No.3ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
このサイトの運営方針を考慮したうえで、補足だけさせていただきます。当初8年持つつもりで利率1.7%の国債を購入され、
そのプランは変わらなく、
かつ、今後金利の水準は少しくらいは上るだろうとお考えであれば、
同じ利率で5年満期に乗り換えるのは合理的な行動です。
(期間は短く、金利は高く、リスクは小さくしたいのがすべての人の本音ですので)
見事に景気が回復して、市場の金利がぐんぐん上っていく場合は、
お持ちの国債の価格は、残り8年間1.7%の利率は変わらないので、
魅力がなくなっていきます(つまり、価格は下がります)。
その場合は、満期は短いものあるいは金利変動型商品をされるのが合理的です。
逆の場合は(金利低下)、現状維持で長期固定金利が合理的です。
以上が、基本的な判断材料です。
でも、それがわかれば苦労しませんよね・・・
残存8年・利率1.7%の国債を売却して、5年・利率1.7%の円定期にされる場合は、
今後5年はその資金を動かさないつもりでされるのが良いでしょう。
現在その条件で募集されている定期預金はほぼ特定されますが、おそらく通常の定期預金ですね。
途中で解約される場合は中途解約利率が適用されますので、預金の性質上元本を割れることはないものの、その後よほど条件の良いものが出ない限り途中解約はしないほうが良いです。
銀行の統合の話題が出ており、双方ともに預金残高がある場合は、ペイオフのことも考慮に入れておくと良いかも知れません。
あと、いわゆる仕組み預金ではない「普通の定期預金」で5年で1.7%という金利は、破格です。
自行の商品競争力を高めるために高利率を出しているのですが、それを集める銀行は、そのくらいの高い率にしないと預金を集められないともいえます。これは信用リスクと金利の関係を物語っています。
もちろん、この表現は当該銀行が破綻する可能性は一切言及していませんし、そう思っていません。
(ごくまれに気にされる方もいらっしゃいますので・・)
国債を売却される場合は、
一般的に入手できる国債の価格と、証券会社等での買取り価格は異なります(通常、同じ日であれば証券会社等での買取り価格のほうが若干低い)。
また、売却差益は課税されない点、経過利子額(保有していた期間分の利息)が受け取れる点を考慮して、受取額を皮算用して判断されるといいです。
何はともあれ、「揺るがない資金プラン」があってこそ、金融商品選択の判断ができると思っております。それがないと、目先の金利や短期的な相場観に振り回されて、資産運用に疲れてしまうのではないでしょうか。
ご相談者様が、以上の判断材料でご満足のいく運用が継続できることをお祈りしています。
何度もアドバイス頂き、ありがとうございました。
ご丁寧な説明で、とてもよくわかりました。
何度も何度も読み返し、「あー相談して良かった!」と感謝の気持ちでいっぱいです。
「揺るがない資金プラン」これを「座右の銘!?」にして落ち着いて判断したいと思います。
お忙しい中、ほんとにありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
はじめまして。
国債などの債券は株式と比べてあまり活発な議論がされてないので、情報も不足してしまいますね。債券運用の場合は、運用期間と取れる利回りで判断されるのがいちばん無難な運用方法になります。
(これは「この先の金利動向は予想がつかない」という前提に立っています。もし金利の見通しがはっきりしている場合、例えばこの先金利は上るだろうと考える場合は、満期が短い商品にしたり、金利変動に対応できる商品をするのが合理的です。)
さて、ご質問者様は既発国債をお持ちとのことですが、ご自身でも確認できることは、「利率は何%か?」と、「最終利回りは何%か?」です。
利率は金融機関から届く保有証券の明細を見ればわかりますし、満期まで保有した場合の最終利回りも、買付単価と利率から容易に計算できます。
利率や利回りが、ご質問者様の満足する水準であれば、まずは保有するのがよいでしょう。(たとえは残存5年で1.2%以上など、あくまでも参考ですが・・・)
仮に国債を売却するということは、「仮にこのまま満期まで保有したら受け取れるであろう利息と償還差損益を、今確定する」ということを意味します。(この表現、イメージがつきますでしょうか?なかなか的を射た表現がないのですが・・)
ただ、この先いい条件のものがいつ出てくるかは分からないので、「低い金利のまま時間がどんどん経過してしまう」というリスクを抱えることになります。
債券の値段は、先の金融危機のような異常事態出なければ、きわめて合理的に算出される一方、だれもその先のことはわからないので、現時点で提示された条件がご自身のニーズとあっていれば、それが最適な商品ということになります。
最後に、このページでのやりとりの中に出た表現について、少しだけコメントいたします。
日本国債の格上げは直接金利上昇にはつながりません。格上げは、信用度が増すことになるので、逆に金利は下がります(返せそうなは金利を低く、返せなさそうな人は金利を高くが原則です)
国債を売却(解約)する場合、解約料という概念はありません。金融機関が買い取ることになりますが、イメージとしては、債券の理論的な価格(時価)から、ちょっとだけ安く提示されて、つまり純粋な市場価格より安く買い取られているということになります。
その「ちょっとだけ」の部分が金融機関の収益になるわけですが、それを解約料と考えるかは、捉え方によるのかもしれません。
この回答への補足
ご回答ありがとうございました。
長期利付国債を保有しています(残存8年)。株売買をしていて、国債の売買参考統計値を見て、額面が買った時より3円程上がっており差益が出る事に気づきました。これを売却して、この後、国債と同じ金利(年1.7%)の円定期(5年)にして様子をみようかなと思っていました。欧米の長期国債の利率も上昇し、株価も上昇し始めているので、連動して国債も上昇するのではと思いました。が、そうはいかないみたいですね。何しろ先がどうなるかわからなくて、自分の方針に自信が持てません。再度、先生のアドバイスを頂ければ有難いです。
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