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最近、北朝鮮の核実験を契機として、テレビの討論番組でも核武装の是非が俎上に上がるようになった。
 核武装が必要と主張する人々は核抑止力により平和がむしろ実現するとしている。しかし、現在でもアメリカの核の傘にある現在、あらためて核武装が必要と主張することは、多分自前の核を保有することを意味しているのだろう。
 自前の核兵器を保有する時、核実験が必要になると思うが、一体どこで実験するのであろうか?
 現在の核保有国はすべて実験を行い、それに伴う放射能汚染を経験している。「自国の核武装は自前で」作ることは民族意識を煽るところがあるが、どうしても核実験が必要になる事態を想定していないのではないだろうか?その意味で、実現性のない少ないふりかざす人々は、別の政治的意図をもっているとしか考えられない。

 核実験なしで日本は核武装できると考えられますか?

A 回答 (7件)

こんにちは、はじめまして



>核実験なしで日本は核武装できると考えられますか?

実運用可能な兵器システムとしての"核"ということが前提でしたら「No」になると
思います。
また、核爆発についての基礎データを ほとんど持たない我が国が シュミレーション
(あるいは臨界前核実験)だけで その(兵器としての)評価をすることは
はなはだ疑問です。

そういう観点で考えてみますと、実験もさることながら我が国が真面目に「兵器システム
としての核」を戦力化すること自体が かなり困難かと思われます。

まず「開発・製造」についてですが
最も基本となる兵器級のプルトニウム(WGPu)を生産する体制が全く出来ていないので、
そこから着手する必要があります。WGPuの製造にはいくつかの方法があるのですが、
研究・開発・管理の体制構築から、具体的な製造プラントの設計・建築ままで考え
ると、いずれの方式をとるにせよ製造までは順調にいっても4~5年という時間がかかる
ことが予想されます。
また完成した核兵器の投射手段についても(当然ですが)あらたに作る必要があります。
これまでに蓄積された既存技術の応用を考えるとロケット、つまり"弾道ミサイル"を
プラットフォームとすることが実現の可能性が高いと思いますが、ミサイル自体は
まだしも、大気圏再突入時における弾頭の耐熱、姿勢制御 及び 高硬度、地中目標に
対する弾体の貫通能力などは、これまでほとんど技術蓄積が無いので、今から開発
することになるため、こちらも実用化までは相当の年数がかかることが予想されます。

次に「配備・展開」ですが
いったいどのくらいの数の核を保持すれば良いのか?ということを考えた場合
まさか「2,3発でも"抑止力"として充分」などという非論理的な戦略はとれません
ので、我が国への核攻撃能力を持ち、かつ 潜在的に攻撃する意思を持つ周辺国が装備
する核への報復能力を考えた場合200~300発程度の核弾頭が必要になると言われて
います。
弾頭をMIRV化することで、ミサイル自体は50~60基でまかなうにしても、相手国から
の先制核攻撃からの防御を考えると それらミサイルは"分散配置"が必須となりますが、
広大な場所を必要とする地上配備基地(いわゆるサイロ)を複数持つことは我が国の
地勢上から見て極めて困難なため、潜水艦発射型(いわゆるSLBM)による海中配備が
適当かと思われます。
しかしながら 我が国には SSBN の建造実績は無いため、前項でも述べた開発が必要
となるのはもちろんですが、SSBN 専用の補給整備施設、SSBNが核動力型であるならば
(もちろん そうしないと SLBMのプラットフォームとしては あまりにも脆弱?)
原子力関連の整備施設も同時に必要となるでしょうが、前述のサイロまでとは
いかないまでも、その場所の選定自体は極めて難しいでしょう。

さて、開発・製造、配備・展開、だけ考えても こんなにも難問だらけな上、きちんと
した兵器システムにするには、さらに 対象国(相手国)からの攻撃の警戒・監視、と
探知・追尾、及び攻撃(反撃)の指揮・指令などのC4Iの導入、拡充が必要となるのは
もちろんのこと、核兵器及びそのプラットフォームの維持・管理、と廃棄の支援
システムや体制も別途用意せねばなりません。

こうやって考えてみると、着手して5年あるいは10年たって ようやく戦力化出来る
かどうかが見極められる、つまり現時点ではなにも保証が無い、というのが現実では
ないでしょうか?

政官民が協力し、もっともっとオープンかつ冷静で緻密な調査・分析・研究が必要
と思います。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございます。
 日本が非核国であるということを、大人になっていないモラトリアム人間と卑下する必要はありません。

 世界の核保有国は10本の指に満たないことを考えれば、ほかの国がみな非大人ではないはずです。核兵器をもつことが回答者の言われるように複雑で、かつ一旦配備すると廃棄するのも難しい軍備であるとすれば誰でも保有する場合にはその是非を熟慮しなければならないはずです。
 保有しないことを選択することは恥ずかしいことではないとメディアもしっかり覚悟してくれればいいのですが、ややもすると持つ、待たないを五分五分のような議論として展開されると、本当に核保有の難しさを知らない議論ではないかという疑念が湧きます。その時の政権の思いつきのおもちゃになってもらっては困ります。国内政治が不安定な国には核保有してほしくないものです。
 議論することまで禁止することを希望するわけではありませんが、放射能汚染と生態系を地球的規模での関連で考え、核保有するということがヒトの中だけで通じる独善であるとの観点も必要でしょう。

お礼日時:2009/08/17 21:19

>核実験なしで日本は核武装できると考えられますか?



イスラエルのような国がある以上、可能だろう。世論さえ変わればアメリカと共同開発という手もある。

また、核実験を行う場合も北朝鮮のように国土が広くない国も格保有できているわけで可能。南鳥島や沖ノ鳥島などがあるように日本の国土は広い。


なお、質問は「核武装は可能か?」なので、核武装しないことののメリットだとか善だとかはどうでもいい話なので割愛。
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この回答へのお礼

ビキニ環礁の核実験ではタヒチのヒトに多くの健康被害をもたらしています。
 現在では地下核実験しか認められていないので、遠洋の島では無理でしょう。もししたとしても、沖ノ鳥島、南鳥島が消えたら経済水域を失ってしまいます。
 大きな経済的損失です。

 アメリカの核の傘に入って、アメリカの核を使わせてもらえば自前の核を持つ必要がありませんが、核兵器の機密を教えてくれるほど、日本の機密保持のシステムは信用されていない。

お礼日時:2009/08/18 08:19

核実験の場所ですか?  広島と長崎の地下爆発を採用する


本気の核武装を伝える為に諸外国に宣言して断固実験を行う

開発順序を考えれば核弾頭は後回しで良いのです。平和国家
日本としては弾道ミサイル開発を優先する。弾頭仕様規格は
アメリカ軍との共通で作る。旧式核弾頭の片付けを計画中ら

しのでこの規格で作る。開発が完了したら核弾頭をつけない
状態で地上配備する。最初は通常火薬弾頭で十分です。
1年に30基ぐらいで良いと思いますが毎年増やしていく事。

ミサイル潜水艦の建造を開始。8~10年かかると覚悟する。
非核タービン動力を用いる事。将来は核電気推進に換装する
主要兵器は中距離ミサイル12発。短距離ミサイル40発。

弾頭を両用にする事で核武装せずに武器体系を配備できる。
アメリカは核弾頭の供給数を増減するという新しい政策手段
を手に入れる事が出来る。当然自国に対しての脅威に成らない

十分な戦略武器体系の配備と訓練や維持の経験を積んでから
自前の核弾頭開発に踏み出す。その頃には政治上の調整は済
んでいる事でしょうね
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この回答へのお礼

日本は機密保持があまく、スパイを取り締まる法律も不十分でアメリカが教えてくれそうに思いません。
 F22ですら最高機密の戦闘機は渡してくれません。イージス艦の機密もどれだけ中国に漏れたかわかりません。

お礼日時:2009/08/18 08:23

兵器級プルトニウムの生産はコストや効率を考えないのなら難しくないし時間もかかりません。

要するに原子炉の運転期間を短くしてプルトニウムを取り出せばよいのです。兵器級プルトニウムというのは239Puの割合がたくさん含まれているプルトニウムです。最初に238Uに中性子が吸収されて2回ベータ崩壊して239Puができますが、そのままにして置いておくと239Puがさらに中性子を吸収してしまい240Puになってしまいます。240Puは自発核分裂を起こすのでそれが原因で早期爆発してしまい十分な爆発を起こす前にPuを吹き飛ばすので不十分な核爆発になります。2006年の北朝鮮の核実験がこれです。ですから、原子炉の運転期間を短くして239Puが240Puになってしまう割合を少なくすればよいのです。

もちろん、こんな生産方法ではコストがかかってしまいますが、重要なことは日本が核兵器を持っていると思わせることであり、すべてを秘密にしておけばよいわけです。何発持っているかも問題ではなく、何発持っているかを周辺諸国がわからないようにしておけばよいでしょう。抑止力として持つわけですから、これを現実に使用するということになったら、すでに抑止力としては働かなかったわけであり、はっきりいてしまえば、実際には一発も作らなくても周辺諸国に日本が持っていると思いこますことができれば十分です。
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この回答へのお礼

核保有すれば、現在の世界では核査察を受け入れる必要があるので、持っていると思わせるということは、北朝鮮のような独裁の国なら拒否できるかもしれないが、まずできないでしょう。
 日本では核兵器を作る過程がまったく排除されていることで、プルトニウムの再処理工場の建設が世界的に認知されているのです。

 核実験するとしても、北朝鮮のようには失敗も糊塗できないでしょう。

お礼日時:2009/08/18 08:12

イスラエルは核実験をしていませんが、イスラエルが核を持っていないとはどの国も思っていません。

そのためにアラブ諸国はイスラエルとの戦争はとうにあきらめました。

日本も同じように公式には核の所有は認めないでいて、しかし持っていることは確実だと周辺諸国に思わせれば目的は達成できます。そのためには、爆縮の実験を公然とやればよいと思います。核物質以外で爆縮をやっても核を保有したことにはなりません。しかし、爆縮は核爆弾以外には使い道が無い技術なので、周辺諸国に対するアピールになります。

核実験をしていない核兵器は現実に使ったら一回目の北朝鮮の核実験のように不十分な核爆発しかしない可能性がありますが、現実に使うことはおそらくないでしょうから、気にする必要は無いと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
 イスラエルは、核武装の製造の段階で破壊する政策できて、イランに対しても爆撃したかったが、アメリカの同意を得ることができなかったので、核武装をしていないものと考えていました。イスラエルでは核シェルターを普及させていると理解していました。
 イランはイスラエルを核攻撃する国としては可能性の高い国で、近い将来核実験をする可能性が高いと思います。
 イスラエルはそのとき現在とは異なる政策を打ち出すことでしょう。
アメリカは、イスラエルが過激にならないよう、イランが核弾道を積む技術を身につけないように、北朝鮮からの技術輸出を厳しく監視して、イスラエルを納得させる態度に出ているのだと思います。
 問題は中国です。核拡散の出所は中国です。石油の確保と引き換えに核弾道技術をイランに売るかもしれません。

お礼日時:2009/08/17 19:51

核実験については、今では、臨界前核実験というシミュレーションで済ますやり方もあるそうです。


現憲法下では、専守防衛となりますので、まず改憲しない限り無理です。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
仰るとおり、核兵器が抑止力をもつというのは専守防衛からみれば、現在の憲法に違反することそのものです。
 改憲したら核武装もできるようにするとの議論は、現在の日本人には耐えられないね。
 シミュレーションだけで開発できるとすれば、核実験は不要ですが、実験なしで核武装した国がないことから、いままなんだか実現不可能な話ですね。
 核の傘で十分と考えています。むしろ核の傘をより有効に利用するため外交戦略を考えたほうがいいように思います。

お礼日時:2009/08/17 16:31

〉一体どこで実験するのであろうか?



「自分の地元でやられたらイヤだなぁ」と言う、小学生の感想レベルで、核実験を捉えてませんか?

日本は領海を含めると、かなりの広域であり、国土も世界の中でもかなり広い方です。
海洋国だし、国土の70%は森林ですから、北朝鮮などに比べると、はるかに実験しやすい地形です。

おまけに核管理技術(除染技術も含め)も培われています。
日本の場合、核実験は、北朝鮮や中国に比べて、それほど難問では有りません。


〉核実験なしで日本は核武装できると考えられますか?

理論のみで製造された兵器には、実用性は判断出来ません。
実用性をアピールする上で、実験が必要です。

ただし、日本の技術水準からすれば、充分に製造は可能であり、その部分で諸外国から疑いを持たれることはありません。

ですから、実験をしないのであれば、極論を言えば、核兵器など作る必要さえ無いのです。

政府が「秘密裏に開発・製造し、既に保有している」と公式に発表し、保管場所等の詳細情報は全て「国家機密」とするだけで、ブラフとしての効果は得られます。
その方が安上がりだし、おまけに、各国のスパイが必死に探しても、証拠は出てきません。

従って、日本の様な技術力がある国においては、「核実験無しで核武装」と言うのは、実際に核武装などせずに「持っている」と主張するのと同じコトです。

尚、イラク戦争では、アメリカの戦争動機であった大量破壊兵器は、結局、発見されることは有りませんでした。

核実験をしない核抑止力とは、イラクの様に、核を持っている可能性が否定出来ないというだけでも、効果があると言うことであり、同時に、その効果とは、イラクの様に、他国の侵略により国体が変わる様なマイナス効果である可能性も強めることに他なりません。

「実験無しでの核武装」などと言う空論は、可能かどうかでは無く、とうてい抑止力などとは言えない、単なる亡国論です。
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この回答へのお礼

実験なしの核武装は、絵に描いた餅と思っています。
 ありがとうございます。核実験でいままで、放射能汚染を起こさなかった国はありません。
ネヴァダ、セミパラチンスク、ビキニ環礁、新疆ウィグル自治区などすべて地域住民の健康問題が派生しています。
 爆発を制御してエネルギーを取り出すのは安全の問題からかなり解決されていますが、日本のような狭い国でいったん核爆発を起こさせるとそれをうまく管理できるとは思われません。
 放射能廃棄物すら候補地確保に困難を極めている国で、世界初の被爆国のカードを失ってでも、自前の核のカードを持たねばならないというメリットがどうしても理解できません。日本の技術力で核武装は可能であるが、あえて核武装しないと明言し、世界に主張する方が外交上のメリットが大きいと判断しています。

お礼日時:2009/08/17 16:50

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