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α水素があるカルボニル化合物の場合、塩基で処理するとα水素が抜かれて、n-BuLiなどでは付加が起こるのでしょうか?


「引き抜き」か「付加」の起こるポイントを教えて頂けないでしょうか?

A 回答 (2件)

求核剤としての性質が優位になれば付加になるし、塩基としての性質が優位になればH+が引き抜かれることになります。


まあ、求核剤の性質を考えるにあたってはHard-Softの問題もありますが、そこまで考えるとどうしようもなくややこしくなりますね。

一般論として強塩基は強い求核剤でもありますので、そのどちらの性質が優位になるかは予想しにくい面があります。基本的には経験的に判断することになります。ただ、実験者の意図として、塩基としての性質を優位にしたければ、立体的に求核性が抑制された塩基、たとえばLDAやt-BuOKを用います。その辺りが一つの判断基準になるでしょうね。
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この回答へのお礼

分かりやすい回答ありがとうございます。特に最後の文章が分かりやすかったです。

お礼日時:2009/05/07 12:18

以下、大学の研究室に所属なさっているという前提でお答えします。



ご質問にあるようなカルボニル化合物の場合、n-BuLiでは両方の反応が
進行します。ただし、どちらかを優先的に起こすような工夫が
有機合成上とられます。(n-BuLiも、強力な塩基となります。)

質問にもあるように、”塩基;正しくは求核性のない塩基”を用いれば
当然、カルボニル基への付加反応は起こりません。
一方、BuLiのように”求核性にある塩基”を用いた場合には水素引き抜きも
起こりますが、カルボニル基への付加反応も進行します。

どのような試剤が求核性を持つかなどは、有機化学の教科書と、有機合成
の教科書を見て勉強してみてください。
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この回答へのお礼

こちらも、大変親切に教えて頂き助かりました。マクマリーなどで確認しながら進めていきたいです。

お礼日時:2009/05/07 12:20

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