日本中が新型インフルエンザの話題で盛り上がり、マスク、消毒薬が飛ぶように売れています。
マスコミの報道を見てもインフルエンザウイルスがどのようなものかは説明するようなところはあまり見られません。
実際街行く人々もどのようなものか知ろうともせず、「単にマスクと消毒しておけばいいだろう」程度の認識の人が多いです。
ここの質問と回答でもエタノール消毒で解決してしまったような質問もあります。
マスコミがやることはどのような現象が起こっているのか客観的に説明し、適切な予防法を伝えるのが使命だと思われますが、不確かな情報で不安を煽っているようにしか思えません。
マスクはウイルス防ぐほど万能ではありませんが、呼気の距離を縮める意味でも全く効果がないとは思いませんが、エタノール等の消毒薬を使うことで通常の石鹸や台所洗剤を使う場合に比べてどの程度の効果があるものか検証したようなことはあるのでしょうか?

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A 回答 (4件)

過去のQ&Aにもいくつか回答があったのですが、インフルエンザウイルス自体は「消毒に弱い」ウイルスと言えます。


インフルエンザウイルスは、「エンベロープ」という脂質性の膜をウイルス粒子のいちばん外側にもっており、この膜にウイルスが細胞に感染する上で重要なHA(ヘマグルチニン:赤血球凝集素、ウイルス表面のスパイクとも呼ばれる)やNA(ノイラミニダーゼ)があります。(NA(ノイラミニダーゼ)は、抗ウイルス薬であるタミフル、リレンザなどのノイラミニダーゼ阻害薬としてよく知られている名称です)

エンベロープは、脂質性(水に溶けにくく油に溶けやすい性質)のため、エタノールなどのアルコール消毒薬によって容易に壊すことができます。エンベロープを壊されたウイルスは、感染に重要なたんぱくなどを失うので、感染性がなくなり無害化されます。

インフルエンザウイルスをはじめ、単純ヘルペスウイルス、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)など、ウイルス全体の80%がエンベロープを持っていると言われています。

一方でエンベロープを持たないウイルスとしては、ライノウイルス、エンテロウイルス(いずれも風邪のウイルス)、ノロウイルス、アストロウイルス、A型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、およびポリオウイルスなどが挙げられ、いずれも消毒薬などに対する耐性が強いため、アルコール(エタノール)消毒ではなく、次亜塩素酸ナトリウムなどによる塩素消毒が必要となります。

また、石けんなどの界面活性剤は、脂質性の相互作用で付着したウイルスを落としやすくすると考えられ、石けんによる手洗いも同様にエンベロープを持ったインフルエンザウイルスには有効となります。

一方で、手指消毒の予防に対する有効性については、米マウントシナイ医科大のピーター・パレージー教授は「一般的なかぜの原因となるライノウイルスなどは、人の手に付着した状態でも活動を続けるため、感染予防には手洗いが有効だ。一方、インフルエンザのウイルスは構造が違う。表面にある脂質膜が人の手に付いた時点で破壊され、ウイルスは不活性化する」と言っています。
これに対し、カリフォルニア大バークレー校公共保健学部のマーク・ニカス非常勤教授は、「インフルエンザ感染の約3分の1は、手から手の接触による」との見方を示しています。
米疾病対策センター(CDC)では、「新型インフルエンザについては、手洗いが感染を予防することを示す確かなデータはない」と認めたうえで、「CDCとしては当初から、手洗いは予防法のひとつにすぎないことを訴え、ワクチンなど別の方法を重点的に呼び掛けてきた」と述べています。
いずれにしても、インフルエンザの流行時期には、電車の吊革や公衆電話の受話器、ドアノブなどから多くのウイルスがよく分離され、ドアの取っ手、テーブルの表面で2時間あるいはそれ以上の時間、ウイルスは感染性を持っているとの話もあり、厚生省の院内感染対策マニュアルにもエタノール消毒の有効性は明記されていることから、手軽に実践できる感染予防の1手段としては有効だと考えられます。







こちらに詳しくまとまっています。
http://unitedknowledge.cocolog-nifty.com/blog/20 …

参考URL:http://unitedknowledge.cocolog-nifty.com/blog/20 …
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他の方も書いてらっしゃいますが、インフルエンザウイルスにエタノール殺菌は有効です。

ちなみにノロウイルスには効果が弱いので、全てに対しての過信は禁物ですが。

石鹸で洗うことの目的は除菌、エタノール消毒は殺菌です。手を洗うことは、インフルエンザウイルスを除去することにはなりますが、殺菌効果は不十分です。
もちろん、手についているウイルス、菌が少ないほど、消毒は効果がありますので、エタノール消毒だけで安心せず、組み合わせることで効果を高めることが大事だと思っています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

確かに、洗剤での洗浄に加えて殺菌することで効果は上がると思います。
私は感染者の呼気からの感染が主な感染経路であり、手に付いたウイルスからの感染は副次的な感染経路だと認識していました。
そのため、食中毒菌に対しての対策+マスクで実際どれだけの効果が上がるのか疑問に感じている訳です。
感染経路の比率が判らないので判断のしようがないのですが、サルモネラ菌のようなものは手洗い消毒で格段に感染リスクを減らすことが出来ますが、仮にインフルエンザウイルスの空気感染95%それ以外の感染5%と考えますと、その5%の感染リスクを1/100から1/10000に減らすことより、外出を控える方が有用と考えるのが必然だと思います。
ですから、マスコミには消毒薬が足りないパニックを面白おかしく報道するのではなく、感染経路、リスクなどを的確な情報を伝えて欲しいと思っています

お礼日時:2009/05/23 10:05

マスクの効果など、その他の対策はリンクをどうぞ。



インフルエンザウイルスはエタノールで失活しますので、有効な方法です。

しかも、手すりや文具などの器具、家具や建物の構造物など、不特定多数が触れるところを石けんや台所洗剤で洗い流すのはとても大変ですが、エタノールであれば紙などでなければほぼどこでも吹きかけて、すぐ乾燥するのでお手軽です。

「お手軽、たくさんの場所に対して使える、有効である」

これらから、石けんや洗剤より有効性が高いと思われます。

もちろん、手洗いや水回りの処理については、石けんや台所洗剤で十分です。消毒薬は「対象とする病原体」「どこに使うか」で選択するものです。

参考URL:http://www.kansensho.or.jp/news/090521soiv_teige …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

エタノールの消毒薬は手軽に使えるので手洗いが出来ない状況や手軽さという意味ではとても有効であるとは思います。
報道を見ておりますと、とある飲食店で客の入れ替わりの際にはテーブルを従業員はマスクをしてエタノール消毒するので安心していただけます。といったような報道なども目にします
確かにやらないよりは良いとは思いますが、「=だから安心」というのは論理の飛躍だと思うのですが、報道の実態はこのようなものですよね。

また、手洗いについてではウイルスの構造上エタノールなどアルコール類は有用としても、次亜塩素酸系の消毒薬よりは普通に石鹸や洗剤のほうが有用に見えてしまいます。
消毒剤を一括りに論じてるあたりにも疑問は持ちます。
仮に1年半後に強毒性のパンデミックが起こったときに、今回購入したエタノール消毒薬を封を開けたまま放置してそれを使って安心とか十分に考えられます。恐ろしい話です。
敵を知り、己を知れば百戦危うからず。(孫子)
という言葉がありますが、今後の報道がそうなることを切に望みます

お礼日時:2009/05/23 09:20

検証結果についての情報は得られませんでしたが、インフルエンザにはエタノール消毒が効果的とされているようです。


http://flu.1project.net/ethanol.htm

病院で利用されていることから、根拠レスだと思いません。

確かに、予防方法も、マスクと消毒、手洗い、うがいくらいしか私も知りませんね。
ほかに方法があるんですか?
家に閉じこもる、という選択肢はなしでお願いします。

この回答への補足

昨日報道で、マスクによる予防の検証の番組を見ましたが、N95マスクで
顔の形とマスクの形がうまく合う場合は効果があるとの事を見ました。
市販のマスクでは予防には全く効果がないとのことでした。
厚生省の指導も自分に感染の可能性がある場合に感染拡大を防ぐ意味で使用してくださいとの事です。
根拠の無い予防法を実践して予防できている気になり外出する量が増えるのでは本末転倒です

補足日時:2009/05/24 17:32
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
はっきりしないというようなお答えですね。

他に方法を知っていれば私はとっくにお金持ちになれますよ?誰も知らないでしょうね。

お礼日時:2009/05/23 08:53

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Q検査せずインフルエンザと診断ってあり??

息子(兄)が高熱で検査したところ、インフルエンザにかかっていました。
翌日には娘(妹)が高熱出しました。
座薬したところ、平熱に下がったのですが、念のため、娘も検査してもらおうと病院に行くと、医師がこんなことを言っていました。
「昨日兄がインフルエンザにかかっているので、妹にもインフルエンザに掛かっている可能性あります。」
インフルエンザかどうか検査せず、インフルエンザと診断し、薬を出されました。
ちゃんと検査お願いしますと言ったにも関わらず、
「兄がインフルエンザだから妹もそうに決まってる。」
いい加減な診断だと思うのは私だけですか?
もしインフルエンザじゃなかったら渡された薬を飲むのはあまりにきけんじゃありませんか??

Aベストアンサー

病歴を聞き、家族の感染状況を聴取し、診断する。普通は無駄な検査もせず診断できれば名医といわれるんですが、いい加減な診断といわれるんですね。難しい時代です。
さて、厚生労働省は新型インフルエンザの診療において、電話での診察で薬を処方して良いことを医療機関に通達しています。つまり、検査などしなくても、症状や病歴がそれらしければインフルエンザと診断してよいということです。病院で感染を広げることを予防しようという意図だと思いますが、質問者さんが受けた診療と大して変わりありません。
決していい加減な診断ではないと思いますよ。薬をきちんと飲ませてあげて下さい。

Qアルコール消毒はインフルエンザウイルスにも効果がありますか?

インフルエンザの予防で家に消毒用のアルコールを設置しようと考えているのですが、インフルエンザウイルスにアルコール消毒は効きますか?

Aベストアンサー

アルコール消毒はインフルエンザの感染予防に効果があります。

しかし、アルコールを吹きかけた程度では効果が小さいです。
しっかりと両手全体に揉み込むようにしなければ、手について唾液などの表面のウイルスにしか効果がなく、インフルエンザウイルスまで消毒できませんので、注意してください。

こちらのサイトが参考になるかと思いますので、良かったら見てみてください。
http://medley.life/questions/item/561763575595b38f0b796720

Qインフルエンザの潜伏期間は?

インフルエンザの潜伏期間はどれくらいなのでしょうか。

それから
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Aベストアンサー

潜伏期間は1日くらいでしょうね
症状がない期間はウィルスも増えてないと思いますので他人へうつす事もないでしょうね

Q新型インフルエンザで季節性インフルは駆逐?季節性のワクチン接種は意味がないの?

昨日、国立感染症研究所感染症情報センターの方の講演で、
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10月末に、医院で私(持病もち)と子供二人(幼児)接種の予約を
取ったのですが、キャンセルして新型インフルの予防接種だけに
した方がいいのでしょうか?

Aベストアンサー

 獣医師でウイルスに専門知識を有しています。

 過去の「新型インフルエンザによるパンデミック」の際は、確かに"それ以前に季節性インフルエンザとして流行していたA型インフルエンザは姿を消す"というのがお決まりのパターンでした。
 アジア風邪(H2N2)が登場した際は、それ以前のスペイン風邪由来のH1N1が姿を消していますし、香港風邪(H3N2)が大流行を起こした際にはそのアジア風邪も姿を消しています。
 スペイン風邪(H1N1)より以前にも、人類で流行していたA型インフルエンザウイルスがあったのですが、これもスペイン風邪の流行と共に消えています。

 ですから、今回の新型の大流行によって、ソ連型(H1N1)あるいは香港型(H3N2)のどちらか一方、あるいはどちらも消える可能性はあるとは思います。

 ですが、現在の季節性インフルエンザが消える確証はどこにもありません。
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 さらに、季節性のワクチンを接種して、実際は季節性が消えて新型に置き換わったとしても(つまり今後は新型が"季節性インフルエンザ"として流行することになるわけですが)、その場合も接種したワクチンが"ムダ"になるだけで、別に害があるわけではありません。

 なので、何もせっかく予約しものをわざわざキャンセルするような話ではない、と思います。接種できるものはしておいた方が良いのではないでしょうか。

 獣医師でウイルスに専門知識を有しています。

 過去の「新型インフルエンザによるパンデミック」の際は、確かに"それ以前に季節性インフルエンザとして流行していたA型インフルエンザは姿を消す"というのがお決まりのパターンでした。
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Qインフルエンザに感染したのに症状が出ないことって?

キスした翌日に相手がインフルエンザの陽性反応が出て寝込みましたが、その後自分は多少風邪の症状が出たくらいでインフルエンザ特有の症状は結局出ませんでした。
このようなことはあるのでしょうか?
ちなみに自分はここ数年インフルエンザには感染しておらず、また予防接種も受けておりませんので、抗体は持っていないものと思われます。

Aベストアンサー

感染したからと言って必ず発症すると言う訳ではありません。
本来体が持っている抵抗力や免疫力によって発症を抑えていると言う事もあるでしょうし、その間に抗体が作られて
インフルエンザウイルスを撃退してくれれば、発症せずに済みますし。
予防接種は重篤な状態になりにくくするのが目的ですが、全ての人に当て嵌まる訳でも無く、予防接種をしていても
重篤な状態になる人も居ます。
体力の低下などによって免疫力が落ちていれば、その分リスクは上がりますし
予防接種を受けていなくても、過去に発症まで至らなかったが感染していた事があれば、その時のウイルスの型の
抗体が作られていてウイルスの防衛に働いているかも知れません。

Q新型インフルと季節型インフルの違いについて教えてください

普通のインフルエンザ(季節型インフルエンザ)は日本だけでも毎年1000万人が罹患し1万人位の方が亡くなられています。
全世界の死亡者は毎年数十万人は下らないでしょう。
なのに今回の新型インフルエンザによる死亡者数は未だ数十人です。
そこで質問ですが
だれも免疫の持っていない新型と言うことで各国が強く反応しているのはわかりますが季節型インフルエンザについては皆さん免疫を持っているのでしょうか。持っているのならなぜ毎年、毎年予防接種をしているのですか。
危険性は一緒だと思いますが、季節性のインフルと新型インフルエンザの極端な扱いの違いをテレビ等で説明して欲しいものです。
新型と疑われて周りの人達も隔離されていたものの季節性のインフルとわかった時点でめでたしめでたしではないと思うのですが。季節性インフルエンザといえ毎年1万人も死ぬ恐い病気なのに新型と同様に周りの人達を含めそのまま私は施設で隔離すべきだと思うのですがおかしいでしょうか。

Aベストアンサー

 獣医師でウイルスに専門知識を有しています。

 現在の国の新型インフルエンザ対策行動計画(H21.2改訂)では、その国内での被害を感染者2,500万人、死亡者64万人と推計しています。

 もちろんこれは実際に発生する前ですから、東南アジアで鶏からヒトへの感染が頻発している強毒型H5N1が"ヒト型"となってパンデミックを起こしたいう前提での推計です。なので実際に起きた今回の新型インフルエンザとはかなり初期条件が異なります。

 ただし、この被害推計値は前世紀初頭に起きたスペイン風邪をモデルとしていて、死亡率の推計は2.6%程度に過ぎません。現在の東南アジアでのH5N1感染では、致死率は60%前後という激烈な病原性を呈していますから、この致死率2.5%という数字は「甘すぎる」といろいろな方面から批判を受けていたものでした。(私は個人的には甘いというほどではない、と勝手に思ってましたが)
 ちなみにスペイン風邪では全世界で4000万人、日本でも39万人が亡くなっています。当時の世界人口は約18億人、日本人口は5,500万人くらいでしたので、現在の人口比率に換算すると、世界で1億2000万人、日本で90万人余りが亡くなるという計算になります。
 そのスペイン風邪も別に特別なウイルスというわけではなく、今となってはごく普通のH1N1亜型の弱毒型インフルエンザウイルスです(亜型は今回のと同じですね)。

 というわけで、弱毒のウイルスといえども侮って良いというわけではありません。
 現在のところの死亡者は数十人に過ぎませんが、診断されていない患者や死亡者ももちろん大勢いるでしょうし、メキシコでだけやたら致死率が高い理由もよく判っていません。

 それと、新型インフルエンザは、流行中に何度か病原性に変異が見られたことがあります。スペイン風邪も最初から強い病原性を持っていたのではなく、流行途中に病原性が強くなる変異を起こしています。
 これと同じことが今回の新型インフルエンザにも起きないとは限りません。

 それと、季節性のインフルエンザは秋から春の約半年間かけて1,000万人に感染していくのに対し、新型は流行が始まればあっという間に2,000~2,500万人に感染拡大するでしょう。誰も免疫を持っていないわけですから感染拡大は早いことが予想されます。
 防疫活動をせずにウイルスに好き勝手させると、2,500万人の感染者では済まないかもしれません。例えば3,000万人感染して致死率0.5%だと、15万人が亡くなることになります。

 半年の間に1,000万人の感染者と、1-2ヶ月の間に2,000万人の感染者では、医療対応などの質も低下してしまうでしょうから、普通だと助かるような人が命を落とすことになるかもしれません。また、社会機能のマヒによるパニックが起きる可能性もあります。

 季節性インフルエンザに対しても、私達は免疫を持っていないのではという質問ですが、持っています。毎年ワクチンを接種するのは、ウイルスが変異するため「持っている免疫を少しずつアップグレードする必要があるため」です。
 ですからワクチンを打たずに感染・発症した場合も、ワクチンを打ったが効かずに発症した場合も、ちゃんと免疫は働いているのです。その働きの程度問題というわけです。

 これに対し、新型はまったく免疫がありません。今度の新型はH1N1で毎年流行しているソ連型と同じ亜型です。なので「まったく効かないということはないだろう」とは思うのですが、WHOはヒトは免疫を全く持たない、と言ってます。まあHAの遺伝子配列を比べてみると「これで同じH1なのか・・・?」と疑問に思うほど違っているので、WHOの言うこともあながち大げさではないのかも、とは思います。

 また、季節性インフルエンザに関しては、患者を隔離する意味は皆無でしょう。そこらじゅうにいるウイルスですから。
 間違っても、新型インフルエンザ患者を収容する病棟には入れるべきではありません。そこで2つのウイルスが混合感染すると、遺伝子再集合を起こして「さらなる新型」が生まれる可能性があるからです。

 まあ、思ったより病原性が弱そうだ、というあたりで「激烈な病原性を持つウイルス」を前提に制定した行動計画をそのまま適用するわけにはいかなくなり、かなり戸惑いながら対応している現状ですが、ここであまり気楽になるべきではない、と私は思っています。

 ここから余談になりますが、私は家畜の伝染病への対応が仕事です。
 まあヒトと違って獣医領域では、大規模で重大な"伝染病馴れ"しているとは言えそうですが、鳥インフルエンザのような重大伝染病については、発生前から机上演習や防疫演習を重ねて準備を重ねるのが常です。
 要するに「防疫対応マニュアル」を作るのが重要な仕事なのですが、いつも思うのですがその時の「発生の想定」は、たいてい極端に病原性が強いウイルスで発生した想定なんですよね。
 「事務屋さん」の発想だと、「最悪の事態を想定するのがマニュアルの正しい造り方」ということになるのですが、私達が考える「最悪の事態」の意味が少し違う、といつも思います。

 事務屋さんの「最悪の事態」というのは、例えば鳥インフルエンザだと感染すれば1日も経たないうちに100%死ぬような、激烈な病原性を持つウイルスなんですよ。鶏舎に入って1週間もすれば、鶏の1/3が死んでいる、というような。
 でも、これって獣医師的に見れば「イージー」な想定です。バタバタ死んでくれればあっという間に発覚するからです。通報があって立ち入りして鶏がバタバタ死んでいれば、判断には迷うことは何もないわけです。ウイルス侵入→発覚までの期間が短ければ、遡り調査も楽ですし。

 難しいのは、中途半端な病原性のものが入ってきた時、です。
 診断も難しいし、どの時点でどこまで対応できるか、という判断も非常に難しいです。

 新型インフルエンザ行動計画に戻れば、アジアの強毒型H5N1が入る、という想定は、難易度は低いんですよ。やるべきことははっきりしているから。まあヒトの伝染病の場合、「やるべきこと」は判っていても、それをどう実行するかが難しかったりしますが。
 でも、今回のような半端なものだと、判断は本当に難しい、と思います。WHOもフェーズ4から5に上げるのにかなり迷ったし、国レベルでも渡航中止勧告を出すタイミングとか、疑い例が出た時の発表のタイミングとか、難しいと思います。

 もう少し様子を見なければ、いろいろな意味で決まってこないのではないでしょうか。

 獣医師でウイルスに専門知識を有しています。

 現在の国の新型インフルエンザ対策行動計画(H21.2改訂)では、その国内での被害を感染者2,500万人、死亡者64万人と推計しています。

 もちろんこれは実際に発生する前ですから、東南アジアで鶏からヒトへの感染が頻発している強毒型H5N1が"ヒト型"となってパンデミックを起こしたいう前提での推計です。なので実際に起きた今回の新型インフルエンザとはかなり初期条件が異なります。

 ただし、この被害推計値は前世紀初頭に起きたスペイン風邪をモデル...続きを読む

Qインフルエンザ治療薬「T-705」について、以下の3つの質問があります

インフルエンザ治療薬「T-705」について、以下の3つの質問があります。

http://www.toyama-chemical.co.jp/news/detail/091029.html
(1)インフルエンザ治療薬「T-705」が臨床第III相試験を2009年10月29日に開始したようですが、最短で(また最長で)どの程度の期間でパスできる物なのでしょうか?

(2)また、http://tokyo-post.com/archives/23489 ←この記事によると、”2010年中にも日本で承認申請したい”とありますが、厚労省の認可はどの程度の期間を経て下りるものなのでしょうか。

(3)また、この”富山化学工業”は富士フイルムHDの子会社、という認識でよいのでしょうか?

Aベストアンサー

こんにちは。

>インフルエンザ治療薬「T-705」が臨床第III相試験を2009年10月29日に開始したようですが、最短で(また最長で)どの程度の期間でパスできる物なのでしょうか?

目標症例数や治験のデザインが分からないと何ともお答えできかねますが、臨床開発のセンスで予想すれば最短1年最長3年程度じゃないかなと思います。

>また、http://tokyo-post.com/archives/23489 ←この記事によると、”2010年中にも日本で承認申請したい”とありますが、厚労省の認可はどの程度の期間を経て下りるものなのでしょうか。

厚生労働省の注目度が高い薬剤であれば、優先審査といって審査の順番を先に持ってきてくれます。ただこの場合でも審査の順番が早くなるというだけで、審査の水準を下げるわけではないのでそこは注意が必要です。優先審査にかかり、なおかつ申請データの中身に重大な薬事法違反がなければ1年程度で審査終了、その後薬価獲得から上市まで半年くらいじゃないかなと思います。

>”富山化学工業”は富士フイルムHDの子会社、という認識でよいのでしょうか
そのようですね。

お役に立てば幸いです。

こんにちは。

>インフルエンザ治療薬「T-705」が臨床第III相試験を2009年10月29日に開始したようですが、最短で(また最長で)どの程度の期間でパスできる物なのでしょうか?

目標症例数や治験のデザインが分からないと何ともお答えできかねますが、臨床開発のセンスで予想すれば最短1年最長3年程度じゃないかなと思います。

>また、http://tokyo-post.com/archives/23489 ←この記事によると、”2010年中にも日本で承認申請したい”とありますが、厚労省の認可はどの程度の期間を経て下りるものなのでし...続きを読む

Q新型インフルエンザウイルスの生きてる時間

新型インフルエンザの感染ルートとされている「接触感染」。
このウイルスって、たとえば、テーブルに付着したり、繊維(衣服)に付着した場合、どれぐらいの時間、生きてるものなのでしょうか?
(つまり、どれぐらいの時間、感染力があるのでしょうか?)
もし、ご存知のかたがおられましたらご教示ください。

#病院に行って医者に聞け、という回答はいりません。

Aベストアンサー

 獣医師でウイルスに専門知識を有する者です。

 まず新型インフルエンザですが、「新型」ではありますがそれは抗原性状が人類がこれまで経験したことがない、という意味で新型なのであって、ウイルスの性質は通常のインフルエンザウイルスと何も変わりません。

 また、インフルエンザの感染経路は、感染者の咳やくしゃみなどによって空中に散布された飛沫に含まれるウイルスを吸入することによる「飛沫感染」が主体です。ご質問のような接触感染もありますけどね。

 インフルエンザウイルスに限らず、全てのウイルスは栄養を取り入れて代謝し、自らの生命を維持するといった「生命活動」をしません。というよりそのようなシステムを持たないのでできません。
 ウイルスは遺伝子とそれを包む殻のみという、シンプル極まりない構成なので、自らの遺伝子をコピーしてそれを包む殻を生産する、すなわち「自己増殖」すら単独ではできません。生きた細胞内に侵入して、細胞に自分の遺伝子を読ませて複製させ、殻を生産させて初めて増殖が可能なわけです。

 つまり簡単に言うと、ウイルスは生きた細胞内でしか増殖できず、増殖以外の生命活動を行わない(実はその増殖も細胞にやらせている)微生物、ということになります。

 ですので、環境中、すなわちご質問のようなテーブルや衣服に付着したような状態のウイルスは、時間と共に壊れていく一方の「モノ」に過ぎません。

 ウイルスの生死は「細胞に感染できるかどうか」で判定します。感染しないと唯一の生命活動である増殖ができませんから。
 その感染も、細胞をむりやりこじ開けて侵入できるわけもないので(それならば細胞膜を溶かす、という生命活動をしていることになる)、細胞に付着して細胞の方から取り込んでもらうことになります。

 「付着」と書きましたが、単にくっくつだけでは細胞は取り込んでくれません。細胞のレセプター(受容体)にウイルスの抗原が結合することによって細胞が取り込んでくれるわけです。もちろんそのレセプターは細胞がわざわざウイルスのために用意したものではなく、細胞外との様々な物質のやりとりのためなどに用意されているものです。
 このレセプターとウイルスの関係は、「鍵穴と鍵」に例えられるように、あるウイルスは特定のレセプターにしか結合できません。
 例えばHIVは血液中の白血球、それもTリンパ球にしか感染できません。

 ま、狂犬病のように「全てのほ乳類に感染できる」ウイルスもありますが(これはすなわち、全てのほ乳類の細胞が持っているレセプターを標的にしている、ということ)、たいていのウイルスはある特定の動物の特定の器官にしか感染できません。インフルエンザウイルス(ヒト)の場合は、ヒトの上気道粘膜、というわけです。(豚はヒト型のレセプターを持っているので、ヒトインフルエンザにも感染する)

 話が横道にそれましたが、テーブルや衣服に付着したウイルスの生存期間は、「テーブルに付着した飛沫の量」、「その飛沫に含まれるウイルス量」、「気温や湿度」、「紫外線の照射量」等に影響されるので一概には言えません。
 ウイルスの死滅速度は、「これこれの条件で1時間処理したら90%が死滅した」というような表現をします。
 元が1万個あれば99%死滅しても100個残ってますし、元が1億個あれば100万個残ることになります。

 また、飛沫の量が少なければ、少ない時間では飛沫の水分が全て失われますから、元が高濃度にウイルスを含んでいても死滅速度は速くなりますし、飛沫量が十分多ければ気温や湿度の影響を受けにくいゾーンができますから、死滅速度は遅くなります。

 ですので、質問の回答は「せいぜい数時間」というところでしょうけど、条件によってかなりの幅があると考えて下さい。
 例えば洗濯して天日干しにしている衣服にウイルスが付着しても、極めて短時間でウイルスは死滅してしまうでしょうが、同じ「洗濯物を干す」環境でも、夜間の室内で干していれば、それも気温が十分低ければ、朝まで感染能を保っているかもしれません。
 テーブルにしても、窓際と壁際では違うでしょうし(紫外線照射量が異なる)、夜間と日中でも違うでしょう(紫外線照射量に加えて気温も違う)。
 その飛沫を排泄した感染者が感染初期の潜伏期間中かバリバリの発症中か、または快復後のウイルス排泄期間中かで「飛沫中のウイルス量」が大きく異なってきますから、生存期間もまた違ってきます。

 というわけなので、「せいぜい数時間」というのが精一杯の回答です。

 なお、ここまで読んでいただければお判りかと思いますが、ウイルスは「宿主動物」がいなければ生存できない微生物なので、地球温暖化によって氷が溶けて云々は噴飯モノの与太話です。
 また、人類が滅亡すれば「ヒトインフルエンザウイルス」も共に滅亡します。まあ豚で生き残るかもしれませんが。
 「A型インフルエンザウイルス」では、元々カモなどの水禽類が自然宿主なので、人類の存亡には関わりがない話です。ヒトのインフルエンザウイルスも、元々はカモのウイルスが変異して「ヒトのレセプターに高い親和性を持つようになり、ヒトの間で流行するようになったウイルス」ですから、インフルエンザウイルスの単なるひとつのバリエーションに過ぎません。

 ちなみに今回の新型インフルエンザウイルスは、誕生して間がないウイルスだと判っています。おそらくこのウイルスが生まれたのは、今年に入ってからです。

 獣医師でウイルスに専門知識を有する者です。

 まず新型インフルエンザですが、「新型」ではありますがそれは抗原性状が人類がこれまで経験したことがない、という意味で新型なのであって、ウイルスの性質は通常のインフルエンザウイルスと何も変わりません。

 また、インフルエンザの感染経路は、感染者の咳やくしゃみなどによって空中に散布された飛沫に含まれるウイルスを吸入することによる「飛沫感染」が主体です。ご質問のような接触感染もありますけどね。

 インフルエンザウイルスに限らず...続きを読む

Qインフルエンザと血液検査

よろしくお願いします。中学生の息子が発熱し,昨日インフルエンザ検査を受けましたが陰性でした。まだ早かったかもしれません。それから熱が上がり症状が辛そうになってきたので、今日も検査をしたらまた陰性でした。そこで血液検査をしたら炎症反応が高いのに、白血球の数値は正常なので、二度陰性だったけれどインフルエンザだろうとの事でリレンザを処方されました。
先生が仰るには、新型インフルエンザの検査(キット)は陽性と出ない事がよくある、陰性だからインフルエンザではないと言い切れない、だから血液検査で判断します。との事。どこもそうなんでしょうか?同じように陰性→血液検査→インフルエンザ判定された方がいたらお話聞かせて下さい。あまり関係ないかと思いますが、息子はアレルギー(喘息と鼻炎)体質です。よろしくお願いします。

Aベストアンサー

インフルエンザの初期なら、白血球がもう少し低くなってもいいような気がしますが、こんなもんかもしれませんね。

白血球が正常なのにCRPが高くなる病気というと、ウィルス感染が一番考えられますが、ほかにもいくつかそういう病気があります。
それは、血液検査の結果だけではなくて、病歴や症状などをもとに、医者が診察して初めて判断できるものです。

ですから、この血液検査の結果だけでは、はっきりとしたことを言うことはできません。
ウィルス感染を疑うことはできますが、それがただの風邪なのかインフルエンザなのか、それはこれだけでは分かりませんね。
まあ2日続けてインフルエンザが陰性だということは、通常は風邪だと判断しそうなものですが、直接診察した医者の言うことを信じるのが一番なんじゃないでしょうか。

Q新型インフルエンザの薬の副作用

87歳になる母が先週末に新型インフルエンザと診断され、タミフルドライシロップ・メジコン・ムコダイン・カロナールを処方され飲んでいます。
この薬の影響かわからないのですが、手に痺れがでてきました。
このような副作用が出ることがあるのでしょうか?
また、あるとしたら治るのでしょうか?
高齢の為、不安でなりません。

Aベストアンサー

タミフルの副作用で「しびれ」は頻度不明とあります。一方で、ご高齢な方なのでしびれはさまざまな原因で起こります。別の病気でしびれているのかもしれません。今回のしびれがお薬の影響かどうかはこのでの書き込みではわかりませんので、処方してくれた先生に再度受診して相談するのが早道です。


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