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数年前に、石川県の能登半島をツーリングしました。この地域の木造家屋を見て、次のような疑問を持ったのですが・・
僕がこの場で指す木造家屋というのは、和風建築で外壁が塗り壁ではなく、木の板を並べて覆われているタイプのものです。こういう家屋は一般的に(僕個人の考えかもしれませんが)木の板の向きが「縦向き」だと思うのです。しかし、能登地方で見た木造家屋は、木の板が「横向き」で貼られている家ばかり―おおよそ100%近くそんな家でした。木の板が横向きになっているのは、何でだろうかな?何かこの地域の気候に関係しているのかな?と漠然とした疑問を持ちました。
今でも時々、自宅の窓から見える近所の“木の板が「縦向き」の木造の家”を見て、その疑問が頭に浮かんでくるんですよね。自分でwebサイトで調べてみようとしたのですが、なかなか分からなくて・・
そこで、こういった質問サイトなら疑問を解決できるのではと思い投稿しました。
御住まいが能登地方の方や、理由を御存じの方、よろしければ教えてください。

A 回答 (3件)

木が横になっているというのは、下見板(羽目板)張りのことでしょうか


http://www.what-myhome.net/12si/sitamiita.htm

下見板張りは、日本の在来工法で、東京オリンピックより前くらいの時代であれば、都内の木造住宅の外装としてもよく見られました。
この工法は、防火上の問題で住宅密集地ではモルタル張りなどの耐火建築に駆逐されてしまいました。たしか、住宅金融公庫(現住宅金融支援機構)の融資が得られなかった時期があったはずです。
都市部の民家から板塀がほとんど無くなってしまったのと同じ理由ですね。

能登では、住宅が密集していないので、代謝が緩やかで下見板張りが多く残っているのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってすみません。参考になりました。ありがとうございます!

お礼日時:2009/08/06 23:20

「横羽目板張り」と言って昭和30年代頃までに見られた工法です。


柱が横羽板張りの支えになるように柱を出して土壁を塗り、その上に杉の板
を下の板の上部に上の板の下部が被さるように、下の板から柱に打ち付け
ます。
その上から押さえになる立ての細木を打ち付けた板の形に合うように、鋸形
の切れ目を入れ打ち付けるのです。
本来の土壁は漆喰を塗って見栄えを良くし風雨に絶える壁にするのですが、
風雨が強い地方ですと漆喰が長持ちしません。

板を立てに並べたり、横に並べただけですとどうしても隙間が出来、そこから
雨や雪解けの水が侵入してしまいます。
そこで、下の板の上部に上の板の下部が被さるようにする事により、雨や雪
をスムーズに下に落とし内部への侵入を防いだのです。
最近は古民家復活で綺麗に鉋掛けされた横羽目板張りの壁をみますが、
貧乏だった時代は鉋掛けがされていない荒肌の板が使われる場合もありま
した。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってしまい、すみません。
やはり雪国ならではの工夫というのがあるみたいですね。
参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2009/08/06 23:27

板の方向、あまり意識していませんでした。

改めて見てみると、能登を含む北陸、横方向に張った家が多いですね。ですが、縦方向も皆無ではなく、少しは見かけます。能登でも、ちょっとの間に2軒みつけたので、比率は少ないにしてもありますね。 気になって
比較的最近、資料館などとして公開されている古い家を写した写真を見てみると、太平洋側は縦方向が多いようにも感じます。写真で確認した中では、長野県南部の宿場町の家が横方向になっていました。あと、板張りの洋館は横方向が多いようですね。
また、金沢にあった家では、同じ家でも横方向と縦方向両方を使っている家があります。低い部分で高さも1m程度の範囲を縦方向に、それ以外の部分を横方向に張ってありました。

板の方向、地域により偏りはあるようなのですが、板の方向を深く意識していなかった(私の頭の中では横方向でした・・・)ので、明確な回答は示せないのですが、ひとつ思いついたのは、板が外せる構造になっている家です。この板、土壁を雨から守るのが目的のひとつと思います。外す理由、家事のときに燃えないように、とのことでした。外してしまえば土壁なので燃えにくいですね。屋根などは木を使っているので燃えてしまいますが、横の壁が燃えると屋根にも燃え広がりますから、外すと飛び火はしにくそうに思います。この構造は横方向だったように思います。この構造の流用なのかもしれませんね。北陸、春先や台風のときなど、フェーン現象で乾燥した強風が吹くことがあり、大火も発生しています。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり、すみません。
バリエーションに富んだ意見ありがとうございます。
建物もこうやって、気にして見てみると面白いものですよね。

お礼日時:2009/08/06 23:46

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