No.7ベストアンサー
- 回答日時:
再びkimosabeです。
訂正はなさそうですね。may-riverさんは、
もし一世紀前に「を」を「お」に直す法律が出来ていなかったら、
と書いていらっしゃいますが、コロッとだまされていらっしゃるのです(だまされたフリでしょうか)。
発音に合わせて表記を定め、格助詞の「を」を除いて、「を」をすべて「お」に変えた(助詞「へ」「は」も除かれます)
のは、昭和21年制定の「現代かなづかい」です。
明治政府が、教科書・公文書に「歴史的かなづかい」を採用してから昭和20年頃までは「歴史的かなづかい」の時代です。途中少々の紆余曲折はあったにしても。
ですから、「大正や昭和初期の文学や文章では、古典仮名遣いを使うものがあり」はあたりまえです。
あとはもう言いません。めんどくさくなりました。隋・唐時代の漢字音(中国語の発音)の推定などは難しすぎて私の手に負えません。
自分がどこまで分っていて、どこから分っていないかを自覚するのは大切な事です。その自覚がないから、天狗になって、ろくに調べもしないでいいかげんな発言をしてしまうんです。may-riverさんは大学受験も終わって、比較的暇にしている高校三年生ではないかと想像しています(まちがっていたらごめんなさい)。これから何か一つのことを徹底的に勉強して下さい。思考回路を作ってください。そうすれば畑違いの分野の話であっても、そう簡単には人にだまされなくなると思います。特にインターネット上の情報は玉石混交で、中には奇説・俗説の類も多々あるようです。しっかりものを見る目を養うよう勉強してください。
ありがとうございます。
現代仮名遣いが広まってから60年くらいしか経っていないのですかー。本当に騙されてました。そういうのは法令で決まるのでしょうか?
それと、いいアドヴァイスありがとうございます。こういう場で提供された答えでも、信頼できる資料で調べ直したら新たな発見が見つかるかもしれませんね。
ちなみに、私は大学受験が終わって暇を持て余している高校三年生ではないですヨ。私立の中学校にやっと慣れてきたかな、という感じの女子中学生(いちねんせい)です。チャットとかで年齢以上に見られるのは慣れているのですが。
……kimosabeさんと騙し合いをしているようで、複雑な気持ちです。
No.6
- 回答日時:
may-riverさんこんにちは。
「尾」はごく限られた用途においてのみですが現代でも「を」とよむ漢字と
言えなくもないですよ。
無線通信など「音声のみで情報を伝える」場合に、「ア」と「ヤ」のような
紛らわしい発音を正確に伝えるするための約束事があります。
「和文電話表」というもので、「ア」から「ン」まで50音全て表現方法が
決まっています。
例えば上記の「ア」と「ヤ」なら、それぞれを「あさひのア」
「やまとのヤ」と言うことによって相手に正確に情報を伝えられるのです。
この電信表における「ヲ」を表現する際の単語として採用されているのが
「をわり(尾張)」です。「をわりのヲ」と言えば日本標準で「ヲ」と言った
ことになります。なので今でもところにより「尾」のよみがなは「を」。
・・・ってちょっとこじつけっぽいですか(笑)。
御参考までに50音全部とアルファベットの電話表をURLに入れておきます。
知っておくと電話で話す時などに重宝することもありますよ。
余談のような回答ですが御参考になればさいわいです。
参考URL:http://www.musen-shikaku.com/shikaku/tsushin/den …
ありがとうございます。和文電話表ですかー、格好いいです。でも、「尾張の」といわれたら、私なら「お」と答えてしまいそうです。ある意味、暗号めいた約束ですね。
アルファベットの事に関しては、電話などで固有名詞のスペルが分かりにくい時、「ボストンのB」とか有名な地名を言うようにするとすぐに通じる、というのをNHKの英語番組でやってました。原点は一緒ですね。
No.5
- 回答日時:
何を答えたらいいのか迷いますが。
まずは、すなおに、
「お」と訓読みされた漢字・・・御
「を」と訓読みされた漢字・・・尾、峰、丘、麻、苧、雄、男、牡、夫、緒、小、少など
次に、
「お」で始まる言葉は古語辞典で確認してください。語の途中に「お」がある言葉はほとんど無いでしょう。古代日本語は、ao,io,uo,eo,ooのような二重母音を嫌いますから。
「を」で始まる言葉も古語辞典を見てください。語の途中に「を」がある言葉は、
青(あを)、襖(あを)、青柳(あをやぎ)魚(いを)、薫(かをる)、鰹(かつを)、祇園(ぎをん)、口惜し(くちをし)、猟夫(さつを)、里長(さとをさ)、紫苑(しをに・しをん)、萎る(しをる)、賎男(しづを)、嫋やか(たをやか)、嫋やぐ(たをやぐ)、手弱女(たをやめ)、手折る(たをる)、十(とを)、氷魚(ひを)、火桶(ひをけ)益荒男(ますらを)、澪標(みをつくし)、操(みさを)、夫婦(めをと)、
などけっこう多いようです。
さらに
日本語の「オ(o)」の音を書き記すために利用された漢字(つまり「お」を表す万葉仮名)は、「意、淤、隠、於、飫、憶、応、乙」
日本語の「ヲ(wo)」の音を書き記すために利用された漢字(つまり「を」を表す万葉仮名)は、「乎、袁、遠、烏、怨、呼、越、曰、鳴、塢、弘、小、尾、麻、男、小、雄、緒、綬、叫」、あと「りっしんべん」に「宛」。
きちんと辞書など確認して回答しましたが、ご質問の意図に反していたらごめんなさい。
それから、No4の方。間違った記述がありますよ。
詳しい回答、ありがとうございます。
私の名字も「尾」で始まるので、もし一世紀前に「を」を「お」に直す法律が出来ていなかったら、一気に名簿順が下がるなあ、なんて呑気な事を考えてしまいました。
「を」が含まれる単語って、何となく古めかしいものばかりですね。「澪標」なんて、大阪市民(市章が澪標)か百人一首をやっている人じゃないと知らないと思います。私が山国の人だからそう思うだけかなあ……?
No.4
- 回答日時:
これは、古語辞典(古典仮名遣いで並んでいるもの)で調べればよく分かりますが、色々あります。(漢和辞典で、一字一字調べても構いません。古い漢和辞典だと、そのまま古典仮名遣いで出ていれば、一覧で分かります)。
簡単に言うと、元々、中国語で、「w-」のように、子音の「W」が冒頭に来ていた漢字は、「を」で表現していたのです。しかし、実際上の発音は江戸後期あたりで、すでに、「を」ではなく「お」になっていて、ただ表記上、昔からの伝統で、「を」としていたので、明治政府は、発音に合わせて表記を定め、格助詞の「を」を除いて、「を」をすべて「お」に変えたので、見なくなったのです。
しかし、大正や昭和初期の文学や文章では、古典仮名遣いを使うものがあり、ルビが振られている場合は、「尾(を)」とか「緒(を)」あるいは「悪・惡(を)」などとなっていました。つまり、これらは、「を」と読むのが、元々正しかったのですが、実際上、「お」と発音するようになっていたので、実際の音に合わせて、「お」にしたものです。
「を」を最初に含む漢字や表現だと色々なものがあります。
「乎古止点(をことてん)」
「遠国(をんごく)」
「隠座(をんざ)」
「温石(おんじゃく)」
「怨憎会苦(をんぞうゑく)」
「怨霊(をんりょう)」
「を」と「をん」になりますが、多分、中国音を日本音に置き換えるとき、この二つのパターンしかなかったのだと思います(Wではじまる中国の漢字の音は、別の発音・表記になっているのだと思えます)。
例えば、「王」という漢字は、現在でも「ワン」のように中国語で発音しますが、wang(ワング)のような音で、「わう」と古く転写していましたが、読み方は「おう」で、しかし、冒頭のWの子音は、発音から消えています。
いつもありがとうございます。中国語が関係しているのですか。それでは、「を」が付くのは原則的に音読みということになるのでしょうかね?一概には言えなさそうだけれど……
No.3
- 回答日時:
ひらがなの「を」の元になったのは、「遠」の草書体ですが、昔は仮名として「越」「乎」「尾」なども使われていました。
ひらがなが今のように一音一字に決められたのは、明治33年(1900年)のことです。(小学校令施行規則)
それまで使われていた「越」「乎」「尾」などは、変体仮名として今でも使われています。そば屋の暖簾や看板に使われています。「楚」と「者」の草書体で「そば」をあらわしています。
書道部の人に聞けば、変体仮名のことはわかると思いますよ。
歴史的仮名遣いで「を」と読む字は「をとこ(男)」「をみな(女)」など多数あります。「古語辞典」の「を」の項を見ればわかります。
ありがとうございます。もう一世紀も前から「を」が少なくなったのですね。近くにそば屋がないので、見た事が無いのですが……書道は昔やっていたので、機会があれば先生に訊く事にします。
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