http://okwave.jp/qa4934171.html
上記の法律部門で質問しましたが求める答えが得られません。ここで質問させていただきます。
現在働いている工場の主任というのが、従業員に対して非常に高圧的な態度をとっています。一例ですが、従業員同士ちょっと話をしていると「そこっ!話しないでちゃんと仕事しなさいよっ!」と怒鳴っています。数十年生きて来ましたが、初めて見る光景なので驚いているのですが、このことをあるサイトで話題にしましたら、主任は職責でそうしているので非はないと言う人がいました。
ところで、この主任の言動は、小林多喜二の「沼尻村」に登場する軍需工場の監督そっくりなんですね。実在の工場をモデルにしたようですが、その監督は従業員たちに陰で「タコ」と呼ばれて軽蔑されていました。勿論、多喜二自身がこういう監督を軽蔑しているのは間違いないのですが、ところが監督も主任も従業員が精出して働くように、職責をマットウする努力を精一杯しているわけです。回答者の方が述べているように私語を禁止するのは企業として当然だという論理です。沼尻村の監督は「座ってする楽な仕事だから休憩は必要ないのだ」と12時間ぶっ通しの作業をさせ、トイレの時間が長いと言って怒鳴っていました。企業としてはトイレなんかへ行って時間を無駄にして欲しくないでしょうね。私は個人的には私語の徹底禁止なんてのは人権侵害に当たると思いますが、多喜二が軍需工場や監督を非難する時、彼の立っているのは何なんでしょう?ヒューマニズムですか? 共産主義ですか? 資本家は利益を得るため会社を経営しますが、利益を得るための全ての活動を共産主義は否定するのですか?
もし多喜二がこの主任を見たら、どう言うだろうと思いますか?
要領を得ない質問ですが、宜しくお願い致します。

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A 回答 (5件)

歴史や経済学のカテゴリーの質問とも思います。


多喜二のよりどころにしていた政治的立場と小説という創作物、その登場人物などには微妙な関係があってイコールではなくそこがまた文学の面白いところだと思います。

多喜二は当時のスターリン主義の影響を受けたマルクス主義を学んでいたものと思われ、その作品も思想的には影響を受けていると思います。

マルクス主義の理論では資本主義は労働者が作ったものから「利潤」=「剰余価値」を生み出さないとやっていけません。これは利益とは少し違うのです。安く仕入れて製品を高く売りそこで生じた「利益」の全部を労働者に分配するならば「利益」と言え、労働者も反対するわけが無いのですが実際には利益の一部をなるべく少なく労働者に分配して差額=「利潤」を産み出してそれを溜めていきます。分配するのはなるべく少なくした方が経営する側としては良いわけでどれぐらいを分け与えるかは生活がやっていけるかとか不平が爆発しないかなどの基準や力関係で決めるわけです。ここでは自然と労働者というのは原料やエネルギーと同じ「物」であるという見方・思想ができてきます。
マルクスの時代には資本と労働者の関係はそのようなむき出しの物で、また市場も成り行きに任せる放任でしたがその後世界は度重なる経済恐慌や帝国主義国家間の総力戦争等を経験しまたマルクス主義の影響を受けた労働運動が力を持つようになって資本主義も修正を余儀なくされました。

しかし最近ではまたそういう資本主義国の経済計画や労働者の身分保障が経済競争力を弱める元凶だとしてなるべくしない方が良いとする新自由主義経済という動きがあります。

多喜二の小説はそういう経済理論がどの程度下敷きになっているのかはわかりませんが労働者の心情に焦点を当てて労働者を物あつかいする思想や労働者の不利益にスポットを当てているのだと思います。

なおマルクス主義では共産主義というのは一種の理想であるとしていてそこに至る条件を作れるのが労働者階級だというのを理論的立場としています。つまり共産主義の経済というのは現段階では具体的な姿はわからず、模索していく物であってそこへ至るための段階を経ないと実現は不能であるという理論です。
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この回答へのお礼

「利益」と「利潤」の違い、よく分かりました。ありがとうございます。
<<労働者の心情に焦点を当てて>>--多喜二の作品を読んでいると、非常に共感するのですが、何故、どこに共感するのか考えたことがありませんでした。一方で私はトルストイにも共感します。この人「人間に対する愛情が深いなあ」と感じています。多分、多喜二の「人間に対する愛情の深さに」共感しているのでしょう。

お礼日時:2009/05/13 13:33

>以前は労働組合があるのが当たり前だったのですが、現在は無いのが普通で、あるのは企業の言いなりになる御用組合ばかりと言います。



これだけ労働条件が悪化しているのに、労働組合への組織率は低下し、労働者の味方である社民党、共産党が議席を伸ばせないのいうのは選挙制度を通じての民主主義が機能していないからです。
 なぜ機能しないのかについては多くの原因があると思いますが、若年層の投票率が低いままで推移していることから、若年者の希望が政治に反映されていないのでしょう。
 民衆が民主主義に目覚めていないのです。労働組合の重要性に気付かなかったからです。労働組合に参加せず、選挙権を行使しなければ、棚からぼた餅は落ちてきません。
 今の職場があまりに過酷であれば、日本にはもっと労働条件がよくて、人手の足りない分野が少なくありませんんで転職を考えたほうがよくありませんか?

この回答への補足

<<今の職場があまりに過酷であれば、日本にはもっと労働条件がよくて、人手の足りない分野が少なくありませんんで転職を考えたほうがよくありませんか?>>--貴方だけでなく、こういう風に考える方が多いですね。専制者が奴隷に鞭打って働かせているとします。奴隷が嫌なら専制者から逃げろ、と勧めているわけです。私は私に正義がある限り、この専制者の横暴を止めさせたいのです。逃げて満足していては小林多喜二に申し訳ありません。

補足日時:2009/07/09 11:09
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N0.3過酷な労働を経験しておられるようで、同情します。


 疑問があるのは、労働組合は結成されていないのですか?連続勤務時間、残業時間ともに労働基準局へ訴えられましたか?
 私は社会主義も共産主義も否定しません。現在の労働環境について社会党や共産党と相談しましたか?
 
 カテゴリー「文学」で議論するため小林多喜二を媒介されていますが、戦前では労働組合を結成すること自体法的に保障されていない時代で、政治活動ゆえに小林多喜二は警察で拷問され、殺されています。三浦綾子「母」では多喜二の母が描かれていますが、可愛そうだとおもいます。
 現代では共産主義活動は非合法化されていません。三島由紀夫「絹と明察」では近江絹糸の労働争議をモデルにしていますが、古い資本家が新しい資本家に駆逐されますが、戦前のような過酷な、肺結核が蔓延するような労働環境は許されてはいません。現代の問題は、労働者の団結が失われつつあるところでしょう。

この回答への補足

以前は労働組合があるのが当たり前だったのですが、現在は無いのが普通で、あるのは企業の言いなりになる御用組合ばかりと言います。
再三この会社は労働基準局の指導を受けているのですが、改善の意思がないので一向に改善しません。共産党、全労連、労働基準局、全てに問題を訴えています。労働基準局に訴えた経験のある人は「基準局なんてあてにならないよ」と言う人が多いですが、私も同じことを言いたいです。ニュースになって労働者が使用者を訴えて勝訴しているのは、過労死寸前の誰がみてもとんでもない労働環境で働いていた人の話で、言ってみれば江戸時代の百姓一揆で、一揆を起こさなければ飢え死にしてしまうという後がない状況での訴えで、そこまでは行かないが、それでもかなり劣悪な労働環境は今の日本では溢れています。知り合いの外人は日本の会社の働かせ方を「生かさず殺さず」だと言っております。

補足日時:2009/05/20 19:55
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戦前の軍需工場の監督と、質問者の働いている工場の主任を比較するのは後者に可哀想です。

現代では労働者の権利は、戦前より保護されて過酷な労働については労働基準局に訴えれば、調査が入り理不尽な事については使用者側に勧告されます。労働基準局が介入することを使用者はかなり嫌うのは、改善勧告に従わなければ罰則があるからです。ちなみに「名ばかり管理職」も裁判により、かなり改善していています。

>私は個人的には私語の徹底禁止なんてのは人権侵害に当たると思います
 労働時間内で私語を取り締まらなければ、製品なり仕事に不良品なり支障が発生する可能性もあり、まったく主任が悪いとは思われず、小林多喜二を出すほどではないと思います。警察と資本家がぐるになっていた戦前と、労働者を守る法律なり、公的機関が機能している現代を比較することを小林多喜二も労働者の甘えとして反対するかもしれません。

この回答への補足

貴方の誤った認識を正すため言いたいことは山ほどありますが、この小さいスペースでは書き切れません。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/19728.htm …
上記を読めば日本の労働環境が如何に遅れているか分かるでしょう。
日本の労働基準法自体が非常に水準の低いものなのに、違反しても企業はたったの30万円以下の罰金だけです。
今、ウォルフレン氏の「人間を幸福にしない日本というシステム」という本を読んでいますが、長年私が感じていた疑問を彼は見事にえぐり出しています。この中で彼は日本の企業の罪について書いています。「会社で心身のエネルギーを使い果たしてしまうため、社員たちはまともな家庭生活を営む元気を失くしている。中間階級の男性社員は目を覚ましている時間のほとんどすべてを企業に吸い取られる結果、会社の外で個人的な目的のために使う気力はもう残っていない。その最悪のしわ寄せが、サラリーマン家庭に来る。日本人の結婚生活の多くが、いかに情緒的に貧しいものか、これまでも多く論じられてきた。それが子供の態度にいかに悪影響をおよぼしてきたかについても、いろいろ語られてきた。それらのことをここでまた詳しく述べるのは差し控えるが、明らかな結論だけははっきり申し上げておきたい。結局のところ、ことの責任は日本の企業にある。人々への心理的な要求が多すぎるのだ。」
貴方は現在の日本はかなり改善されていると思われているようですが、貴方は夜勤で休憩らしい休憩も取れず12時間ぶっ通しで数ヶ月働き続けたことがありますか?1ヶ月の残業時間は80時間前後。それでも企業は「産業医の面談」だけですり抜けることが出来るのです。肉体的にも精神的にも全てのエネルギーを会社のために捧げろというわけです。
日本の企業の要求は収容所の捕虜に対する要求に近いものです。「私語の禁止?労働者は奴隷か!」と言いたい。<<私語を取り締まらなければ、製品なり仕事に不良品なり支障が発生する可能性もあり>>--これは100%企業の側に立った考えであり、我々は経営者と同じ考えを持つ必要はないのです。私語の禁止と聞いて多喜二はこう思うでしょう「資本家の奴め!どこまで欲が深いんだ!」

補足日時:2009/05/15 20:17
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世界には共産主義なんてものは存在しません。


国民全員が平等で等しく分配する・・どこにそういう国がありますか(ありましたか)。

小林多喜二は左翼の社会主義者です。
資本家は敵と言う一番たちの悪い左翼です。

社会主義には二通りあり一つがナチスに象徴される「右翼社会主義」(国家社会主義とも言います)、かたや小林多喜二の思想、今の日本共産党を含む「左翼社会主義」です。

社会主義は資本家を敵視しますが利益を得る行為は否定しません。
なぜなら自分達労働者も食べて行けなくなるからです。
ただし利益を取りすぎる(搾取)と言っているのです。
だからわれわれ労働者は「抵抗とヒューマニズムで闘う」となるのです。

小林多喜二が質問者様の主任を見たら「まだこんな人がいるのか」と思うでしょうね。
その前に質問者様たちがスクラムを組めばこの主任に対抗できますよ。
ひどいようなら会社側と団体交渉すればよいのですから。

私は質問者様ほど小林多喜二を評価していないのでこういう回答になりました。
お求めの答えではないと思います。

この回答への補足

<<小林多喜二は左翼の社会主義者です。資本家は敵と言う一番たちの悪い左翼です。>>
<<私は質問者様ほど小林多喜二を評価していない>>
小林多喜二は今脚光をあびていますが、貴方は多喜二のどういうところを評価しないのですか? 遠慮なく聞かせて下さい。

補足日時:2009/05/13 13:14
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