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「遺伝子組み換え」と、「クローン動物」というのは基本的には遺伝子操作に関係することですよね?
では具体的に「遺伝子組み換え」と「クローン動物」では一体何が違うのですか?
植物(農作物)なら「遺伝子組み換え」
動物なら「クローン動物」と、いった具合なのでしょうか?
それとも用いる手法とかが異なるのでしょうか?
このことが素人でも分かりやすく説明して欲しいです。
また分かりやすく説明してあるサイトがあったら
紹介してください。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

私は素人ですので、あまり詳しいことはいえませんが…



遺伝子組換えと、クローンの技術は、まったく別のものです。 手法そのものも、技術を使う目的もまったく違いますので、植物か動物かという区別では分けられません。

遺伝子組換えは、特定の能力を与える遺伝子群を、意図して生物の中に組み入れる、人為的な「遺伝子操作」の手法です。
農作物であれば、農作物とは異なる種の虫が寄り付きにくい植物Bがあるとして、その植物Bが持っている虫を寄り付かせない原因となる物質を生成する遺伝子群を探り出し、その遺伝子群を遺伝子組換え技術を使って農作物となる植物Aの中に組み入れて、虫に寄り付かれにくい農作物A'を作る、というような操作をしたりします。
また、もともと植物が自己生成できる必須の栄養源を生成する遺伝子を欠損させて、その必須の栄養源を供給する特定の肥料を与えないと枯れてしまうような仕掛けをすることも、遺伝子組換えでは可能と思います。
他にもいろいろな可能性があるでしょう。 成長速度の異常に早いものとか、収穫物のサイズが非常に大きいものなどを作ることも可能かもしれません。

対して、クローン技術というのは、特定の個体の遺伝子のコピーをもつ個体を作る技術です。
Aという個体が持つ遺伝子を、遺伝子の内容にはまったく人為的な操作をすることも無く、そのまま丸々コピーしてBという個体を作ることは、クローニングになります(人為的操作が入ったら、遺伝子組換えになりますね)。
同種の生物の間でも、有性生殖をしている限りは、個体が違えば細部の遺伝子は一つ一つ異なるようになっています(一卵性双生児などを除く)が、クローニングされた場合は完全に細部に渡るまで遺伝子が一致する個体が複数できることになります。
動物のクローン技術として近年盛んな体細胞クローンは、体細胞から細胞の核を抜き出し、それを同種の動物の卵細胞の核と置き換えて移植し、クローン胚として同種の動物の胎内に入れることで出産させるという手法だったと思います。
このとき、遺伝子の内容には人為的な操作は加わりません。 ですので、これは遺伝子組換えとは別の技術ということになります。

参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
大変参考になりました。
無知な素人である私にも大変分かりやすく、かつ
丁寧にご回答いただき本当にありがとうございました。

お礼日時:2003/04/20 11:42

クローンは植物でも動物でもあります。

遺伝子が同じものがクローンです。

動物の場合は、母動物の未受精卵を取り出してきて、核(DNA)を取り出して卵を空にします。そして、クローンを作りたい動物(動物Aとします)のDNAを先ほどの空になった卵に入れてやり、動物の子宮にもどして着床させ妊娠させます。それで、生まれてきた子供は、動物Aと同じDNAをもっているのでクローン動物という訳です。

植物の場合は、植物(植物Bとします)を2,4-ジクロロフェノキシ酢酸などで処理すると、カルスという不定形の細胞の塊が増殖します。その細胞を酵素(ペクチナーゼ等)処理して細胞の塊をバラバラにしてやって、1個の細胞にしてやります(これをプロトプラストといいます)。この1個の細胞を適当な培地で培養してやると、またカルスになって増殖します。これをさらに植物ホルモンを入れた培地で培養してやると、もとの植物体の形に戻ります。この植物は元の植物BとDNAが同じなのでクローンです。

では、遺伝子組み換えというのは何かというと。。。。
遺伝子(DNA)はデオキシリポ核酸というのがつながって出来ています。この塩基はアデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)、シトシン(C)という4つあります。たとえば、このDNA配列(すごく長い)の一部がATCGGATTCGだったとします。この配列の一部を別の塩基配列に例えばATCCAGGACG変えてやる(先ほどの配列のGGATTの部分だけCAGGA変換)のが遺伝子組み換えです。組み換えの仕方はちょっと説明が面倒なので省略します。

その他に細胞融合というのがあります。これは植物Aと植物Bを一つの植物にしちゃうということです。先ほど説明したように植物Aと植物Bのプロトプラストをつくってやって電気的ショックを与えてやると(エレクトロポーレーションといいます)、2個のプロトプラストが融合して1個の細胞になります。これを培養してやって植物体にもどせば、融合植物の完成です。だいぶ昔にトマトとポテトを融合したポマトというのが話題になりました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
専門家の方からのご回答、本当にためになります。
専門用語を簡単に解説していただいたり、
「ポマト」など分かりやすい例も出していただき
とても理解しやすかったです。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2003/04/20 11:48

かんたんに言うと。



遺伝子組み替えは、遺伝子の情報を書き換えて発生させる事です。例えば、なんらかの病気に強い遺伝子に書き換えたトマトやきゅうりという事です。

クローンはまったく違います。オリジナルと同じものを作る技術です。

たとえば、あなたの皮膚か髪の毛があったとします。あなたの知らないうちに、あなたそっくりの人物が存在するということです。それがクローンです。まあ、複写機(コピー)ですね。
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この回答へのお礼

素人でも分かりやすい回答ありがとうございました。
大変参考になりました。

お礼日時:2003/04/20 11:39

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