プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

先日、水道水の水質実験をしたいと思い立ち
水道水でメダカが飼えるかどうかを実験してみました。

水槽にカルキ抜きをしていない普通の水道水を入れて
すぐに30匹のメダカを放しました。
残念ながら4日後に2匹死んでしまいましたが、残りの28匹は元気な様子です。

「水道水はカルキ抜きをしないと10分程度で全部死んでしまう」
という話を聞いたことがあるのですが、これって嘘なのでしょうか?
それとも近年の高度浄水処理のおかげで水質が良くなったということでしょうか?
(ちなみに私は大阪府在住です)
メダカ以外の金魚や熱帯魚もカルキ抜きをしないくても問題ないのでしょうか?

A 回答 (1件)

>それとも近年の高度浄水処理のおかげで水質が良くなったということでしょうか?


これが最大の理由でしょうね。

水道法の省令により、衛生上の措置として給水栓(水道の蛇口)における
残留塩素濃度は0.1mg/L以上であることが義務付けられています。
私の自宅(関東圏)の水道水の残留塩素濃度を
試薬により調べたことがありますが、やはり0.1mg/L程度でした。
つまり、水道局は必要濃度の最低ラインギリギリで塩素を使用しているわけです。
実際は5mg/L程度の濃度でも人体にはほとんど影響ないとされており、
昔は今よりはるかに高い濃度で運用されていたはずです。
しかし残留濃度が0.2mg/Lを超えると人は塩素臭を感じるようになり
水の味が悪くなりますから、水道局は住民に安全かつおいしい水を
提供するために残留塩素濃度を極限まで下げる努力をしてきたわけです。

斯様に今の水道水のカルキ濃度というのは、意外に低いものです。
実験でメダカが死ななかったということは、少なくともメダカにとっては
耐えうる程度の濃度であったということでしょう。
それに塩素はすぐに抜けますから、実験水槽でメダカが残留塩素に晒されていた時間は
おそらくせいぜい1日、エアレーションしているなら数時間程度です。

>「水道水はカルキ抜きをしないと10分程度で全部死んでしまう」
というのは、濃度が高かったころの考え方ということです。
金魚や熱帯魚も、丈夫で健康な種類/個体に限れば今の水道水に耐えられると思います。
(ただし常に新しい水道水を注ぎ込んでいるような状態だと、
残留塩素に晒される時間が長くなり低濃度でもダメージが大きくなると思われます)

しかしながら、鑑賞目的で長期飼育を目指す場合、水槽には水を浄化するための
「フィルター」が必要になります。フィルターは老廃物を物理的に濾し取るほかに、
バクテリアを繁殖させてその生物活動により水を浄化する役目を持っています。

残留塩素はそもそも、水道水中での病原菌や雑菌の繁殖を防ぐためのものです。
魚が耐える量であってもバクテリアにとっては致命的になります。
カルキ抜きしない水道水で水槽の水換えを行うと、魚は死ななくても
バクテリアが確実に死にます。
バクテリアが死滅した水槽は水の浄化が行われず汚れるばかりとなり
結局は魚が死んでしまいます。

よって、「カルキ抜きしなくても問題ない」ということにはなりません。
実際に魚を飼育する場合は、カルキ抜きは必須であるとお考え下さい。
    • good
    • 2
この回答へのお礼

ご丁寧な解説をして頂き、本当にありがとうございました!
大変分かりやすかったですし、納得しました☆
でも、あくまで魚を飼う時はカルキ抜きが必要ですよね。
心得ておきます♪

お礼日時:2009/03/25 14:32

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています