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ネットであちこち探していて、単衣に向く生地は意外に限られていることを学びました。裏がないだけだと思っていたのですが、そういうことではないのですね。

ネット内で答えが見つけられなかったので教えてください。大島をいただいたので単衣にしたいと思っているのですが、これは向くのでしょうか?夏大島ではありません。6月は麻が着れるので、9月のまだ暑い時期に着る単衣を探しているところです。

宜しくお願いいたします。

A 回答 (3件)

どうもお返事ありがとうございます。


そうですね。大島は胴抜きくらいにしておくと着やすいかも知れません。
昨今は暖冬だったり暖房が効いている場が多いので、10月や11月、あるいは4月くらいの陽気の良い日には重宝だと思いますよ。
反物一点一点その特徴がありますので、実物を見ないとわからない部分はありますが、縮緬も綿も単衣にできますよ。
あまり薄くて強度の弱い生地なら袷にするのが無難ですが。そこは仕立て屋さんに相談したら良いと思います。
ただ、縮緬は水に弱いので雨の日はダメですね。飲み物などをこぼしても大変なので、パールトーンなどの撥水加工をおすすめします。
木綿の場合はむしろ単衣が一般的です。絹に比べて重量がかさむので木綿の袷を一日着ていると肩が凝ります。
とくに手織り木綿は単衣向きです。機械織りのものもたいてい単衣で着ます。
木綿の着物は自宅で洗えるメリットがあるので、その意味でも単衣が向いているのです。
袷にしてしまうとどんな素材でも自分で洗うのは危険です。
シワは、とくには気にならないですよ。むしろ正絹の単衣よりはシワになりにくいと思います。

暑さの残る時期や、梅雨時などの蒸し暑い時期に着る単衣としては、薄手の紬や木綿が着やすいです。
お召しの他、紬縮緬という素材は、柔らかものと紬の中間の感覚で着られて重宝ですよ。
大島とか結城などと言った名前のある?紬ではなくて、機械織りの紬の白生地に後から染めを施した「後染め紬」と言われるものに単衣向きの素材が多いです。
くだけ過ぎず適度にオシャレなものが多いですし、おすすめと思います。
少し上等になりますが牛首紬という紬は別名くぎ抜き紬と言われる大変に丈夫で薄手の生地なので単衣に向いています。着心地も良いものですよ。
お召しと言っても塩沢お召しは薄手でですが、西陣お召しは目が詰まって厚手ですので、もう少し気温の低い時に着るのに良いでしょう。
柔らかものでは、雲井ちりめんというすべすべした縮緬が単衣に向いています。
他に代表的な単衣は楊柳や絽ちりめんですね。
その他、変わり織りの生地が今はいろいろと出ています。

長いこと着物をよく着る生活をしていますが、まずは着てみないことにはわからない事も多いんです。
着てみて初めて、これは案外暖かいな、とか涼しいなとか、シワになりやすいとか、わかるものです。
着物を一枚仕立てたらまず着心地を確かめて、どんな時に着るべきか考えて行くという繰り返しです。
さほどに着物というのは一反一反、性質の違うものなのです。そこが魅力なんですね。
これほど多彩なシルクが存在する国はこの日本だけなのですよ。
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この回答へのお礼

なるほど、とてもよくわかりました。丁寧なご説明を有難うございました。

着物は母に譲られたものや、母の友人、自分の友人の母上様たちから譲られたものがほとんどで、どうにかあるものから仕立て直して着まわそうと思っていますが、いただきもので希望通りの品揃えを期待するわけにはいかないものですね・・・いただいたお着物は、着続けてあげることが唯一のお礼になりますので、これはこれで、どうにか着てあげようと思います。

単衣に皆が悩むのがよ~くわかります。今回いただいたアドバイスを参考に、いつか自分が着心地よく感じる最適な単衣生地に巡り合うまで、気長に悩んでみます。ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/05 10:20

単衣に向く生地は限られている。


そうでもないですよ。単衣に向かない生地がある、という事です。
厚地で強度の高いものは単衣向きです。薄地で強度の弱いものは袷向き。
大島紬は薄地で軽いので袷に仕立てられる事が多い反物です。
また、目が詰まっているので残暑の残る時期に着るには暑いかも知れません。
でも肌寒いような日には良いですし、単衣に向かないという事ではないですよ。

単衣は仕立て方の総称ですが、着る時期を決めるのは生地の性質によるところですね。
単衣の冬物だってあります。ウールなどはそうですし、厚手の木綿や紬なら冬物でも単衣で仕立てます。
先日、真綿紬の単衣を着たら、着た瞬間からじわ~っと汗をかきました。
陽気のいい日でしたので「これはとても着てられない」と、帯まで締め終わったのに、あわてて薄地の単衣に着替えました。
短い単衣の時期ですが、寒暖の激しい時期なので厚手のもの、薄手のもの、両方持ってると重宝です。
温暖化で単衣の時期が長くもなっています。

大島は目が詰んでいるのでとても縫いづらい生地です。
単衣は縫い目が表に出るので腕の善し悪しが表れる和裁士泣かせの素材ですね。
そういう事でも単衣の大島は少ないのかも知れません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。実は先日、いただいた真綿の紬で単衣を仕立てました。裏がなければ単衣であり、単衣であれば涼しいとばかり思い込んでおりました。そうなのです、真綿の紬が暑かったので驚いたのです!それで涼しい単衣がほしいのですが、別にいただいた縮緬と綿があり、それで仕立て直していただこうと思ったところ、縮緬は薄くてふわふわのとてもやわらかいもので、どうやら不向きらしく、木綿はシワになりやすいためこれまた微妙・・・。ではいただいた大島は?・・・と思った次第です。先にご回答をいただいた方から大島の単衣は暑いというコメントをいただきました。もしお差し支えなければ、涼しい単衣に向く生地を教えていただけないでしょうか?御召はよく聞きますが、残念ながらいただきものの中になかったのです。
温暖化で袷では暑いと感じる期間が長くなっている気が致します。大島が暑いようなら、胴抜きで仕立てていただき、微妙な時期に着ようと思っています。

お礼日時:2009/10/04 12:34

大島の一重、大丈夫ですよ。

ただ、大島は雨ゴートにも向いている素材だから暑い日は少し蒸れます。もし、プロに仕立ててもらうなら、実物を見せて相談なさってはどうでしょうか?それともご自分で縫われるのでしょうか?だとしたら失礼ですが、このようなご質問をされるということは初心者の方でしょうか?大島はすべりやすく少し縫いにくいです。ともかく、素敵な着物になって着られる日が早く来ると良いですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
ざぶざぶ水で洗って作る糸だから、汗や雨に強そうだ、という印象があったので、単衣にできるかなと漠然と思っていたのですが、「暑い」のですね。その一言を探していたのです!こればかりはお召しになった方でないと参考意見をいただけないので、助かりました。

ちなみに、私は縫えません・・・いつか自分で縫えたらいいなぁと夢だけは見ています。

お礼日時:2009/10/04 12:21

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