プロが教えるわが家の防犯対策術!

私は建築士です。木造建築は経験がなく最近勉強をはじめました。
3階建ての木造は構造計算によって部材の断面を求めるようですが、2階建て以下では壁量計算とねじれおよびN値計算による金物を守ること、また柱の最小径を令43条の規定以上とすれば、梁の断面寸法は自由に決めてよいのでしょうか?4号特例の建物なので、チェックする術はないとおもいますが、それは、昔からの大工さんの経験を当てにするということなのでしょうか?経験的にスパンの12分の1程度といっても公にきまっていることではないですよね。どなたか木造に詳しいかた教えていただきたいのですが。
また、金物については本当にN値計算で求めてすべてそのとおり現場で大工さんが施工しているのでしょうか。

A 回答 (2件)

北国の設計屋さんです。


本来ならば、木造二階建も構造計算をして主要構造体の部材断面を算定するのが本筋です。
でも、木造二階建なら構造計算は複雑で面倒くさいので、概算で設計荷重を求めて梁のスパンで梁の断面を求める梁断面算定表があります。
木材技術センターからそれに関する参考図書が販売されています。
また、住宅性能表示の構造規定の安全な梁断面の算定でも上記本は活用できます。
木材技術センターで検索すれば参考図書の情報が得られるでしょう。

昔から大工さんに言い伝えられている方法は、構造計算しても概ね安全と出ますが、極端に集中荷重がかかったりする場合、安全にならない場合があります。
まあ、この場合、手計算でその梁の断面算定をして断面を決定するしかありません。
上記参考図書の梁断面算定表も荷重状態によっては、手計算でその梁の断面算定をして断面を決定するしかありません。

参考に昔から大工さんに言い伝えられている梁断面(梁背)の決め方。
小屋梁・一間四寸(梁スパン1.8mで12cm)
床持ち一寸増し(小屋梁で求めた梁背に+3cm)
柱受け一寸増し(柱一本ある毎に梁背に+3cm)
大梁受け一寸増し(大梁一本受ける毎に梁背に+3cm)
小梁2丁一寸増し(小梁一本受ける毎に梁背に+3cm)
土蔵桁一寸増し(桁梁は、梁背に+3cm)
梁算定例
小屋梁 スパン2間(3.64m)なら8寸梁(24cm)
小屋梁 スパン1.5間(2.73m)なら6寸梁(18cm)
二階床梁 スパン2間(3.64m)なら9寸梁(27cm)
小屋梁 スパン1.5間(2.73m)なら7寸梁(21cm)
二階床梁 スパン2間で柱一本受けるなら1尺梁(30cm)
となり、構造計算および梁断面算定表でみても安全側になりますね。
ためしに手元にある梁伏図でやってみて下さい。

>金物については本当にN値計算で求めてすべてそのとおり現場で大工さんが施工しているのでしょうか?。
良心的な施工屋さんなら施工しますが、信頼のおけない業者の場合は注意が必要です。
確りと工事監理をして施工させるようにしましょう。

ご参考まで
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チェックする術は→構造計算しか無いと思いますが?



4号建築物(2階)であっても、梁背を求め、地震時に倒壊させない事は
構造計算を実施するしか、方法が無いと思います。

偏心率や層間変形角まで、算定も出ます。

計算費用は、さほど、負担にはならない程度で出来ると思いますよ。
(10万までと思うのですが、規模にもよるでしょう)

>昔からの大工さんの経験を当てにするということなのでしょうか?

阪神淡路大震災で、一番慌てたのは、経験ある大工さん達です。
いかに、経験と勘が、もろい物か、実感したと聞いています。

デザイン事務所の手がける4号建築物で、構造チェックは、外部委託して、必ず梁背、柱サイズ、壁量、耐震金物等まで、建物に反映させている物件を知っています。

施主さんに、引き渡しの際、外部委託先の構造安全証明書まで付けているようです。
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