
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
満洲については既回答のとおり鞍山の昭和製鋼所が主目標とされ度々空襲を受けました。
第一回目ではコークス炉が直撃され終夜火災が鎮火せずという被害を出しましたが、第二回目に対しては製鉄所の周囲の壕にナフタリンを撒き空襲警報とともに点火して目標全体を煙幕で覆ったために一発命中だけに留める事が出来ました。防空では満洲国航空隊による体当たり攻撃により米機を撃退したこともありました。ただ、要地の空襲はあったものの、ソ連参戦までは全般には平穏であったといえます。
朝鮮も鉄道及び軍需施設を中心に空襲を受けました。毎日新聞社『一億人の昭和史 日本の戦史10 太平洋戦争4』の249頁の朝鮮空襲の写真では機銃掃射を受ける機関車、爆撃で炎上する製油所の写真が載っています。ただし、戦後の朝鮮民衆の感情を考慮して無差別攻撃を控えたとのことです。
台湾も既回答が要を得ていますが、朝鮮と違って市街地も狙われとくに嘉義は全市が焼失しています。また台北や高雄が免れた訳ではなく、高雄の場合には港湾施設およびその周辺の市街が徹底して破壊されました。
資料=『高射戦史』(自衛隊下志津高射学校修親会 編) 78年
この回答へのお礼
お礼日時:2009/03/20 22:26
なるほど。満州はともかく朝鮮が被害が少なく、台湾沖縄が被害が大きいのは政治目的があるのかもという新たな疑問が生まれました。
ありがとうございます。
No.7
- 回答日時:
私は朝鮮に住んでいましたが、空襲の話は聞きませんでした。
ただ米軍機が飛来したのは時々見ましたが、低空飛行にもかかわらず機銃掃射さえ行ってきませんでした。
確証はありませんが朝鮮人に極秘に伝わっていたニュースとして、白い布(布団カバーなど)を干しておけばそこは朝鮮民族の家だから避けてくれるのだと聞いたことはあります。
この回答へのお礼
お礼日時:2009/03/21 18:13
貴重な意見をありがとうございます。低空飛行で飛ぶのみ、そののちの朝鮮戦争に向けての地理調査なのかなどと邪推してしまいます。
混乱があったと思いますが無事に帰られてよかったです。
No.5
- 回答日時:
(1) 台湾は、フィリピン→沖縄→九州と続く「戦略上の要所」ですので、日本の軍事基地は徹底的に空襲されました。
フィリピンや沖縄へ特攻機を発進させる拠点でもありましたので当たり前ですね。ただ、内地のように台北や高雄のような都市が戦略爆撃を受けることはなかったようです。
(2) 朝鮮に空襲があったという話は聞きません。
ソ連が参戦するまでは日本軍の戦線のずっと後方にあって軍事基地といえるものが特になかったのと、中国四川省の成都周辺を基地とするB29、マリアナ諸島を基地とするB29、両方の攻撃半径の限度あたりだったからではないでしょうか。
(3) 満洲国は、No2さんのご指摘どおり、鞍山の製鉄所が何度も成都付近から発進したB29の空襲を受けています。
この製鉄所は、当時の日本が持つ、数少ない高炉を備えた一貫製鉄所
* 八幡製鉄所
* 釜石製鉄所
* 鞍山製鉄所
の一つであり、日本の戦争遂行能力を支える存在でしたので目標にされたのはこれまた当たり前です。
ただ、それ以外の新京、奉天、大連、ハルビンといった満洲の都市はソ連参戦まで特に空襲を受けず、全ての都市が焼け野原にされた内地とは対照的な有様でした。
こうして見ますと、米軍は「都市への無差別焼夷弾爆撃」は日本内地の都市に限っていたようです。

No.4
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No.3
- 回答日時:
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