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 日本語を勉強中の中国人です。「口語」、「文語」、「話し言葉」、「書き言葉」とこの四つの言葉の関係について、次のように思いますが、皆様はどう思われますか。

口語=話し言葉
文語=書き言葉

 また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

1mizuumiさん、ご飯食べましたか?



国語の試験・日本語検定の回答では、
口語=話し言葉
文語=書き言葉
と書くのが正解です。

「話し言葉」、「書き言葉」は小学校で使う言葉・表現です。
子供向けの「口語」=「話し言葉」、
子供向けの「文語」=「書き言葉」と覚えました。


平安~江戸時代の幕末に使われた言葉は文語だけで、
「口語」という表現・分類は有りませんでした。
つまり文語が標準語でした。
(しかし、方言としての「口語」は有りました。)

明治以降に政府による「学校」が作られ、
北海道~沖縄までの日本中の言葉を統一するために、
文章で多用された「文語」を標準語とし、
方言(話し言葉)を「口語」と呼ぶようになりました。

(一般的には、東京方言を「口語」と言います。
中国の普通話と北京語の関係に似ていますね。)

現在使われている標準語は、
文語と口語を第2次大戦後に統一・精査し、
新しい「標準語」として制定したものです。
従って、現在の標準語には、口語・文語の分類は無いです。

日本語文学の中での「口語・文語」の区別は、
明治~第2次大戦終戦以前の期間の日本語を指します。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E8%AA%9E 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A3%E8%AA%9E 
-------------------------------------------------------------

が、しかし、現実には2番さんの解答のように、
慣習としての「口語・文語」は現在も使われています。

日本語も時代と共に変化しています。

現在、**日常会話の中で使われる「書き言葉・話し言葉」**は、
別の意味も持っています。

ちょっと理解しにくいですが、
一般的には下記のように区別して使われる**場合も有ります。**
口語 = 一般的に「~です・~ます」を使う と思われている。
     主に明治~昭和に使われた東京弁を指す。
文語 = 一般的に「~だ・~である」を使う と思われている。
     主に明治~昭和に使われた標準語を指す。
現代的「書き言葉」=現代的「文語」
 上司や客との対話や、書類、契約書、公共機関の知らせ、
  ニュース・新聞などに使う丁寧な現代公用語。
   文語形態で使うが、大部分で(~です・~ます)を使用します。

現代的「話し言葉」=現代的「口語」
 親、兄弟や友達との会話に使う現代日常会話語  
  口語形態で使うが、友達との会話では(~です・~ます)は使わない。
  (~よ。~だよ。~だよね。~って。~ね。)などが多く使われます。

例 
デートの後のメール
現代的書き言葉→「今日はとても楽しかったです。また、誘って頂ければ幸せです。」
現代的話し言葉→「今日はとても楽しかったね。また、誘ってくれたら嬉しいな。」

感謝状
正式な文語→「この度は色々とご配慮頂き、真に有難う御座いました。」
現代的書き言葉→「今回はとてもお世話になりました。本当に感謝しています。」
現代的話し言葉→「いやー、ありがとねー。ほんま、感謝してるわ。」(関西弁)

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*普通体(常体)および 丁寧体(敬体)の区別*
常体-原形・基本形の文章で、文末に「~だ・~である」を使う。
一般的に「~だ・~である」は、自分に対して、また、目下・部下に対して使います。 

敬体-文末に「~です・~ます」を使う丁寧な言葉。
一般的に「~です・~ます」は、目上・上司、一般人に対して使い、敬語を含みます。

本来、「常体/敬体」は「口語/文語」とは無関係なのですが、
夏目漱石などの近代小説で「常体」が多用されたために、
常体を使う文章=「文語」と思われるようになりました。
(誤認・混同された)
http://www3.kcn.ne.jp/~jarry/keig/c01c07.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%AC%E4%BD%93# …

どうでしょうか?
なんとなく、ぼんやりと理解できたでしょうか?
ややこしいですね。説明が下手で御免なさい。 ( > _ < )

では、また。 改天見。
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この回答へのお礼

 kentaulusさん、おはようございます。朝ごはんは食べました^^。ご丁寧に回答していただき誠にありがとうございます。関係が複雑で、難しいですね。大変参考になりました。本当にありがとうございました。

お礼日時:2009/09/15 11:09

>口語=話し言葉


>文語=書き言葉
というのは言葉本来の意味からは正しいのですが、

日本語の歴史の特殊事情により、実際には違う意味で理解されています。

結論から言えば、
口語=現代語
文語=古語
というのが普通の理解です。

「口語」はいわゆる「共通語(明治以降の東京方言をもとにしています)」としての「書き言葉=話し言葉」を指し、
「文語」は書き言葉としての古典語を指す呼称です。

江戸時代(19世紀)までの日本では、共通語としての「話し言葉」は成立していませんでした。
江戸時代までの日本は、統一国家というよりも、各地域をそれぞれ「殿様」が治めるゆるやかな集合体であったため、それぞれの地域の「お国言葉」が話されていたのです。
そのかわり「共通語」の役割を果たしていたのは専ら「書き言葉」として用いられていた「古典語=文語」でした。
日本では「書き言葉」としては共通語としての「文語」を用い、
「話し言葉」としては地方によって異なる「お国言葉」を用いていたのです。

現在でも「お国言葉」は「方言」として残っていますが、明治時代以降「共通語=口語」が国策によって成立したので、公的な場面の話し言葉はほぼ全国で統一が取れています。
中国の事情はよくわかりませんが、「北京語」が「共通語」となって、「広東語」などは「方言」という扱いになっているとすれば、そのような関係が成立したのです。
そして、「書き言葉」としても新しく成立した「共通語=口語」を採用する方針が定められたので、「文語」は一部を除いて姿を消しました。

そういうわけで、
現在は、「口語」=「現代語(話し言葉=書き言葉)」
「文語」=「古典語」ということになりました。

ところで、現代の日本において「書き言葉/話し言葉」の区別は、
「常体/敬体」の区別と考えられることが多いようです。

すなわち、「書き言葉」は、「だ・である体」で、
「話し言葉」は、「です・ます体」を指すことが普通になっているようです。
もちろん、「だ・である体」の文章も「です・ます体」の文章も、両方が存在するので、外国人の方には非常にわかりにくいことと思います。
お気の毒です。
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この回答へのお礼

 ご親切に回答していただきありがとうございます。大変参考になりました。本当にありがとうございました。

お礼日時:2009/09/15 11:04

古めかしい・難しいほうを先にして,数学的に書くと,



文語 < 書き言葉 < 口語 <= 話し言葉

じゃないでしょうか。文語は「古文」であり,いまは使われなくなったものと(ぼくは)認識しています。しかし,書き言葉の中に文語(的表現・語彙)がまじることはあります。

口語と話し言葉の区別は,ないともいえます。しかし,話し言葉が定義上どこまでもくだける(下卑てくる)可能性があるのに対し,口語は一定の品位はもつのではないかと,これもぼくの個人的な認識です。

実例をあげると:

「日本人だってこんな問題わからねえよ。」話し言葉,江戸弁
「日本人でんこげな問題わからんばい。」話し言葉,北部九州弁
「日本人だってこんな問題わかりません。」標準的な話し言葉

「日本人でもこんな問題はわかりません。」不特定多数の人前でもしゃべれる口語(文章としてはメールのような軽いものには書ける)

「日本人でもこのような問題はわからない。」書き言葉(正式な表現として論文にも書ける)

「日本人といえどもこのような問題はわからない。」文語(=いえど
も)混じりの書き言葉

「日本人といへどもかやうな問題に答ふることかなはず。」文語(旧かなづかい)
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この回答へのお礼

 早速のご回答ありがとうございます。大変参考になりました。本当にありがとうございました。

お礼日時:2009/09/15 11:02

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