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原子力発電所、再処理工場等が廃棄する放射性物質では色々なHPを見ると、それぞれ半減期が短期だから強い、いや違う等、色々書いてありますよね。
例えば、ヨウ素131は8日で、ヨウ素129やセシウム、ストロンチウム90よりかなり短期ですが、その影響は、より大変なものなのですか?
それとも原発や再処理工場などが廃棄するレベルは、物理学的半減期はもちろん、生物学的半減期など考えるべくもなく、人体に入ってもすぐに排泄するレベルなのですか?

A 回答 (2件)

せっかく自称素人の方が回答してくれているので、あまり専門的な話をするのは控えようと思いますが。



まず最初にある放射性物質が危険かどうかを議論するには、「たまたまその物質のそばに近づいて、その後はまったく接触がない」のか、「一度近づいたことが原因で身体にとりこまれたのか」をはっきりさせないといけません。

プルトニウムは半減期が長いから安全、すぐに身体から排出できれば問題ない、ということですが、プルトニウムは骨親和性核種であるため、一度取り込まれると実質的には体外に排出されることはありません。毒性もきわめて高く 1/100万グラム程度でがん死を生じるとされています。

このため、核兵器ではない「プルトニウム爆弾」でさえ、きわめて高い殺傷能力を持つため、世界的に常に監視されている物質です。「劣化ウラン弾」は存在しても「劣化プルトニウム弾」が存在しないのは、その毒性の高さゆえです。困ったことに原子炉を動かせばプルトニウムは勝手にどんどんできてしまいます。従来型の軽水炉では燃やしても効率が悪いため、再処理を行なってプルトニウムを分離するのですが、分離したプルトニウムが悪用されるのを防ぐために、結局、ウランに混ぜて無理やり燃やすのが「プルサーマル」です。

プルトニウムを効率的に燃やせるのが高速増殖炉ですが、運用が難しく事故があいついだため、各国で運用停止となり現在稼働している国はありません。つまり、プルトニウムは「使い道がない」うえに、「勝手にどんどん作られてしまう」、「人体に危険な物質」です。

プルトニウムの半減期は24000年ですから、「半減期」を基準に考える人にとっては「とても安全」な物質ということになるのだと思いますが、実際にはこれほど危険なものです。

以上、あくまでも、ひとつの例、として。興味があれば、心ゆくまでご自分で調べてください。

この回答への補足

プルトニウムは一度入ったら排泄できない、ということですか?
再処理工場というのは青森県にあるんですよね。
青森県産や原発がある各県産の農作物や海産物って廃棄物が流れ出ているんですよね。そこでそれらの産物を食べても平気かどうかという疑問があります。
科学的見解が出来なくても普通に考えたら、量が少なければ排泄できるから皆生活が出来ているのかな、と。また、それらを害をわかっている方というのはその各県産のものを避けて買っているんですかね。それって結構大変ですよね。考えるとわからなくなりますね。

補足日時:2009/03/15 15:47
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残念ながら素人です。

が、昔の反原発の市民運動に参加していたとき、ちょっと勉強しました。

>>それぞれ半減期が短期だから強い、いや違う等、色々書いてありますよね。

そうですね。なかなかどう理解していいのか悩むところです。あと、「放射能」「放射性物資」と「放射線」の違いも誤解を生む擁護ですね。

半減期の長短の違い

・短期の場合は、短期に強烈な放射能を出すので、素直に「放射線が強い」「危険」と考えていいと思います。

・長期の場合(プルトニウム等)は、素直に「放射線が弱い」「短期では安全」と考えていいと思います。


ただし、「放射線」は、放射線が人体を通過する一瞬のことです。「放射能」は放射線を出す能力のある物質のことです。

たとえれば「放射線」は、「現金10万円」、たまたま当たった宝くじ、割のいい日雇いバイトの収入とすれば、
「放射能」は「毎月1万円を受け取る権利」、死ぬまでもらえる年金、正規雇用の職ということになりますね。

なので、体外にある半減期の長いプルトニウムからの放射線を一瞬あびても、問題は少ないでしょうが、原発や再処理工場の付近に住んでいて、プルトニウムの粒子を吸い込んで肺などに入れると、肺の細胞は至近距離で何十年も放射線を浴び続けることになります。1年、2年ではなんともないでしょうが、10年、20年と経過すると、かなりの確率でガンになるでしょう。もちろん、すぐにプルトニウムを体の外に排出できれば影響は少ないはずですが。
なお、放射性同位元素の場合、人体は無害の元素と識別できず、長期に蓄積されるものがあったと思います。
(確か、米軍はプルトニウムの体に与える影響を、軍人にプルトニウムの注射をして長期の影響調査していたはずです。もちろん、ガンになった軍人が何人も出たようです。)
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