プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

浦沢直樹の漫画「モンスター」で、ノイマン君がシューバルトにラテン語の詩を朗読するシーンがあります。
トロイ戦争の物語のようなのですが、何の詩でしょうか?誰の訳かも気になります。

A 回答 (2件)

いやほんと、マジでシャレにならないくらい忙しいのに、朝もはよから読み返してみましたよ(笑)。


あたりをつけたのが5巻からで良かったです。
6巻から7巻にまたがるエピソードですよね?

最初に「おお、コリンナ」と出てきます。
ラテン語の詩でコリンナときたら、もうまちがいなくオウィディウスの「恋の詩」のはずなんです。
だけど、ここ(http://www.poetryintranslation.com/PITBR/Latin/A …
で英訳版をざっと見たんですが(も~忙しいのに)、それらしいのが見つからない。
「あなたのお手紙が、かくも短いのはなぜでしょうか」
とマンガの方にあるから、きっとコリンナと詩人の恋の終わりだろうと思って、三章を丁寧に見てみました(英文ですけどね)。だけど、該当しそうなものがない。

7巻に「アイオリスからレムノスへ」というのもありますよね。
これもいかにもオウィディウスの"Heroides" っぽいんです。ギリシャ神話やローマ神話の登場人物たちが、お互いに宛てた架空の手紙、という想定の詩集です。

http://www.poetryintranslation.com/PITBR/Latin/H …

だけど Aeolus to Lemnos というのはない。
アイリオスの娘とか、レムノスの后、という手紙の書き手はいるんですが。

ここから大胆な想定なんですが、どうもこれは浦沢直樹のオリジナルなんじゃないでしょうか。たとえば『ローマ恋愛詩人集』(中山恒夫編訳、国文社、1985)あたりを参照しながら、いかにもそれっぽいものを作ったんじゃないか。

いや、単にわたしに知識がないだけかもしれません。
オウィディウスじゃないかもしれないんで、ここらへんに詳しい方の回答があれば、そちらを参考にしてください。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

お忙しい中ご回答ありがとうございます。
なるほど、オウィディウスというのは知りませんでした。
いくら検索にかけてもひっかからないので確かにオリジナルかも。
"Heroides"面白いです。大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2009/05/01 06:06

該当する漫画を読んでいる人しか回答出来ないと云えます。


拉典語の詩を朗読しているとの事ですが、漫画でも拉典語の儘なのでしょうか?それとも日本語になっているのでしょうか?それとも拉典語と日本語が併記されているのでしょうか?
その部分を摘記して下さると回答が付くかと思います。

尚、拉典語ではないのですが、古代希臘語詩でホメロスの「イーリアス」「オヂュッセーア」とものがあります。(土井晩翠訳が青空文庫に予定、岩波文庫に別訳が収録)これの可能性もあります。

この回答への補足

メッセージありがとうございます。
そのまま写しますと、

「めでる人なくラーレースの水仙は咲き誇り
心する人なくピエリアの木々はざわめく
ああ、名も無き人の歩みし跡の血の轍よ
一陣の風がかき消そうとも」

『アイオリスからレムノスへ』…第三節
「かの神秘の海原はポイボス神にすら
死を望んでいるのではないか
ケルペロスのごとき息子ども娘どもの
死を願うより他に何の楽しみがあろう――」

…と続きます。"Odysseia"かな?と思ったのですが、はっきりしたことはわかりませんでした。

補足日時:2009/04/30 01:20
    • good
    • 1

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

関連するカテゴリからQ&Aを探す