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今まで、ショートニングやマーガリン=体にとても悪い
と思っていたので、極力避けていたのですが、騒がれるようになってからは、日本から姿を消し、トランス脂肪酸の入っていないショートニングなるものがあるそうで、正直驚いております。いわゆる、オーガニックショートニングなどとも呼んだりするそうです。コロンビア産などがあるそうです。

そこで質問です。


トランス脂肪酸の入っていないショートニングやマーガリンであれば、体に悪くないのでしょうか?
なぜトランス脂肪酸が入っていないのに、「ショートニング」と呼ぶのでしょうか?

ショートニングが原材料に入っていても、それがトランス脂肪酸の入っているショートニングかそうでないかは、会社に聞いたりしないと分かりませんよね?

いろいろと質問してしまいましたが、詳しい方教えてくださいませ。
勉強させてください。

A 回答 (4件)

>トランス脂肪酸の入っていないショートニングやマーガリンであれば、体に悪くないのでしょうか?



 答えは×。正確にはどんな脂肪酸であろうが、過剰摂取は心臓疾患等の原因となり得ます。トランス脂肪酸が突出して危険というわけではありません。
 ショートニングやマーガリン自体は、主に植物油を原料とした常温で半固形の食用油脂です。製造時に水素添加を行うことで副産物としてのトランス脂肪酸が生成されますが、このトランス脂肪酸が昨今欧米で問題視されるようになりました。今ではトランス脂肪酸フリーのマーガリンも結構販売されています。
 ただし、このトランス脂肪酸フリーのマーガリンの原料は主にパーム油脂など。パーム油脂はバターと構造の酷似した飽和脂肪酸です。

 もともとマーガリンは、バターによる飽和脂肪酸のとりすぎが心臓疾患等の原因になるとされたため、その代替品として脚光を浴びてきた食品です。
 体に悪そうだからトランス脂肪酸フリーのものを使うということは、「飽和脂肪酸が怖くてマーガリンを使い、マーガリンが怖くて飽和脂肪酸をまた使う」ということになります。傍から見れば「馬鹿馬鹿しい」のひとことです。

 ことのはしりとなった欧米では、脂肪摂取量が日本人の3~4倍になり、肥満率もかなり高いことから問題視しているのです。少なくともまともな科学者は「トランス脂肪酸が問題なのではなくて、それを含めた総脂肪摂取量が問題だ」「日本人の平均的な食生活では問題はない」としています。
 あなたが欧米人並みに脂肪を摂っているのなければ、とりたてて心配する必要はないと思いますよ。

 なお、トランス脂肪酸の危険性を煽る方たちの中には「プラスチックでできている」「自然界には存在しない」「欧米では禁止」などといった虚偽をならべ、高額な代替品を売りつけようとする輩がいます。お気を付けください。
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この回答へのお礼

まずは、ありがとうございます。お詳しい方ですね。

確かに、油は体に良くないということは分かっています。

トランス脂肪酸というのは、他の油に比べて特殊的に悪いという解釈でいいのですよね?確かにプラスチックと同じ原子構造で、ねずみも食べない、と聞いたことがあるのですが・・・。これは医者に言われたので間違い無いと思います。でもそれを悪用する業者がいるんですね。ひどいものです。

では、
「トランス脂肪酸の入っているショートニングやマーガリンよりは、トランス脂肪酸が入っていないショートニングやマーガリンのほうが安全」
ということに間違いは無いのですよね?

お礼日時:2009/07/03 16:43

これまでの回答と重複する内容が多々ありますが・・・、



食品などの弊害については、単純に○か×で考えるのではなく、
摂取する量との掛け算で考えてください。
(この世のほとんどすべての物は、少量なら無害でも大量なら有害になります。)

>ショートニングやマーガリン=体にとても悪い
ではなくて、
(1)ショートニングやマーガリンを継続して大量に摂取=体に(とても?)悪い
(2)ショートニングやマーガリンを継続して摂取=体に(多少?)悪い
(3)ショートニングやマーガリンを少量摂取=実質的に悪いと言うことはない。
ではないでしょうか?

ちなみにトランス脂肪酸の摂取上限の目安ですが、
FDA(アメリカ食品医薬品局)やWHO(世界保健機関)では、
総エネルギー摂取量の1%未満としています。
日本人の平均摂取量は0.3%程度(アメリカ2.6%、EU0.5~2.1%)ですので、
欧米人のように揚げ物や脂っこい物が好きな人は要注意ですが、そうでなければ、
まあ、少ないに越した事はないのかもしれませんが、実質的には(3)に該当するかと思います。

>トランス脂肪酸の入っていないショートニングやマーガリンであれば、体に悪くないのでしょうか?
これも摂取する量によります。
既に回答されていますが、トランスフリーの物には、飽和脂肪酸を多く含むパーム油が使われています。
食べる人の日常の食生活や体質によって、意味合いが微妙に異なるかもしれませんが、
一般論としては、「フリーの方がいくらかまし」くらいに考えるのが妥当かと思います。

>マーガリンよりバターなどの方が安全なのは間違いないと思っていたのですが・・・。
FDA(アメリカ食品医薬品局)のQ&Aでは、
バターには飽和脂肪やコレステロールが多く含まれ、マーガリンよりよいとは言えない。
と記述されています。
http://www.foodsafety.gov/~dms/qatrans2.html
(Q: Is it better to eat butter instead of margarine to avoid trans fat? のところ)

>確かにプラスチックと同じ原子構造で、ねずみも食べない、
これはおそらく、固形であることと腐りにくいことから思い込みで発生した都市伝説でしょう。
バターに比べれば風味が少なく誘引効果は劣りますが、ねずみもゴキブリも食べます。
バターの原料は牛乳(腐りやすい)、マーガリンの原料は植物油(常温保存可能)
マーガリンが腐りにくいのは当然で、化学的な加工をしたからではありません。

>不飽和脂肪酸は悪くは無いですよね。
これもまずは摂取量を抜きには考えられませんが、近年、バランスの問題も指摘されています。
一口に不飽和脂肪酸といっても種類があります。
具体的には大別すると、オレイン酸などの n-9系 一価不飽和脂肪酸、
リノール酸などの n-6系 多価不飽和脂肪酸、α-リノレン酸などの n-3系 多価不飽和脂肪酸 ですが、
現在 n-6系 と n-3系 のバランスが問題になっています。
n-6系 は体に必須な脂肪酸ですが、n-3系 が不足した状態で摂りすぎると、
善玉コレステロールも低下させてしまいます。
そして現在の平均的日本人は、n-6系 >> n-3系 の状態です。
(最近DHAやEPA(=n-3系脂肪)が話題になっている背景もこれです。)
以下は公的機関のサイトではありませんが、よくまとまっていると思います。
http://www.geocities.jp/y_not_dm/foil.html
 注:このサイトの記述の
  「摂取エネルギーの25%は脂質で」は、20%~25%の方が望ましいかもしれません?

ショートニングは元々ラードの代用品として作られた物です。
過去には植物油で健康的と思われていたのが、実はそうではなかったということで、
結局トランスフリー=飽和脂肪酸 で元に戻ったに過ぎません。
前述したように「いくらかまし」というレベルのことです。
この差にどの程度の意義を認めるかは個人の考えですが、
普通の日本人なら、そもそもショートニングを食べる量が少ないですから、
それほど気にするようなことではありませんし、
もし食べ過ぎているような場合は、まず量を減らすのが先決ではないでしょうか?
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>どういった関係の方でしょうか?



 食品衛生や製造管理など、食に関わる情報に直接触れる仕事に携わってます。ただし製造者・消費者のいずれにも偏ってもいない中立の立場です。あなた様といわれるほどの者ではありませんが。

>不飽和脂肪酸は悪くは無いですよね。

 いいえ、不飽和脂肪酸だからいいというものではありません。毒性学の基本では、「この世に存在するすべての物質は有害である。有害でない物質はなく、用量に依って毒であるか薬であるかがきまる」と教えています。要は人体に対するリスク(危害)は、基本的に「そのものの性質×摂取量」できまるということです。したがって不飽和脂肪酸も無害ではなく、摂取量によっては人体にリスクがあるということです。

 今の日本の健康食品ブームはこの基本を無視しています。単体の食品について「~は体に悪い」「~を食べると健康になる」なんてのを信じるのは、非科学的で悪質な業者の餌食になるだけのように思います。

 あんまり難しい話は頭に入りにくいので、一度、科学ジャーナリストの松永和紀さんの本を読んでみてはいかがですか?とてもわかりやすくてためになりますよ。「メディア・バイアス」「食卓の安全学」なんておすすめです。
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 なんか私の書き方がおかしかったんですかね。

逆の理解をされています。

>トランス脂肪酸というのは、他の油に比べて特殊的に悪いという解釈でいいのですよね?
 いいえ、違います。「トランス脂肪酸が突出して危険というわけではありません」。他の脂肪酸と比較して有意な差はないということです。強いて言えば、バターやパーム油のような飽和脂肪酸と同じ程度。

>プラスチックと同じ原子構造で、ねずみも食べない、と聞いたことがあるのですが・・・。これは医者に言われたので間違い無いと思います。
 
 全くのデタラメです。プラスチックと同じ原子構造ではありませんし、ネズミも食べます。お医者様は医学の専門家であって、化学の専門家ではありません。中には論理的でない学説を信じ込んでしまう方もいますし、またそれをいいことに悪質な業者が医者を利用することが多いのです。その結果、巷にはびこるトンデモ論の多くは必ず医者か学者が関わっています。牛乳害悪論とかなんでも治す水素水とか、聞いたことありませんか?あれらの多くは医学博士が広めています。
 医学については医者のいうことは正しい、だが化学は別ということです。

>「トランス脂肪酸の入っているショートニングやマーガリンよりは、トランス脂肪酸が入っていないショートニングやマーガリンのほうが安全」ということに間違いは無いのですよね?

 いいえ、間違いです。それはもともと危険といわれていた飽和脂肪酸の摂取に戻ると同じこと、と私は言っています。安全性で双方に有意な差はありません。高いだけ損。
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この回答へのお礼

今回も迅速丁寧なご解答誠にありがとうございます。
とても勉強になります。
ところで、何もかも目からうろこであり、申し訳ないですが、誰を信じてよいやら分からなくなっております。

ちなみに、あなた様はどういった関係の方でしょうか?よければ教えていただける範囲内でよいので教えていただけますか?心からあなた様の情報を信じたいためにもお願いしたく存じます。

全く目から鱗です。

マーガリンよりバターなどの方が安全なのは間違いないと思っていたのですが・・・。

飽和脂肪酸も悪いとは知っていますが、トランスと変わらないなんて・・・。

不飽和脂肪酸は悪くは無いですよね。

お礼日時:2009/07/03 18:42

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