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こんにちは。

タイトルどおりなのですが、雪国の島村と駒子って肉体関係あったのでしょうか?

ざっと読んでみたところ(今更なのですが…)あまりそういう風には見えませんでしたが、最初の方で「あんなことがあったのに~~」という記述があり、性行為に及んだのかな?と思ったので。


それと、駒子はやっぱり島村のことが好きだったのでしょうか?
芸者だから職業として?それとも本心で?

私は本心だと思ってますけど、実際どうなんでしょうか?
それに無為徒食なくせに好かれる島村ってイケメンなのでしょうか?


ご解答よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

 


 閉ざされた世界 ~ 十八禁の問わずがたり ~
 
 のうのうと温泉に逗留できるのは“高等遊民”と称される利息生活者
だからです。働かない男は、それはそれで女にとってたまらないのです。
(いい気なもんですが、目くじらたてるようでは純文学を語れません)
 
 駒子は、東京で酌婦になり、旦那が死んだので、故郷に帰っています。
 島村は、はじめ葉子に目をとめますが、姉の駒子を思いだします。
 この姉妹は、芸者に踊を教える師匠の娘だそうです。
 
 その夜、島村が芸者を呼ぶと、かわりに十九歳の駒子が酌をします。
 次の夜、島村が芸者を呼ぶと(おなじ芸者でも目配せで使いわけます)
いったん断わった駒子が酔って現われ、朝まで過ごします。
 
 つまり、政治家や芸能人が「一夜は過ごしたが、男女関係はなかった」
と云い、たとえそうであっても信用しないのが、大人の世界なのです。
 川端ファンは、あからさまに書かないところに、しびれるのでしょう。
 
 その後、駒子は、休みたければ休めるような、自前芸者になります。
 島村に妻子があり、行きずりの女に終るか、自立した恋人になるかの
選択をみずからに課したのです(当時ふつうの女性は男に依存しました)。
 
 女優・岸恵子も、日本を去るにあたって、最後に駒子の役を選びます。
「たとえば池部良さんが着流しであらわれて、ぴたっと正座するような、
美しい日本の文化とは、もうお別れするのね、と思いました」
 
 「帰らないわ。夜があけるまでここにいるわ」
http://q.hatena.ne.jp/1190383975/118018/#i118144
── 豊田 四郎・監督《雪国 19570427 東宝》
 
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この回答へのお礼

遅れますた。


うむむ…島村め。

お礼日時:2009/03/01 17:23

肉欲を開放したくて悶々している男の前に酔ってひとり転がり込んでくるいい女を明け方まで乳房を揉むだけで終わるはずもないでしょう。

一緒に風呂にはいってもいるのです。12時まで、また朝の5時まで部屋に居続ける気に入った芸者を一人寝させるわけもないし、当然ながら頻繁に肉体関係があったことは読めば明白です。康成は小説にはその直接描写が不要だと思ったようです。彼が小説で書きたかったことは駒子と男の交歓の情景ではあっても、痴話げんかの描写だけで、あとは状況証拠をにおわすだけで充分であり、肉欲自体の描写は不要だったということです。
もっとも、この小説でも同時代とししてはかなり突出した具体的なきわどい描写まではやっています。彼の主題がそれを必要としたのでしょう。
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この回答へのお礼

島村め

お礼日時:2009/03/01 17:23

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