アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

物を買う時には2通りの買い方があると思います。
・現時点で必要な分だけを買う
・先の消費量を予測しまとめて買う

このご時勢余剰在庫をなるべく持たず、キャッシュ化する傾向があると思いますが、まとめ買いの場合は単純に物流コストが削減されます。
資本コストの観点から考えた場合、どちらの方がいい買い方なのでしょうか?

ご意見お聞かせください。

A 回答 (2件)

どの程度のレベルで回答したら良いのかわからないので、質問者さんは購買在庫管理について素人であって、テレビの経済ニュースなどで、「在庫整理」とか「在庫循環」とか言っているのを聞いて、ふと疑問に思ったので聞いてみた、


という前提で回答します。
もし内容が平易すぎてもっと専門的な内容をお知りになりたいのでしたら、その旨コメントを下さい。

(1)
まず、「資本コスト」という用語の意味についてですが、会社を運営するためにはお金が必要です。在庫を仕入れるお金も必要ですし、給料やその他の支払のためにもお金が必要です。このお金はどこかから調達して来なければなりません。それは銀行から借りるのかもしれませんし、株式を発行して投資家から調達するかもしれません。
銀行からお金を借りると(他人資本)利息を支払わなければなりません。株式(自己資本)でお金を調達すると、株主に配当を支払わなければなりません。つまり、お金を調達するためには利息や配当などの「コスト」がかかります。これを「資本コスト」と呼びます。

さて、在庫を仕入れるために使うお金もどこかから調達したお金(=資本)ですからその分の資本コスト(利息や配当)がかかっています。
資本コストの観点から、=資本コストを最小にする、という観点からすると、在庫の為に資本を使わない、つまり在庫を持たないのが最良の判断、ということになります。


(2)
資本にかかるコストではなく、在庫管理にかかるコストを考えてみましょう。
在庫そのものを仕入れる費用は、商品を販売することで回収できますから、ここでは考えには入れません。
在庫管理のコストは、
発注のための通信費、運搬費、検収のための人件費などの発注費
在庫の保管費用(倉庫賃貸料や減価償却費、倉庫の管理者の人件費など)
在庫の減耗損(古くなって変質してしまったり、傷物になってしまったりする損失)
です。
1回あたりの発注量が増えると発注費は減りますが、保管費用や減耗損が増加します。
1回あたりの発注量が減ると、発注費は増えますが保管費用や減耗損が減ります。
どこかでその合計金額が最低になるところがあるはずです。この時の発注量を経済的発注量と呼びます。
経済的発注量ずつ発注して購入すると、在庫管理にかかるコストが最小になるわけです。
http://www.kogures.com/hitoshi/webtext/zk-eoq/in …


(3)
現実には、経済的発注量はしばしば莫大な量になります。場合によっては売れ残って不良在庫になる可能性もでてきます。そこで、確実に売れて在庫は確実に捌ける、という場合にのみ経済的発注量による在庫管理を行います。そうでない場合には売れ行きに合わせて、品切れがない程度に買う、ということになります。

要するに
・現時点で必要な分だけを買う
・先の消費量を予測しまとめて買う
をケース・バイ・ケースで組み合わせて買います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

細かく説明してくださってありがとうございました。
とても参考になりました。

お礼日時:2009/05/11 22:07

補足説明として、



物価動向と金利動向、そして商品の流動性が関係します。

たとえば、1000円のお菓子があるとします。金利は5パーセント

1年後に買うか、今買うか?1年間は物価は変動しない。
1000円を預金すると、1年後は1050円になります。

1年後に買うか、今買うか?1年後に金利以上にインフレが発生する。
今、購入する方が得です。

お菓子が大阪限定ならば、1年後に来たときに買うという選択枠はない。
大阪でしか買えないので、今買う。

乱暴な解釈ですが、物価動向、金利動向、流動性を予想して対応する
しかないのです。

現在、企業は在庫を減らす努力をするのです。インフレ、金利高を予測
している企業は在庫を増やしています。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!