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「日本は赤字である」と昔から、聞きます。
馬鹿な質問で申し訳ないんですが、どうしてもしっくりこない事があるのです。
「日本は赤字国債というものを発行して借金をする」と学校で教わったのですが、赤字になるなら中央銀行でどんどん紙幣を印刷してお金を増やせばいいと思うのです。
わざわざ借金してまで、予算を組む意味が理解できないのです。中央銀行でお金を作って、それを予算に組み込んではダメなのでしょうか。

とりとめのない、質問ですいません。
私の考えが間違っているのは勿論分かっていますが、納得がいかないのです。

A 回答 (7件)

中央銀行でバンバンお札を刷ったらどうなるか?というのは、第二次世界大戦前のドイツが参考になります。



ドイツの悲劇は、第一次世界大戦で敗北を喫したことに始まります。
対戦後、パリ講和会議が開かれました。
そこで、敗戦したドイツには様々なペナルティーが課されました。
例えば、植民地の没収、鉄や鉄鉱石などのが出る鉱山も没収、軍縮を強要された上に連合軍が自国内に居座るetc,,,
そして、続くロンドン講和会議では決定的な一撃が加えられます。
なんと、1320億金マルク(計算の仕方で変動はあるものの、今の円に直すと40~80兆円)という膨大な賠償金が課されてしまったのです。
ドイツ人は、真面目なので最初は一生懸命返そうとがんばってました。
しかし、とても払えるような額ではないので、途中から滞りがちとなりました。
滞納に怒ったフランスは、ドイツでも有数の工業地帯のルール地方を占領してしまいました。

おかげで、ドイツ国内は失業者が増加し物資も不足気味でインフレ状態(物価が上がる=貨幣の価値が下がる)になっていました。
そこで、何を思ったのかドイツ政府は中央銀行にお金をどんどん刷るように指示をしました。
これによって、ドイツ経済の破綻は決定的になり、1マルクが雀の涙程の価値も持たなくなってしまいました。
いわゆる「ハイパーインフレ状態」になったわけです。
これによてって、パン一個買うのに1兆マルクものお金が必要となってしまいました。
こうなると、人々はお金を少しでも早くモノに替えようとします。
なんせ、パン一個買うのに抱えきれないお札を持って行かなければならないのですから、お札で保管していてはかさばって場所を取りますから。
また、「お金の価値が低い=そのお金への信頼感が無い」ということにもなってしまいます。
つまり、いつそのお金が「ただの紙切れ」に変わるか分からない状態になってしまったのです。
こうなるとその通貨で貯金するバカはいません。(逆にそんなお金に換金してくれる人もいないでしょうね)
その結果、お金が人から人へとたらい回しとなってきます。
それによって、さらに(値段を上げても売れるから)物価が高騰してインフレが進むという悪循環に入っていきます。
何故、インフレが起こってる時にドイツ中央銀行(ライヒスバンク)がお札を増刷したのかは謎とされています。
通常、インフレが起こってるのですから貨幣の流通量を減らして貨幣価値を高めるように努力がなされます。
とはいえ、色々な説があり、その一つが賠償金を早く返す為というモノでした。(否定する説もありますが)

結局、このハイパーインフレが収束するのはドイツの中央銀行総裁が代替わりして別の銀行(レンテン銀行)を設立し、新たな通貨「レンテマルク」を発行してからでした。
「レンテマルク」は従来の紙幣のように「金」や「銀」に兌換出来ませんでしたが、土地などの資産を担保に、32億レンテンマルクまで保証されていました。
また、賠償金支払いに対しても国際社会が支払い計画の見直しに応じ負担が減少しました。(いわゆる「ドーズ案」)
これによって、ハイパーインフレは収束に向かいました。

これで「メデタシ、メデタシ」としたいところですが、そうは問屋が卸さないのが運命の女神様。
1929年10月24日、アメリカ・ニューヨークのウォール街で歴史に名高い株価の大暴落が起こりました。
いわゆる、世界恐慌の幕が開けたわけです。
これによって、ドイツ経済は冷や水を浴びせられます。
そして失業率がさらに増加し、社会不安が増大しました。
そこに登場したのが、かのヒトラー総統です。
不幸なドイツは、これによって戦争への道をひた走りに走ることになったのでした。

と、以上が第二次世界大戦前に起こったドイツのハイパーインフレのあらましです。
このことからも、「借金を返すために日銀がどんどんお金を刷ることができない」理由が分かって貰えるのではと思います。

ちょっと、子供っぽいですけど、インフレをわかりやすく解説されたホムペがあったので、参考に貼っておきます。

参考URL:http://manabow.com/hayawakari/hayawakari4_1.html
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今やFAQになりつつありますね。


「私の考えが間違っているのは勿論分かっていますが、納得がいかない」
ご自身、正解をお分かりになっていらっしゃる、
あと一押しの説明が欲しい、こういうことなのでしょうね。

くどくどはいいませんが、
たかが製造コスト数十円
(厳密な原価計算資料が公表されているわけでもなく、
日銀への引き渡し価格からの推定値でしょうか)
の、与信がなければタダの紙切れ、
それをどしどし発行して世の中うまく行くなら
日本だけでなく世界中幸せ一杯花一杯、
これほど楽なことはありません。
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No.4さんに補足します。


確かにおそらく今の日本では、流通している現金では国家・国民全員・法人すべての持つ借金はまず返せません。しかし、現在の経済を回している人たちは高度経済成長の狭間で起きた不況、つまりインフレ不況を身を以て経験しています。しかもその前はと言うと第一次世界大戦後のドイツほどではなかったにせよ、敗戦インフレが日本を襲っていましたから、前例にならう官庁の対応を考えれば、不況対応に必ずインフレに対する対策は盛り込まれて当然でしょう。

No.4さんの論理の通り、今の日本の借金を返すだけの現金を一気にただで流通させれば、大インフレどころの騒ぎではなくなるでしょう。しかし、あなたの言う方法も借金流通と言う方法でわずかには行ってはいます。いわゆる日本銀行の量的緩和と言う政策です。その量的緩和の量自体は借金の量に対して少なすぎるというのが自分の論理ですが、だからと言って自分(40代)が天寿を全うするまでに返せる借金の量とはとても思えませんので、量を増やすと言ってもバランスを考えればわずかだろうなとも思いますね。現状、確かにインフレとは逆のデフレ状態ではありますが、そうは簡単にいかないのがお金です。今、インフレにすればおそらく、将来性を考えて経費増大を防ぐため収入は少ししか増加しないでしょうし、モノの値段はお金の増加に合わせて上がっていくでしょう。人々の不安感を考慮すれば収入が物価上昇に追い付かない国民が泣くインフレになることが予測される気がします。どれだけの時間をかけるかの増加に対する加速度も経済の場合は考慮しないと泣くのは国民ですよ。
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100歩、譲って国内だけなら、なんとかなるかもしれません。



日本という国は、食糧も、資源も、外国から輸入しています。
ですので、日本のお金と外国のお金のバランスが著しく狂うと、日本は食糧、資源が入手できなくなります。

スーパーでは、食料品がなくなり、
灯油ストーブや、車、バス、飛行機が飛ばなくなります。

食糧の日本国内での消費と日本国内での生産があまりに悪く、ほとんど日本国内で生産されていません。

ですので、飢えることになると思います。

余談ですが、

この日本の公共福祉は、国民の税金から成り立つという意識が、国も国民も薄い?(正確には解っていても、今のおいしい生活が辞められないだけかも?)ので、借金をしてでも、公共事業や公共福祉を充実させようとする訳です。
収入がなければ、公共事業も公共福祉もカットしても良さそうに見えますが、弱者は、もっと苦しい生活になります。

参考になれば
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「央銀行でお金を作って、それを予算に組み込んでは」


大変いい考えだと思います。
日銀はどんどん紙幣を印刷するのは反対のなので、日本政府が政府保証の「円」(政府紙幣)を印刷して、金を増やす案が真剣に議論されています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090206-00000 …

何事もそうですが、やり過ぎはヤバイです。
紙幣を無秩序に印刷すると、紙幣の価値が低下します。
需要と供給の関係で、需要がないのに紙幣の供給過剰となれば、紙幣の価値が落ちることになります。

今、100円で買えている物が、翌日は200円するというようなことになります。
このように物価が上がることを「インフレ」と言います。
極端なインフレでは、物価上昇が激しすぎて物を購入できなくなるので、すごい不景気になります。

しかし、軽度のインフレは早めに買った方が安上がりという心理が働き、好景気になります。
今、自動車や薄型TVが売れていないようです。
来年も同じ価格か下がっていると思うから、今買う必用が無いためです。
軽度なインフレで、来年になると1割高くなるとしたら、今の内に購入してしまおうという人が必ず出てきます。

物がよく売れる→景気が良くなる→物がよく売れる
いいことずくめです。

円の価値をどこまで下げていいのか。
今、1ドルを購入するのに約90円必用です。でも、1年前は120円必用でした。
単純には、1年前の円の価値まで下げても、何ら問題ないと言うことになります。
1ドル120円の時代は、自動車などの輸出も好調でとってもいい時代でした。
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>「日本は赤字である」と昔から、聞きます。


 政府は赤字
 貿易は黒字

>中央銀行でお金を作って、それを予算に組み込んではダメなのでしょうか。
  日本の国債をそんな方法でチャラにするだけにするだけの札を印刷すると
 ものの価値がどんどん下がります
 1ドル90円で買えた食料が 200円、300円・・・1000円とかかるわけです。
 しかもそんな方法で借金をチャラにすればどの国も円という通貨で取引してくれません
 そんな変動の多い通貨では貿易もしてくれません

 確かに借金は消えますが
 どの国も日本の商品を買ってくれませんし、食料も輸入できません
 
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最近非常に多い質問ですが、インフレ(お金の価値が下がる現象)になるだけです。



そもそも「お金って何であんなに価値があるでしょう」、お札にいたってはちょっとこった単なる紙が1万円もするんですよ?
アレは「この紙は1万の価値がありますよ」と日本という国が世界に対してその価値を認めさせているからなんです。
さらにいうとそれを認めさせている要因は日本という国がそれに見合っただけの実力があるから、世界も素直に認めてくれているのです。

では、実力もないのに大量にお金をするとどうなるか?
答えは単純「すった分だけお金の価値が下がる」のです、下がった分でトータルが実力に見合った額になります(数学的言えば「100(お金の価値)×100(量)」が「1000×10」になるようなもん、どちらも答えは10000)。

インフレにも程度がありますが、少なくとも今日本の借金をチャラにするだけ大量発行したら、インフレのなかでもとんでもない「ハイパーインフレ」に突入し、将来1億円で缶コーヒー1本って時代が来るかもしれませんよ。
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