営団地下鉄を加えた16社団を「大手民鉄」といいます。)
また、大手に次ぐものとして「準大手」もあります。
新京成電鉄・北大阪急行電鉄・泉北高速鉄道・神戸電鉄・山陽電鉄がそれで、
現在は大手に含まれる相鉄もかつては準大手でした。

ですから、「なぜ?」と聞かれたら
答えは「大手の基準を満たす私鉄が関東・関西に集中していたから」です。
「なぜ私鉄が多いのか?」であれば
「一私鉄が国鉄や他私鉄と競争するだけの環境があったから」となりますが。
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利用者が少ないところは、儲からないからです。


なお、大手私鉄でなくても 小さい私鉄なら地方にもありますけどね。
また、大手私鉄といっても、地方私鉄が 大きくなっただけのことでしょう。
鉄道を敷設するには、かなりの土地を買収しないといけません。
それにかかるかなりの費用を 今から まかなえるかというと 難しいでしょう。
戦後の土地が比較的 手に入りやすいときに、出来た鉄道会社が そのまま
経営を続けているだけの話だと思います。
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