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現在アミノカプロン酸(2HN-(CH2)5ーCOOH:ACA)のカルボキシル基がBOC保護された化合物を合成しようとしています。

カルボキシル基を保護してあり、アミノ基が保護されていない化合物が欲しいので探していて、ベンジル保護されている化合物はありましたが実験上使えないです。試薬としてあるなら教えて欲しいです!

そこで上記の化合物の合成を検討しています。自分はカルボキシル基を選択的に保護できる方法を知らないので次のスキームで行っています。

1.ACAのアミノ基を無水酢酸でアセチル化(溶媒は無水酢酸、塩基はトリエチルアミン)
2.BOC2Oによるカルボキシル基のBOC化(溶媒はジオキサン、塩基はトリエチルアミン)
3.強塩基(NaOHaqなど)で脱アセチル化(溶媒はジオキサン/水、塩基はNaOH)

1をエバポにより溶媒を除去した後に2の反応を行い、分液操作によりAc-ACA-BOCを精製する予定です。

相談したいのは
1.このスキームで合成可能か。
2.1の後に精製する必要があるか。
3.直接カルボキシル基を保護できる方法はあるか。
4.脱アセチル化は100%いくか。

合成をメインにやっているわけではないので、不足している情報があると思います。
すぐに補足しますのでよろしくお願いします。

A 回答 (3件)

t-BuOHと酸クロライドは反応するか、ちょっと疑問です。

かなり反応性低いのではないでしょうか。

それよりもベンジル保護のものを買うほうがお薦めです。
脱保護はパラジウム炭素と水素源としては水素ガスではなくシクロヘキセンで。どんな合成するにしても何かは買うでしょうからパラジウム炭素ぐらいは買ってください。ボンベに手が出せないのは理解できますが。

失礼な意見になってしまいますが、脱アセチルを計画する時点で、単独で合成するのは危険な印象を受けます。誰か近所に教えてくれる人を見つけることを強くお薦めします。

この回答への補足

t-BuOHは確かに立体障害で反応性が落ちそうですね。

やはりベンジル保護がいいんですね、元々ペプチド固相合成しかやったことが無かったのでBOCのTFA脱保護、Fmocのピペリジンによる脱保護などを元にして液相で合成しようとしていました。

合成をメインで行っている研究室ではないので、苦労してます。脱アセチル化は他に保護・脱保護できる組み合わせが思いつかなかったので、選びました。忠告ありがとうございます。
友達が合成研究室にいるので相談してみます。

ありがとうございました。

補足日時:2009/02/06 12:10
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アミノ酸のカルボキシル基を一段階でエステル化する方法として:


1:NH2-(CH2)n-COOH + SOCl2 + t-BuOH →NH2-(CH2)n-COOtBu・HCl
2: NH2-(CH2)n-COOH + isobutene(gas,小型ボンベで購入可) + HClgas
以上2方法が有ります。
化学合成に慣れていない人には1がお勧めです。
気になる事は、目的化合物が塩酸塩として取れてきますが、それをフリーにすると分子内環化がおきてカプロラクタムに成るかと思います。

この回答への補足

1のようなCl化を用いると可能なんですね。ありがとうございます。アミノ基が塩酸塩となり、カルボン酸塩化物と反応しないからアルコールとエステルを形成するという解釈でよいでしょうか?

現在実験はスキームの2の途中ですので、上手くいかない場合には
1をやってみます。

分子内環化についてですが、tBuエステルはアミノ基と反応するほど活性化されているのでしょうか?むしろ環化による安定化があるから反応するんですかね。

補足日時:2009/02/03 11:25
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大前提なのですがBocはカルボキシル基の保護基にはなりえません。


COOHにBocをかけたら混合酸無水物になります。
つまり保護どころか逆に活性化することになります。
上記のスキーム通りに反応したら脱アセチルと共に加水分解されてACAが再生するでしょう。

カルボキシル基を保護するのならばエステルにすべきです。

補足を願いたいのですが、ベンジル保護されている化合物はあったが実験上使えない、というのはなぜなのでしょうか?

この回答への補足

返信ありがとうございます。
記述したのが間違っていました。BOCではなくtBuです。
アミノ基とBoc2Oではアミノ基のBoc化、カルボキシ基とでは
tBuエステルになると期待して反応をしています。アミノ基を最終的に無保護状態で欲しいので、先にアセチル化を行いました。すみません。

ベンジル基の脱保護にはパラジウム触媒を用いた水素化反応を使う
らしいのですが、触媒と水素源が無いので簡単には出来ないと考えた
からです。

BOCやtBuの脱保護にはTFAなどの強酸で可能で、脱アセチル化の条件である塩基による脱保護とは影響しないと思いこのスキームにしました。

補足日時:2009/02/02 21:35
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