A 回答 (6件)
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No.6
- 回答日時:
私は、戦記が好きで坂井三郎の物の結構読んでいます。
中でも「大空のサムライ」は繰り返し読みました。
この本は、「坂井三郎全空戦記録」として出版されましたが、海外版「SAMURAI!」が出るにあったって
「大空のサムライ」と改題されていますが、内容的にはほとんど変わりません。
海外版「SAMURAI!」は日本版と筋は重なるところが多いですが、制限のない外国で発刊されただけに
自由さがあって日本版より面白いです。
いま、手元には、海外版「SAMURAI!」しかないので、これを元にお答えします。
土浦の飛行学校を卒業したあと台湾(高雄基地に行く前)大分基地、大村基地に赴任します。
ここで一ヶ月間((a month)厳しい訓練を受けました。
Carrier landings proved particularly difficult for me to master.
A month's hard grind training of approach and touchdown, over and over again dispelled my troublrs
Stragely enough, after this trainings I never took off or landed a carrier in combat.
(空母への着陸は最初自信がなかったが、アプローチ、タッチダウンの繰り返しを行うでうまくなった。
しかし、奇妙なことにこの訓練の後、私は、戦闘中(訓練等は別だが)空母に離着陸したことは決してない)
と書いています。
その後日米戦争が始まって、インドネシア(蘭印)などの航空戦に勝利した後、占領直後のラバウルに
送られますが、そこから戦闘機搭乗員(パイロット)たちが水上機の乗客となって、沖合い200マイルに止まって
いる改造空母春日丸まで運ばれ、20機のゼロ戦(Zero fighter)が春日丸から離陸しラバウル基地に戻ります。
これは、戦闘中ではないですが、着陸です。
(このとき、失念しましたが、何かの本に、天候のせいか、何かの理由で空母に引き返り着艦したと書いて
あったように記憶していますが、そこまでSAMURAI!は述べていません)
私の回答は、本人が記載しているように、戦闘中はないが、訓練等では、fNaval Fliers Schoolを卒業後、
高雄基地に行く直前、佐伯湾(大分空)や大村湾(大村基地)で離発着訓練をおこなっているので、「着艦経験
を有する」とお答えします。
No.5
- 回答日時:
再度No.2です。
作家の松田十刻氏が書いた「撃墜王坂井三郎: 零戦に託したサムライ魂」によれば坂井三郎氏は佐伯海軍航空隊で三機一個小隊の小隊長として発着艦訓練を行っています。
参考URLの38ページからご覧下さい。
http://books.google.co.jp/books?id=YXjNtAl_3fIC& …
http://www.kumokaze.jp/jukkoku/gallery/
再びお返事有難うございます。
本文のp.38は読めませんでしたが、目次には確かに
「空母での発着艦訓練」とありました。
とすれば、ssytmg4さんの最初のお返事の通り、訓練としての
発着艦は行っていたと見るのが妥当なのかもしれないですね。
重ねがさね、御教示有難うございました。
No.4
- 回答日時:
海軍戦闘機隊には「基地航空隊」と「艦隊(空母)航空隊」の二つにはっきりと別れています。
坂井氏は搭乗員訓練期間半ばから「基地航空隊」要員として選抜されていますので、まず空母への発着艦の経験は無いと考えるのが妥当です。唯一その可能性があるとすれば太平洋戦争開戦直前、ハワイ攻撃部隊に呼応して、当時台南航空隊にいた坂井氏の部隊もフィリピンにある米軍基地を攻撃するときです。
そのときの最大の問題は距離でした。いかに長距離飛行能力を誇る零戦であっても渡洋攻撃が困難ではないかと思われたため、急遽「龍驤」「瑞鳳」「春日丸」の小型空母3隻を使って移動しようという案が出ました。そのとき台南航空隊にいた坂井氏の回想によれば、「幾度かの発着艦訓練が行われた」とあるのですが、それはまるで他人事のような記述でご本人がその訓練に従事したという明確な記述はありません。
坂井氏に関する著書はご本人、関係者、研究者などなど多数に上りますが、その中で空母自体に関する記述は極めて稀で、ご本人が陸上勤務の海軍航空兵という自負が強く感じられます。
また搭乗員訓練時代に関してどの文献も詳細な記述が見られますが、そのどこにも空母の文字は見られません。
さらにはご本人が空母への発着艦の経験がないという根拠として、前述の軽空母に関する記述に関連して、元々基地航空隊用に製造された零戦には着艦装置、つまり着艦フックが装備されていないので、空母による移動には後に不要になる着艦フックを装着しなければならないということと、軽空母の搭載能力と発艦が弱いことを強く批判していたということです。
結局は空路のフェリーを選んでこれを成功させ、自分たちにはやはり空母という存在は無用だという思いを強くし、基地航空隊と空母航空隊との棲み分けをさらにはっきりと意思表示しています。
何冊かの文献を読めばわかりますが、変な言い方ですが坂井氏の空母に関する冷ややかな態度が行間から伝わってきます。また坂井氏に関する著書には当時の戦記ものとしては珍しいほど、中国戦線から終戦間際まで自身が写った豊富な写真が載せられていますが、ここにも空母に関する写真が全くありません。
もちろん坂井氏が空母への着艦経験がないとはっきり書いている文献はありません。しかし着艦だけの経験がもしあるとすれば、それは戦闘中であろうと考えられますが、その理由はなんだったかという疑問が出ます。
無理に考えれば乗機の損傷や故障など緊急事態のときしか考えられませんが、なんといっても何度もいいますが陸上型零戦には着艦フックがありません。それでも着艦させようとするのなら、機体の損傷を覚悟しての強制制動策での着艦ですが、そのような大きなエピソード的事実があったとすれば間違いなく坂井氏に関した全ての文献には必ず記述されるはずです。しかし少なくとも私がこれまでに読み漁った坂井氏に関する文献には、空母への着艦に関する文献は眼にしたことがありません。
以上を踏まえて私は坂井氏の着艦経験はないと断言していいと思います。
なるほど、そうでしたか。
仮に坂井氏に経験があったとして、それは訓練中の
タッチ&ゴーだけの可能性もありそうですね。
お返事有難うございました。
No.3
- 回答日時:
とても参考になりました。有難うございます。リンク先に、
「坂井三郎氏によれば、体育館の床に書かれた線の上を歩くことは何でもないが、わずか40CMの高さの平均台上を歩こうとするとバランスが崩れて落下してしまう。」
とありましたが、昔ドラえもんに似たようなお話があったのを思い出しました。これは藤子不二雄(A?)が坂井氏の発言から着想を得たのか、それとも単なる偶然なのか、非常に気になりました。
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