接触電位差は2種の異なる金属を接触させたときに生じる電位差のことですが、
例えば、金と銅を接触させてその両側からテスターで電圧を測れば、
電池などを繋いでいなくても電圧が検出されるということなのでしょうか?
実際にやったわけではないのですが、にわかには信じがたいのですが・・

このQ&Aに関連する最新のQ&A

A 回答 (5件)

>しかし接触電位差は物質の組み合わせのみで決まる値であって接触面積には相関を持たないように思うのですが、


>広大な面積で接触させれば検出可能な電圧レベルまで行くというのはどういう理屈によるものなのでしょうか?
ここにはトリックがあります。普通の電圧計は実際には電流計なのです。電流計に抵抗を組み合わせてE=iRの関係からEを求めています。iが小さいとRが莫大でもEは測れないのです。
そのため測れる程の電気量を安定に生じさせるために巨大な金属塊を必要とするのです
    • good
    • 0

テスターではどうやっても接触電位差を計測することは出来ないと思います。


どんな材料も、真空との間に固有の電位差があると考えられ、それは仕事関数と呼ばれます。そして、2つの材料の接触電位差は、それらの仕事関数の差と同じ値となります。
大抵の材料の仕事関数は理科年表等に載ってますので、それらの差から、接触電位差を求めることができます。新たな化合物を合成したりした場合には、その仕事関数を測らねばなりません。
仕事関数は、その材料に照射する光のエネルギーを増やしていく時、電子が飛び出し始める時のエネルギーに当たります。すなわち、光電効果の起こる敷居エネルギーとして測定することができます。詳しいやり方は、"仕事関数 測定法"で検索して見て下さい。その他の巧妙な測定方法もあります。

参考URL:http://mat.chem.nagoya-u.ac.jp/info/special/12/s …
    • good
    • 0

前回答を訂正します。

測定対象の銅を、途中から銀に取り違えてました。すいません。
金と銅を接触させてその両側からテスターで電圧を測っても、電圧は検出されません。テスターのリード金属と金あるいは銅の間にも接触電位差があるからです。
例えば、テスターのリード金属がニッケルとします。そして、金の両端にテスターリードを接触させたとします。ニッケル-金の間の接触電位差は、金-ニッケルの間の接触電位差と大きさは等しく、極性が逆になります。このためテスターリードの両端の電位差はゼロとなります。
テスターリードの間に金-銅がある場合には、ニッケル-金と銅-ニッケルの接触電位の違いが、ちょうど金-銅の接触電位差と同じで極性が逆となるため、やはりテスターの値は0Vとなります。
ちなみに、p形半導体とn形半導体の間に生じている拡散電位も、接触電位とほぼ同じ概念です。pnダイオードの両端に電圧が生じない説明は参照URLにあります。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
お礼が遅れてしまい申し訳ありません。


テスターのプローブとの接触電位差のせいで、2つの金属を貼り合わせた試料の接触電位差を測定することは出来ない、という話ですが、
もし2つのプローブの材質を金と銀など異種の金属にしたとしても、そのプローブと本体を結ぶ導線との間にも接触電位差が生じるため、
導線の材質も異種の金属にしなければ、テスターではどうやっても接触電位差を計測することは出来ないということでしょうか?

では、実際に接触電位差を計測するにはどうしたら良いのでしょうか?

お礼日時:2009/06/28 15:01

金と銅を接触させてその両側からテスターで電圧を測っても、電圧は検出されません。

テスターのリード金属と金あるいは銀の間にも接触電位差があるからです。
例えば、テスターのリード金属が銅とします。そして、金の両端にテスターリードを接触させたとします。銅-金の間の接触電位差は、金-銅の間の接触電位差と大きさは等しく、極性が逆になります。このためテスターリードの両端の電位差はゼロとなります。
テスターリードの間に金-銀がある場合には、銅-金と銀-銅の接触電位の違いが、ちょうど金-銀の接触電位差と同じで極性が逆となるため、やはりテスターの値は0Vとなります。
ちなみに、p形半導体とn形半導体の間に生じている拡散電位も、接触電位とほぼ同じ概念です。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2163763.html
    • good
    • 0

極端なことを言えばその通りです


普通のテスタで検出可能な電圧としてまでは無理でしょうが、それなりに広大な面積で接触させれば検出可能な電圧レベルまで行くでしょう
金は安定度が高くて不適ですので相手はアルミとか
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

しかし接触電位差は物質の組み合わせのみで決まる値であって接触面積には相関を持たないように思うのですが、
広大な面積で接触させれば検出可能な電圧レベルまで行くというのはどういう理屈によるものなのでしょうか?
その値というのは接触面積に比例して増加するということなのか、どこか決まった値で頭打ちするのかどちらなのでしょうか?

お礼日時:2009/05/17 18:46

このQ&Aに関連する人気のQ&A

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています

このQ&Aを見た人が検索しているワード

このQ&Aと関連する良く見られている質問

Q金属間の接触電位差について

電気関係の仕事をしているものです。
仕事である金属と金属を接触させるとそこに電位が発生し腐敗の原因になるということをききました。
すぐには影響がでてなくても、数ヶ月後とかに腐敗が進行し機器の不具合につながる可能性があるということで不安です。
金属と金属の接触で電位差が生じるということはいったいどういうことなのでしょうか。
また、それによって腐敗が生じるとは・・・?_
化学は全く分からないのでよろしくお願いします。

Aベストアンサー

電位は.液体(多くの場合水)に対して金属が何vの電池(単極電位)が出来るかということで定義しています。計算上.金属からイオンが溶け出すエねるぎーと溶液中の濃度から求められます。

複数の金属が同じ溶液中にあった時に金属どうしの電位の差を電位差と呼びます。

腐敗.腐食と電気化学屋さんは呼びます。1の方のおっしゃる通り片一方の金属が溶け出すことです(実際には.溶液中の濃度や表面酸化物の存在でかなり変化します)。

入門としては.「電気化学」と書いてある本の「電池」のあたりとスイソ基準電極の話しのあたりを読めば良いでしょう。より詳しい内容でしたらば.腐食防食協会の内容を探してみてください。

Qフランク・ヘルツの実験

フランク・ヘルツの実験をおこないました。

実験データを加速電圧を横軸に、プレート電流を縦軸にとりグラフをおこすと極大値を4つ持つ曲線となりました。

理論には加速電圧が励起エネルギー毎に極大値がでるあとありましたが、それは同じエネルギー準位のところで、原子が励起されるということを表していると考えていいのですか??

なぜ毎回同じ準位で励起がおこるのでしょうか?

Aベストアンサー

 #2です。
 補足を拝見しました。

>とても不思議なのですが、1・2・3と定常状態があり、エネルギーもこの順番に大きいとします。それで3の状態で励起がおこることがあると思うのですが、なぜ1・2という状態では励起しなかったのでしょう…励起に十分なエネルギーがあるのに…

 まだ用語の使い方が変です。
 基底状態から励起された状態のエネルギ準位を低いほうからE1,E2,E3、・・・と数えていったときに、何故E1ばかりに遷移しE2やE3しないのか、と質問したほうがいいですよ。
 その疑問はもっともで、E2やE3にも遷移はあったと思います。ただその遷移の回数がE1に比べると圧倒的に少なかったので、グラフに現れなかったということだと思います(E1へ遷移しやすいのは分かりますよね。遷移確率はエネルギ差が小さいほど大きくなりますので)。その場合、グラフの変化だけでE2やE3への遷移がなかったと結論付けるのは早計です。
 もし、E2やE3への遷移があれば、発光のスペクトラムを解析すればそれに対応した波長が検出されるはずですので、それによって他のエネルギ状態への遷移を検証すると良いと思います。


>もちろん波長は計算しました。すると70nmと可視領域を外れているのです。
>これは電流の極大値とリングの出現は少し遅れていることと関係があるのではと考えています。しかし1回目では発光してないことによって考えはかなり難しい…

 この理由については分かりません。
 実験の内容(ガスの種類、実験装置の構成など)や極大値での加速電圧の間隔などを詳しく書いて、他の詳しい方が回答してくれるのを待ったほうがよいかもしれません。

 #2です。
 補足を拝見しました。

>とても不思議なのですが、1・2・3と定常状態があり、エネルギーもこの順番に大きいとします。それで3の状態で励起がおこることがあると思うのですが、なぜ1・2という状態では励起しなかったのでしょう…励起に十分なエネルギーがあるのに…

 まだ用語の使い方が変です。
 基底状態から励起された状態のエネルギ準位を低いほうからE1,E2,E3、・・・と数えていったときに、何故E1ばかりに遷移しE2やE3しないのか、と質問したほうがいいですよ。
 その疑問...続きを読む

Q波長(nm)をエネルギー(ev)に変換する式は?

波長(nm)をエネルギー(ev)に変換する式を知っていたら是非とも教えて欲しいのですが。
どうぞよろしくお願いいたします。

Aベストアンサー

No1 の回答の式より
 E = hc/λ[J]
   = hc/eλ[eV]
となります。
波長が nm 単位なら E = hc×10^9/eλ です。
あとは、
 h = 6.626*10^-34[J・s]
 e = 1.602*10^-19[C]
 c = 2.998*10^8[m/s]
などの値より、
 E≒1240/λ[eV]
となります。

>例えば540nmでは2.33eVになると論文には書いてあるのですが
>合っているのでしょうか?
λに 540[nm] を代入すると
 E = 1240/540 = 2.30[eV]
でちょっとずれてます。
式はあっているはずです。

QPN接合の拡散電位

恥ずかしながら。。。PN接合の基本的なことがわからなくなりました。。
拡散電位(内蔵電位)と外部から観察される電位差の関係がわからないのですが、どう理解できないか以下に記します。

PN接合のダイオードのアノードカソード間に電圧計でも電流計でも挟んでメータの針が振れるようなことが起きたら無から有のエネルギーを取りだしているということで熱力学の法則に反する。だから拡散電位は外部から観測されるはずがない。(一瞬くらいぴくりと針が振れるようなことがあるかもしれない?でも少なくとも定常的にメータの針は振れ得ない。)

そこまでは良い。だけど、わからなくなるのはアノードとカソードを短絡したときだ。
バイアス電圧が0VのときのPN接合のエネルギー図は教科書的には両端開放のときと同じ、電位障壁は拡散電位そのもので書いてある。だからアノードカソード短絡でも拡散電位はある、接合部左右に電位差はある。一方ではアノード端子とカソード端子との間には短絡だから電位差は無い。するとアノード端(あるいはカソード端)と接合部の間に電流が流れ電位降下が起きていることになる?これじゃ無から有のエネルギーを汲み出していることになる。そんなことは起きそうも無い。
もしかしておおかたの教科書が間違いでアノードカソード短絡で拡散電位が消えるということ?しかしこれでは接合部でフェルミレベルがひん曲がるから熱平衡では無くなってしまう、これも起きそうに無い。やはり教科書の図が間違いということもないはずだ。。。。

ということでパラドックスに見えてしかたないのです。どこか大間違いをしているのでしょうけど。アノードカソード短絡時のエネルギーレベル図がどうなっているか書いている例は見たこと無いですし。
アドバイスお願いします。あるいはこのへんのことを平易に書いてある資料でもご紹介いただければ。

恥ずかしながら。。。PN接合の基本的なことがわからなくなりました。。
拡散電位(内蔵電位)と外部から観察される電位差の関係がわからないのですが、どう理解できないか以下に記します。

PN接合のダイオードのアノードカソード間に電圧計でも電流計でも挟んでメータの針が振れるようなことが起きたら無から有のエネルギーを取りだしているということで熱力学の法則に反する。だから拡散電位は外部から観測されるはずがない。(一瞬くらいぴくりと針が振れるようなことがあるかもしれない?でも少なくと...続きを読む

Aベストアンサー

実際のダイオードには電極が付いてます。電極金属と半導体の可動電子は異なったエネルギー状態にありますが、このエネルギー差は電極接合部の極く狭い領域で変化して、境界を除いた電極内では電極金属固有の値になります。
ダイオードを構成する半導体のアノードとカソードでは、可動電子のエネルギーは異なってますが、どちらにしても、それぞれの電極接続部で吸収されます。それぞれの電極表面には、それが接続されている半導体部位の(内蔵)電位は現れず、単に電極金属の特性が現れます。
アノード側とカソード側の電極金損が同種であれば、アノード電極とカソード電極の表面の間には電位差は現れないことになります。たいていの教科書が、このような説明を省略してるのは不親切ですね。

Q金属、半導体の抵抗の温度変化について

金属は温度が高くなると抵抗が大きくなり、半導体は温度が高くなると抵抗が小さくなるということで、理論的にどうしてそうなるのでしょうか。
金属については、温度が上がると粒子が熱振動し自由電子が流れにくくなるというようなことを聞いたことがありますがあっていますか?
半導体についてはまったく理由がわからないので詳しく教えて頂くとありがたいです。
あと自分で調べていたところ「バンド理論」というのを目にしました。
関係があるようでしたらこれも教えて頂くとありがたいです。

Aベストアンサー

こんにちは。

>>>金属については、温度が上がると粒子が熱振動し自由電子が流れにくくなるというようなことを聞いたことがありますがあっていますか?

だいたい合っています。
金属については、温度が上がると正イオン(自由電子が引っこ抜かれた残りの原子)の振動が激しくなるので、自由電子が正イオンに散乱されます(進路を乱されます)。
それをマクロで見たとき、電気抵抗の上昇という形で現れます。

>>>半導体についてはまったく理由がわからないので詳しく教えて頂くとありがたいです。

半導体の中において金属の自由電子に相当するものは、電子とホールです。この2つは電流を担う粒子ですので、「キャリア」(運ぶ人)と言います。
ホールは、半導体物理学においてプラスの電子のように扱われますが、その実体は、電子が欠けた場所のことを表す「穴」のことであって、おとぎ話の登場人物です。
電子の濃度とホールの濃度に違いがあったとしても、一定の温度においては、両者の濃度の積は一定です。
これは、水溶液において、H+ と OH- の濃度の積が一定(10^(-14)mol^2/L^2)であるのと実は同じことなのです。

中性の水溶液の温度が高くなると、H2O が H+ と OH- とに解離しやすくなり、H2O に戻る反応が劣勢になります。
それと同様に、真性半導体においても、温度が上がると電子とホールが発生しやすくなるのに比べて、両者が出合って対消滅する反応が劣勢になるため、両者の濃度の積は増えます。
キャリアが増えるので、電流は流れやすくなります。

こんにちは。

>>>金属については、温度が上がると粒子が熱振動し自由電子が流れにくくなるというようなことを聞いたことがありますがあっていますか?

だいたい合っています。
金属については、温度が上がると正イオン(自由電子が引っこ抜かれた残りの原子)の振動が激しくなるので、自由電子が正イオンに散乱されます(進路を乱されます)。
それをマクロで見たとき、電気抵抗の上昇という形で現れます。

>>>半導体についてはまったく理由がわからないので詳しく教えて頂くとありがたいです。

半導体...続きを読む

Q単位変換

電圧の単位であるボルト(V)をエネルギー単位であるエレクトロンボルト(eV)にしたいのです。どうしたらいいでしょうか??教えて下さい。お願いします。

Aベストアンサー

 「理化学辞典 第5版」(岩波)によると,eV(電子ボルト)とは,『電気素量 e の電荷をもつ粒子が真空中で電位差1V の2点間で加速されるときに得るエネルギー』とあります。

 例えば,電気素量 e の電荷をもつ粒子であれば,1 V で 1 eV に対応しますが,電気素量 2e を持つ粒子であれば,1 V で 2 eV になります。

 つまり,電位差(V)が決っただけではエネルギ-は決りませんので,他に条件が無い限りは,ご質問の様な V を eV に変換する事はできないと思います。

 いかがでしょうか。

Qフランク・ヘルツの実験

フランク・ヘルツの実験で次のような課題が出されました。
「フランク・ヘルツ実験器で、プレート電圧をカソードよりもわずかに負にしておき、Vaを変化させるとある電圧で負のプレート電流がながれ出る理由を述べよ」
Va→電子の加速電圧
まずきになるのが「プレート電圧」。これはプレート電流の間違いではと思ったのですが…。(この先生のプリント間違いだらけなんです…ほかにもタイプミスがたくさんありまして…)加速電圧って言葉はでてきましたが、これは聞いたことがないです。
この問題の答えがわかりません。この文章のなかで足りないものがあればそこについても書いていただけるとたすかります。
よろしくおねがいします。

Aベストアンサー

ボーアの量子論にある、原子が離散的なエネルギーを持っていることを検証するために、フランクとヘルツが行った実験です。したがって、原子の基底状態や第2、第3・・・励起エネルギーを調べるための原子が必要になります。これには、ネオンやアルゴン、水銀蒸気などが使われます。

あらかじめ、プレートに負電圧を加えておきますが、後で分かりますが、この電圧を超えないと電子がプレートに到達できないようにしているためです。

加速電圧を0Vから少しずつ上げていくと、ネオン原子などに衝突しながらも、ほとんどエネルギーを失うことなく、プレートに到達でき、電流が増加していきます。

さらに加速電圧が高くし、ネオン原子の基底エネルギーと同じ程度のエネルギーを電子が受け取ると、非弾性衝突を起こし、電子のエネルギーはネオン原子の励起のために吸い取られてしまいます。

エネルギーを失った電子は、プレートに到達できず、また、プレートにはもともと府電圧が加わっていましたので、この電圧を超える加速電圧が得られないうちは、電流は減少していきます。

このときの加速電圧Vaによる電子のエネルギーeVaが励起エネルギーとなります。(Vaが5Vなら、5エレクトロンボルト)

ボーアの量子論にある、原子が離散的なエネルギーを持っていることを検証するために、フランクとヘルツが行った実験です。したがって、原子の基底状態や第2、第3・・・励起エネルギーを調べるための原子が必要になります。これには、ネオンやアルゴン、水銀蒸気などが使われます。

あらかじめ、プレートに負電圧を加えておきますが、後で分かりますが、この電圧を超えないと電子がプレートに到達できないようにしているためです。

加速電圧を0Vから少しずつ上げていくと、ネオン原子などに衝突しながらも...続きを読む

Q空間群の考え方について

空間群P3の対称性について考え方を教えてください。
よろしくお願いします。

Aベストアンサー

> 質問なのですが、電場や磁場を印加するとき、空間群P3の結晶のa, b, c軸に印加した場合や空間群C2の結晶のa, b, c軸に印加した場合で、どの方向に分極や磁化が現れるかはどのように判断できるのでしょうか

誘電率や磁化率を表す2階の対称テンソルが、点群の対称操作によって変化しないこと、を考えると、ある程度は判断できます。

まず、結晶の誘電率や磁化率が、単なる数ではなく、一般には2階の対称テンソル(ひらたく言えば3×3の対称行列)として表される、というのはいいですね。これらがテンソル量なので、結晶に印加された電場や磁場の向きと、結晶に誘起された分極や磁化の向きは、一般には一致しません。ですけど、どんな結晶でも、分極や磁化が印加された場と平行になる方向が少なくとも3方向はあり、これらの方向のうちから互いに直交する方向を3つ選ぶことができます(もともと3方向しかないときは、それらがすでに直交しています)。これらの方向を主軸方向といい、そのときの誘電率や磁化率の値を主値といいます。このようなことが言えるのは、実対称行列が直交行列により対角化可能だからです(詳しくは学部一年で使った線型代数の教科書を参照してください)。

そこで、つぎの問題は、このテンソルの主軸方向と主値について、結晶の対称性だけから言えることがどれくらいあるのか?ということになります。いろいろな考え方があるとは思うのですけど、私が好きなのは、対称テンソルを楕円体として頭の中でイメージすることです。

重心が原点にある二次元の楕円が、一般に、短径の長さ、長径の長さ、長軸とx軸の間の角度、で表されるように、重心が原点にある三次元の楕円体は、三つの径の長さと、それらの軸の方向で表すことができます。三つの径の長さがテンソルの主値に対応し、それらの軸の方向がテンソルの主軸に対応します。この楕円体に点群の対称操作を施したときには必ずもとの楕円体と重なり合う、というのが結晶の対称性から要請です。

これだけでは、イメージしにくいと思いますので、例を示します。

例1:単斜晶
二回軸がありますから、楕円体の主軸の一つは結晶の回転軸と一致してなければなりません。そうでなければ、回転操作をしたときにもとの楕円体と重なり合いません。空間群C2であれば、楕円体の主軸の一つはb軸と一致し、残りの二つの軸はac面内にあればどこでもかまいません。

例2:斜方晶
二回軸が三つありますから、楕円体の主軸はすべて結晶の回転軸と一致してなければなりません。そうでなければ、回転操作をしたときにもとの楕円体と重なり合いません。つまりテンソルの主軸と結晶軸は一致します。

例3:三方晶系
三回軸がありますから、楕円体の主軸の一つは結晶の回転軸と一致してなければなりません。さらに残りの二つの径の長さは一致してなければなりません。つまり回転楕円体でなければなりません。空間群P3であれば、回転楕円体の主軸はc軸と一致し、残りの二つの軸はab面内にあればどこでもかまいません。

例4:立方晶系
楕円体の三つの径の長さはすべて一致してなければなりません。つまり球でなければなりません。

以上のことを踏まえると、以下のことがいえます。

空間群P3の結晶のc軸あるいはab面の任意の方向に印加した場合、印加した方向に分極や磁化が現れます。それ以外の方向に印加した場合は、ずれます。どれだけずれるかは点群からはわかりません。

空間群C2の結晶のb軸に印加した場合は、印加した方向に分極や磁化が現れます。それ以外の方向では、ac面内に2方向だけ、ずれない方向があります。他は、ずれます。どれだけずれるかは点群からはわかりませんが、ac面の任意の方向に印加した場合は、ずれたとしてもac面内にとどまります。

> 質問なのですが、電場や磁場を印加するとき、空間群P3の結晶のa, b, c軸に印加した場合や空間群C2の結晶のa, b, c軸に印加した場合で、どの方向に分極や磁化が現れるかはどのように判断できるのでしょうか

誘電率や磁化率を表す2階の対称テンソルが、点群の対称操作によって変化しないこと、を考えると、ある程度は判断できます。

まず、結晶の誘電率や磁化率が、単なる数ではなく、一般には2階の対称テンソル(ひらたく言えば3×3の対称行列)として表される、というのはいいですね。これらがテンソル量なので、...続きを読む

Q最小励起電圧について

フランク・ヘルツの実験でHe Ne Arにそれぞれ電子をぶつけて励起状態にするとき、Arの最小励起電圧が一番低くなるのはなぜでしょうか?

Aベストアンサー

小難しい話を抜きにすると、

Arが一番たくさん電子を持っているため、他の元素と比べて一番外側の電子が中心から遠くのほうにあって、そのために束縛が弱いから弱い電圧で励起できます。

意味合いとしては違うのですが観念的には、「磁石の引きつける力が遠くになればなるほど弱くなるのと同じ」というようなイメージではいかがでしょうか?

Qホッピング伝導とはどんなものですか?

電界をかけてその電荷が移動する「電気伝導特性」には物質ごとに色々とあると思います。金属中や半導体中の電気伝導特性は大学の固体物理等でなじみが深いのですが、ホッピング伝導とは具体的にどんなものをさすのかちょっとわからないので教えてください。

分かっているのは「連続ではない状態を電荷がホッピングしながら伝導していく」といった事くらいで、もっとちゃんと知りたいと思っています。特に

・ホッピング伝導のメカニズムは何か。
・そのメカニズムからホッピング伝導を数式化するとどうなるか。
・ホッピング伝導と言われる物質は具体的にどんなものがあるのか。
・この物質はホッピング伝導である。と言い切るには実験的にどのような電気伝導特性を示せばいいのか。

以上四点を知りたいと思っているのですが、ホームページ検索では表層しか分かりませんし、手元の書籍にはヒントは見当たりませんでした。

もしも良い書籍、およびホームページをご存知でしたら教えていただけるだけでも嬉しいのでよろしくお願いいたします。

Aベストアンサー

私が知っていることと,お知りになりたいことがどの程度マッチしているのか自信がないのですが,
私の知っている範囲(半導体関連)でアドバイスしたいと思います。
---------------
電流をになうもの(キャリア=電子and/orホール)が,キャリアの捕獲準位を伝わりながら,
流れているのをホッピング伝導といっており,これをPoole-Frenkel(PF)伝導と言ったりもします。
キャリアの励起は,電界,熱で行います。
私の関わる分野で,たぶん一番有名な材料は窒化シリコン膜です。
定式化してあったのは,確か電気学会で出している「誘電体現象論」です。
半導体物理の本(SzeのPhysics of Semiconductor Devicesなど)にも出ていると思います。
-------------
PF型の伝導か否かは,測定した電流-電圧特性をPFプロットし,そのグラフの勾配が
所定の値になっているかどうかで判別できたと思います。
今,手元に本がないので正確なことが記述できません。本を見ていただくのが一番と思います。
または,WEB検索で「プール フレンケル」,「Poole Frenkel」と入力すれば,
関連のWEBサイトが見つかると思います。

以上

私が知っていることと,お知りになりたいことがどの程度マッチしているのか自信がないのですが,
私の知っている範囲(半導体関連)でアドバイスしたいと思います。
---------------
電流をになうもの(キャリア=電子and/orホール)が,キャリアの捕獲準位を伝わりながら,
流れているのをホッピング伝導といっており,これをPoole-Frenkel(PF)伝導と言ったりもします。
キャリアの励起は,電界,熱で行います。
私の関わる分野で,たぶん一番有名な材料は窒化シリコン膜です。
定式化して...続きを読む


このQ&Aを見た人がよく見るQ&A

人気Q&Aランキング

おすすめ情報