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クリントン政権時代のアメリカの経済政策に関して、「長期金利を1%抑えれば年間100億ドルの財政赤字改善につながる・・・」

という記述を本で読んだのですが、長期金利を抑えることと赤字改善はどういう関係があるのですか?

A 回答 (1件)

国債は、5年、10年、20年、30年の償還がありますよね、


5,10・・・年後は、国が元本とその利息分を含めて払わなければなりません、国が借金して借りたものですからね、
例えば100億円借りて1%で年間1億円の利息が発生します。10年後は単純に10億円ですが、10年後には元本合わせて110億円です。10年後110億円分の税収がなければまた国債を110億円発行して国債を買って償還日を迎えた人に払わなければなりません。
米国はイラク戦争や今回のTARPや景気対策で200兆円近く発行しているわけで200兆円の1%で2兆円の利息が一年間で発生するわけです。TARPは金融機関が資本注入分を返済するでしょうが、クリントン時代に100億ドルは1ドル100円として1兆円の利息が発生したということです。

いろんな借金がありますが、一番信用度のある借金が国債です。
会社の借金の社債は国債よりリスクが高いのです。長期国債の金利(利回り)一つの基準となって国債の利回りに対して社債の利息が決まります。格付けもありますが国債より低い利回りの社債はなく国債の利回りに一定のリスク分を乗せて社債が発行されるのです。
要は国債の利回りが低下すれば社債の利回りや住宅ローンも何もかも低下するのです。住宅ローンを下げるのも国の財政規律が関係しているわけです。

利回りは債券市場の需給で決まりますし日々変動しています。財政に限らず政治的リスク、地政学から何もかも織り込んでしまいます。財政が一番大きなウエートです。
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この回答へのお礼

勉強になりました!ありがとうございます!

お礼日時:2009/05/10 09:23

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