No.2ベストアンサー
- 回答日時:
カンダタ カンは(「牧の左」+建)で1字、陀、多
泥棒で人殺しで地獄に落ちたが、生前踏もうとした足どけて蜘蛛を助けたことがあった。
池の上から地獄見下ろしてカンダタ見つけたので糸を垂らし伝って登れば極楽にいけるようにする。
他の人が自分の後ろ付いて来るのを見たカンタダは叫ぶ。「おれの糸だ。だれに聞いて来るのか。下りろ」
カンダタの上で糸が切れ、全員地獄に落ちてしまう。お釈迦様は悲しげな表情浮かべ立ち去る。
続編はこうです。
数100年後、再びのぞくとカンタダは地獄で苦しんでいた。お釈迦様はもう一度蜘蛛の糸を与える。
登ろうとしたカンダタは「いや待てよ」 このままだと他の連中が来てまた切れてしまうと思い直す(重さで切れたと信じている!)
最後に登ればいいんだ!
1人をこっそり呼び、登らせる。「いいのか、お前の糸なのに」「ああ、登るまで見ている」
他の連中が来て登らないよう見張る。100人、200人、500人、、いつまでやっても切りがない。登った連中がまた地獄に落ちてくるから(^^)
それでも周りの人を地獄から極楽へと送り出す。
「済まないねぇ」「いいってことよ」 1000人、3000人、5000人、、。
いつしか自分が極楽に行くこと忘れ、みんなを極楽に行かせることが生きがいとなっていた。
数100年後、お釈迦様がまたのぞくとカンダタはまだ地獄で苦しみながら周囲の人を1人ずつ、極楽に送り出していました。
No.6
- 回答日時:
前にもこういうご質問に接したことがあります。
このサイトで。そして自治体主催のシニアの講座もありました。
芥川のこの起筆には元の当然にお話があるそうですね。
私は一人のあえて信仰者として思ったことをご参考に呈したいと存じます。
芥川がこの小説に書いてはいないこと、或いは異なることにもなるかも知れません。
釈尊はもう人間という存在形式を出ていると存じます。
釈尊の存在自体が常に様々な蜘蛛の糸、光などの紐を下界に下ろすようになっていると存じます。
下界にとはつまり芥川の小説の地獄もあるところ(界)です。
人、それぞれに自分なりの紐や糸に出会うのだと存じます。
そしてその辿り方も人それぞれだと存じます。
釈尊の紐や糸をあるときは、自ら切り離してしまうこともあるでしょう。
そしてまた時と状況の訪れで常に手招きする釈尊の紐や糸に出会い、上るのではないでしょうか。
ここでカンダッタですか、ヒンドゥの名前ですね。達多でしょうか。
手元で切れます。その手元っていうのが問題ですよね。
切れるのでしょうかね。重いのは修行では禁物です。おもかったのでしょうかね。
それと、後から昇る人たちというのを、どう考えるかが、カンダッタの場合は未だだったのですかね。
自分の糸を自分とは無関係なものには見えないし、のぼれないですからね。
仰せの全員は結局、私はカンダッタ自身だけのことだと存じます。
そういう言い方は仏教などの教えではよく遣います。
自分であり、全員の人たちです。
そして計画性を超越しているのが仏陀ですね。
いくらでも糸も紐も下ろしています。
そしてお仕着せがましく説教をしません。強制もしません。
カンダッタの自分性を大事にしています。
芥川は天才ですから、そういうゴタゴタしたこを言わないでも読者の読みに任せることが出来ていますね。
私の投稿を芥川が読んだら噴出すかもしれないし、鼻で笑うかもしれないし、ははぁんと一応頷くかもしれない。
作者の外に置かれたものである、文学とはそういう者でいいのだと存じます。
読者次第。釈迦とカンダッタの関係でしょうね。ギャルソンさんにはご不満かもしれませんね。投稿のカンダッタはそう考えています。
この回答へのお礼
お礼日時:2009/10/22 08:12
直線的でない、重層的な小説なのかもしれません。
座標軸が2次元ではないもっと多様なもの。
しかし、この多様さはなにか人間の直接の「意志」とはなれてしまう。人間の対決というものがなくなってしまうという、骨抜きの効果しかないのではと。
No.5
- 回答日時:
カンダタに対して糸がおろされたのは、それに見合うだけの行為があったからです。
というようなことが、確か一の場面にあったように思うのですが、失念いたしました。だから、あの時点で蜘蛛の糸を登りきる可能性を有していたのはカンダタだけなのではないでしょうか。あとをついてきた罪人については糸が切れるのか、それとも摩擦係数がなくなって滑り落ちるのか、極楽までの距離の大きさに心が折れて落ちていくのか、それはわかりませんが、仮に糸が切れなかったとしても、登りきることができないのではないでしょうか。
その罪人にみあった救済があるのだと思います。その中の一つが蜘蛛の糸だったわけで、しかし、ほとんどの罪人は自らの業のために地獄に戻っていくのではないでしょうか。そして、この罪人を「人」として見つめていたのが作者だったのではないでしょうか。
No.4
- 回答日時:
私には No.1 の回答者の回答がもっとも分り易かったです。
要するに「作り物」の世界であるので、現実をあてはめても意味がないということ。
けれど、この作品が子供向けに書かれたものだとすれば、問題がある作品であるという指摘は読んだことがあります。
糸が切れて男は落下してしまう。
それを見たお釈迦さまは「何事もなかったかのように」歩み去って行く。
慈悲の心なんてないのか、という釈迦(あるいは仏さま)に対する疑問を抱くのは、鋭い読者にはあり得ることだと思われます(私など、ただ読み過ごしていましたけれども)。
少なくとも芥川には、そのような精神の持ち合わせはなかったのだろうということは当然考えられます。
良いとか悪いとかではなく、それが人間なんだということでもあるかもしれません。
あるいは芥川の見るところでは、仏教がそのように見えたのかもしれません(でも、それでは「救い」がないなぁと思ってしまいますが、事実芥川は救いというものを信じられなかった人ではないかと思います)。
No.3
- 回答日時:
ギャルソンさん、お久しぶりです。
>「蜘蛛の糸」の釈迦はバカなのか?
現実世界の出来事に対し、倫理的、価値的な判断を下すのは人間として当然のことかもしれませんが、おなじことを「蜘蛛の糸」に対して行うのはいかがなものでしょうか。
なぜなら、「蜘蛛の糸」は、あくまでも作者の構想を言葉を媒介にして具象化したもの、すなわち、いわゆる言語芸術、作り物にすぎないからです。
この作り物がギャルソンさんをして「「蜘蛛の糸」の釈迦はバカなのか?」という疑問を抱かせたのは、ギャルソンさんが「蜘蛛の糸」という文字記号で織られたテクストを、ご自分の脳裏に宿る辞書及び文法(記号解読表・コード)に即して解読なさったからですよね。
こういう記号解読のプロセスを経て、われわれははじめて「蜘蛛の糸」の作品世界なり、カンダタの心情なり、お釈迦様の真意なりがまるで客観的な実在であるかのごとくに感じることができるのではないでしょうか。
さらには、カンダタに同情したり、批判したり、ギャルソンさんのようにお釈迦様をバカにしたりすることも。
その点、こうしてギャルソンさんに働き掛け、こういう問題意識を喚起させた「蜘蛛の糸」という言語テクスト(文学作品)の作者芥川龍之介は、間違いなく天才的な言葉の魔術師だと思います。
なお、言葉が作者の私有物ではなく、歴史性・社会性・制度性・規範性等々を帯びた公共物である以上、「蜘蛛の糸」がどんなに作者の構想を具象化すべく生まれたにせよ、これが言語テクストの形式を有すからには、その遺伝子の半分は作者固有のものではないと思います。
ということで、「「蜘蛛の糸」の釈迦はバカなのか?」という疑問は、残念ながら、疑問としては成立しえないはず、と申し上げざるを得ません。
No.1
- 回答日時:
「蜘蛛の糸」は小説であり芸術作品なので
理論的に分析しても意味がありません。
たとえば、家を描いた絵画を見て
これは建築基準法に適合しない違法建築だと
非難するようなものです。
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