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竹島は日本海の無人島で江戸時代からアシカ猟やあわびの漁場として利用されてきました。明治に入り日本政府は乱護を防止するため1905年これを島根県の管轄に置くことを決定して島根県告示によって公示しました。そのあとは日本による実質的支配が続きましたが、第二次世界大戦後占領軍の覚書によって竹島は「日本から政治上・行政上分離される地域に指定され、日本の権力行使が停止します。また、1952年には韓国が自ら設定した李承晩ラインに竹島を取り込み、日本の漁業を停止する旨の措置をとり、日本政府はこれに対して繰り返し抗議を続けました。日本政府はこの件を国際司法裁判所に付託するという案を提出しましたが、韓国政府はこれを拒否、1954年以降は沿岸警備隊を駐留させています。客観的に韓国側の主張には主張を裏付ける根拠を提示していないということですが、その実はどうなのでしょうか?また、日本は過去に韓国を侵略し、1910年には韓国を併合しています。その事実に対しては日本政府は誠意を持って韓国に謝罪をし、首相による靖国神社参拝の件に対しても、事実上韓国人民の精神を傷つけたという事実に対してはしっかり償いをすべきというのが、国際法的効果は別として道徳上正しいと考えています。ただし、この竹島問題は客観的に考えて「別件」ではないでしょうか?日本外務省は韓国との外交において、過去の侵略の件があるため頭を悩ませているとききました。日本も韓国もよいしょするつもりは毛頭もありませんが、以上の問題について、同じように日本人であるという立場をすてて公平に判断されておられる方の意見を聞かせていただきたいです。よろしくおねがいします。

A 回答 (4件)

 #1の方のお答えについて、多少の異論を。



 一国が領土を取得するのは基本的に「先占」ですが、その起源が明らかでないときには、「実効的支配」の確立が重視されます。
 ですがこれは、「現実の支配」とは異なります。少し考えれば簡単ですが、現実の支配を確立するには当然、双方共に究極的には軍隊を送り込もうと考えるでしょうから、それは単に、戦争の火種を生むだけだからです。領土紛争を武力で解決することは、今日の国際法では禁止されているというのが普通の理解でしょう(国連憲章で定める自衛権発動の要件をそもそも満たしていないので)。

 さて、そこで、実効的支配とは、ある時点において、他国から争われることなく、その領域の保有を確立していた状態を指します。その意味において、現在竹島の韓国による実効的支配は確立していません(日本が抗議しているから)。

 これに対して、日本が1905年に竹島を島根県管内においた際には、当時独立国であった韓国は軍隊派遣はもちろん、抗議も行っていません(これは双方共に争いのない事実)。すなわち、この時点で日本の「実効的支配」が確立したのです。この時点で、日本の領土であることが確定し、その後は日本が明示的に他国に割譲しない限り、竹島は日本の領土であり続けます。

 竹島がフォークランドと違うのは、フォークランドはかつては「スペイン領」だったという点であり、その意味でアルゼンチンが領有を主張するのにも一定の合理性があるのです。イギリスは、この島々を「現実に」支配しているので、アルゼンチン軍の攻撃に対しては「自衛権の発動として」それを排除しましたが、だからといって、イギリスの領有が正当化されたとは言い切れず、領土問題は依然解決していません。ただ戦争になっていないだけ(まだ彼我の力の差があるから)の状態です。ですから、まともな新聞や地図帳などでは、フォークランドにマルビナスと併記しています。

 また香港については、もともとが中国領を租借(借款はお金のことです)していただけで、英国は香港に主権を行使できる立場にありませんでした。だから条約が終われば、返さなくてはいけない。もちろん、大英帝国当時なら延長しようと頑張ったでしょうが、今の英国にその力はない。だから租借期限の3年も前に手放した、それだけのことです。中国が強い姿勢で臨んだのは、返還後の香港の政治体制のことについてであって、返還そのものについてではありません。

 もちろん、抗議するだけでは少なくとも当面韓国が竹島を日本領と認めることはないでしょう。しかし、今現在、竹島について軍隊を送ってまで奪回するだけの利益はなく、また「日本の領土である」ことはすでに「確定」しているので、その必要性もないのです。戦争は政治の延長であり、国際間においては政治はまさに外交です。その辺はクールに考える必要があると思いますよ。
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この回答へのお礼

そうですね、やはり冷静で誠実な外交を続けるしかありません。国際法的にどうなっているのかがわかりやすかったです。ありがとうございました!

お礼日時:2003/03/01 18:40

私の独断と偏見ですが国連の国際情勢の判断は其々の国の利害の集約と思います。


貴兄が望む国際司法裁判所は利害関係で韓国が日本以上に国際司法裁判所に賄賂を使い判決が韓国に有利になればどうしますか?
それが国際社会と思います・・彼らから言わせれば極東の竹島等の事は微々たる問題でどうでもよい問題と思いますよ。
しかし日本国は不思議な国で国際援助は世界一及び国連には一番の協賛金を出しています。
その割には見返るものは何も無いに等しく提供している国民も何も言いません。
例えばヨ-ロッパ諸国が植民地の富を吸い上げた植民地支配のアフリカの国々に何故、日本が経済援助を、国連維持にしても日本が常任理事国の中国及びロシア以上の資金を出していますが、竹島の問題を理由にして、この問題を議題にしなければ国連の維持費(アメリカは暫く不払い)をロシア及び中国以下にするとも宣言しないし国連は竹島の問題は金持ちの日本が真剣(日本の援助国は韓国政府の援助国より多いと思います)に議題にあげてこないから然程問題ではないと思っているのではないでしょうか。
国際関係はdip-yskさんのように純粋なものでなく力があるものが正義ではないでしょうか。
例えば日本が国連で国連への出金は従来の1/3の支払い及び日本と近い東南アドア以外にODAへの停止と国連で発言すれば・・・。
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この回答へのお礼

確かにそれが現実かもしれません。ただ未来がどうなるかはわかりません。力の牽制で外交をするような時代も終焉を告げればと思います。僕は実は今外交官になるべく勉強をしています。将来そのような純粋な外交ができるような時代を待ち望んでいます。ありがとうございました!

お礼日時:2003/03/01 18:46

追伸まで



隣国の占有状態が続けば国民が自由に利用できないので、実質的に有効な領土、領海ではありませんね。日本の領土だといい続けるというのならそれはそれで外務省のお仕事の一つになりますね。
ただ、日本で言う終戦、1945年の敗戦の条件は「無条件降伏」ですからそれ以前の領土・領海を主張する権利が十分に担保されているとは客観的に観て考えにくいとは思います。(註:第三者の隣国の立場にたてばという観点ですね。)
両国で現実的な処理をするか、または、日本は抗議し続けるという外務省のお仕事にするかの選択肢があるということですね。これも国会ではっきりさせておく必要はありますね。民主主義の国ですからどうあれ選択肢は国会で決めればいいんです。
ことなかれの先送りが一番良くないですね。

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この回答へのお礼

確かに日本は無条件降伏を呑んでいるのでその辺の観点も忘れてはいけませんね!ありがとうございます!

お礼日時:2003/03/01 18:42

参考まで



隣国との領地争いについては、どの国でも多少なりともありますね。
歴史的事実を持ち出して主張しようとも、現実的な支配がどちらにあるかが重要ですね。もし日本の領土だと主張するなら何故実質的な支配をしないのかと問われますね。これは世界共通認識ではないでしょうか。
イギリスはアルゼンチンの領海に浮かぶフォークランド島の実質的支配を明確にするために軍隊を送り、アルゼンチンとは戦争状態になりましたね。結果的に領土としての保全を世界に認識させましたよ。香港返還については戦争も辞さないという中国の強い態度によりイギリスは99年の借款終了にしたがって返しましたね。日本だったら返してくれましたかね。竹島問題だけではありませんね。尖閣諸島も同じですよ。北方四島も同じ命題ですね。
学校のデベートとでもなければ国連の問題でもないのですね。日本がどうしたいのかということでしょう。外務省の役人に決定権はありませんよ。
外交は外交でしかないのです。会議の席では言葉は有効ですが前線では何にも言葉は意味をなしませんね。最終は力関係になりますね。
主権在民ですから日本人がどうしたいかですね。竹島も尖閣列島も日本の
領土だと主張するのならそれなりの行動が必要ですね。あいまいな態度は
間違いなく領地を失う。これも常識です。かって両国がどうであったかは関係ありません。現在どうかですね。それから、かってどうであったというのは隣国同士では終わることはないのです。外交の手段ですから。日本だって
1000年程前の元寇の役の話を中学ぐらいの歴史で学んでいるでしょう。中国にはそんな話はまったくないでしょう。各国ともそんなものなのでは。
ということですかね。 参考程度に
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この回答へのお礼

ありがとうございます!ためになりました。

お礼日時:2003/03/01 18:38

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