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少しカテゴリ違いですみません。
社会カテゴリで聞くべきかとも思ったのですが
実際の歴史に詳しい方が多いここで、質問させて下さい。


もしも、に過ぎませんが
『人類が何らかの膨大なエネルギー源を得るなりして
 住む土地を圧迫しない【食料の大量自動生産設備】を実現し、
 国際協力として飢餓だけは世界から根絶出来たとしたら』
         (※この点への指摘はなしでお願いします)


過去の歴史から、人類はどういう変化を起こすと思えますか?

私は特に・・
・発展途上国、紛争地帯、教育の行き届かない国はどう変わる?
・世界の食料の価値、食料生産者の末路、そのうねり
・現に起きている食料援助の問題からの想像
・個人が食に満たされる事で起きるメンタルの変化のうねり
が気になります。


あまり現実的に追求すると
「結局なってみなきゃ解らない」になると思うので、
『過去にこんな事が有ったからこうなるかもしれない。』
くらいのご想像で構いませんので、
色々お聞かせ頂けると嬉しいです。

変な質問で申し訳ないのですが、
どうぞよろしくお願い致します。o(_ _)o

A 回答 (5件)

>もしも 飢餓が根絶されたら人類は・


というご質問でしたら、すでに飢餓は根絶されております。膨大なエネルギー(つまり化石燃料)を利用する事により、地球人口の1.5倍程度の食料が毎年生産されているからです。

・発展途上国、紛争地帯、教育の行き届かない国はどう変わる?
たとえ【食料の大量自動生産設備】による食料の配布の国際協力が実現しても、今と現状が変わるとは思えません。すでに紛争地域などへ十分な量の食料を国際協力として供給しているにもかかわらず、現地の政治状況(つまり政府が機能せずに実力者が支配していたり軍部が強権政治ですき放題している)により必要な人々へ食料が配布されないからです。
たとえ食料が完全に無料になったとしても、現地に運んだりそれを警備したりする必要はなくなりませんので、現地の実力者が、権力の根幹である食料配布をコントロールしたがると、食料を供給することができなくなります。
すでに現在でも飢餓の問題は、食料が足りないという理由よりも、現地の社会機能が麻痺していることが大きな原因です。

・世界の食料の価値、食料生産者の末路、そのうねり
【食料の大量自動生産設備】がどこまで想定しているか分かりませんが、農業従事者はダメージを受けるでしょう。しかしいくら自動生産と言ってもまったく人間が従事しないで生産することは出来ませんし、生産後の保管管理・輸送などにはかなりのマンパワーを必要とします。ですので、新たな産業が創出され混乱は比較的短期に収束すると思います。
また、【食料の大量自動生産設備】が出来れば少なくとも社会機能が正常な国であれば、餓死者はいなくなりますので、昨年末に起こった派遣村のような状態が起きても食料は供給され、後は寝るところの確保だけになります。ですので混乱はそれほど大きくないと思います。

・現に起きている食料援助の問題からの想像
上記のとおりです。

・個人が食に満たされる事で起きるメンタルの変化のうねり
問題は【食料の大量自動生産設備】と社会保障が原因で「食事に必ずありつける」という現実が創出され、怠惰な人間が多数出現する可能性があることでしょう。
しかしこれも現状の生活保護から見れば同じことであり、国民全員が食料・食事が無料になれば、全員が怠惰ということはありえず、逆に今まで出来なかったような新しい社会起業がおき、人類の別の問題が解決していくかもしれません。

つまり現在とはまったく新しい価値観が生まれてきて、現在からは想像もつかないような世界が生まれるのだろうと思います。(たとえば封建時代の人からは現代の民主主義が創造できなかったようにです)

kivlini様が考えていることは、結構いろんな人が考えていて、SF小説の題材にもなっています。
【食料の大量自動生産設備】ではなく、エネルギーそのものを無尽蔵に作れるとどのような世界が生まれるのか、という視点をテーマにジェームズ・P・ホーガンという作者が「断絶への航海」という作品を書いています。
http://www.amazon.co.jp/断絶への航海-ハヤカワ文庫SF-ジェイムズ・P-ホーガン/dp/4150115044
本当にそうなるかは別として、参考にはなると思います。

ああ、最後に私の考え(影響を受けたJ・P・ホーガンも)性善説というか、「人間は何かをしたいものだ」というのを前提にしています。
この「教えて」に回答するのも(お礼以外のメリットはなにもないのに)回答する方がたくさんいるというのも同じ理由だと思っています。
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この回答へのお礼

地球人口の1.5倍の食料・・今でも生産量はそんなに有るんですね。

紛争地帯は・・そういう事になっているのですね。
社会機能の麻痺・・敵味方と血眼になってる地域では極めて難しいのでしょうか。

怠惰な人間の増加、現在とはまったく新しい価値観・・
単純労働はことごとく機械化され無尽蔵なエネルギーでなんでも自動化されていくと、
人は生きている内に抱いた夢に全力を尽くす事になるのでしょうか。

食だけ満たされても衣食住の衣、住は自分で獲得する必要が有るのですし、
そのために何か社会的に価値を有む何かをしなければ・・なのでしょうけれど。

>エネルギーそのものを無尽蔵に作れるとどのような世界が生まれるのか
なるほどー。
私も確かそういうものをかなり以前に見て、その頃からじわじわ気になってた事が積み重なって
質問に至ったはずでした。

>性善説
私も人間群れを維持できるだけの、他者を幸せにする事を自分の益と思う部分が誰でも有ると思えます。
心の防御機能は、外界から受けた傷をおなじ形で吐き出して他者を傷付けますが。

豊かになれた社会で、人々がもっと人に優しい世界をつくりあげれていると良いなぁと思えますね。

詳しいご回答、ありがとうございました。
かなり参考になりました。

お礼日時:2009/11/12 05:00

>・現に起きている食料援助の問題からの想像



アフガニスタン/パキスタンで活動しているペシャワール会というのがありますよね。
現地ボランティアの日本人男性が殺されてしまい、現在は一般職員は日本に引き上げていますが。
このNGOは医療と水と農業に力を入れています。

「水や食糧が原因で住民が困難に陥っている場合」は、
これらが改善されると生活が安定し、ひいては地域社会が安定するようです。
安定して人々が定住できるようになると、学校が出来たりします。

ただ、一部地域だけが安定する場合は、近隣住民が嫉妬したり、外から他の人間がやってきて直接地元民が関係していない争いが起こったり、という問題があるようです。

地球上の全部が豊かになったとしても、政治的な問題は豊かか否かの問題だけではないので、他の問題が残ったり、新たに何か問題が生じたりするのかもしれません。
社会問題もそうですよね。豊かならいいかというとそうでもなく。

とりあえず、一世帯あたりの子供の人数は減りそうな気がします。
#2で言われているように。
教育ももちろんそうですが、産業構造が変わることも関係するのかもしれません。
日本も昔そうでしたが、子供は働き手でもあるので・・・・
また、乳幼児の死亡率が減ればそんなに子供を産まなくなるのかもしれないし。
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この回答へのお礼

飢えの苦しみ、それを逃れられない不安から来る暴力的衝動が減れば
社会は少し良くなるのでしょうか。

しかし
>ただ、一部地域だけが安定する場合は、近隣住民が嫉妬したり、外から他の人間がやってきて
>直接地元民が関係していない争いが起こったり、という問題があるようです。
そういう事もおきるのですね。。

ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2009/11/12 05:07

「飢餓」が根絶はされませんでしたが、江戸時代の日本では、各藩の努力で、農業生産をあげて、教育、福祉を充実させた歴史があります。


人々は、能力に応じて働き、労働に応じて受け取る社会になるでしょう。戦争や、紛争はなくなります。失業もなくなり、労働時間の短縮が実現します。転職も自由にできるようになり、専門家どうしの垣根も低くなるでしょう。労働時間の短縮は、余暇がふえることです。現在では、定年退職後の年金生活の人が、生きがいが無いという問題がおきていますが、生活が安定して、老後の心配もなくなれば、「自分のやりたいこと」「自己実現」が、十分にできるようになります。芸術活動、ボランティア、政治活動、体育など、各人の能力の発達が、人類の発展の条件になります。
食事については、日本の伝統食事が見直されます。
http://www.ruralnet.or.jp/zensyu/syoku.htm
http://www.ruralnet.or.jp/zensyu/syoku2.htm
家族、地域、学校、社会、いたるところで、人間らしい生活が実現するでしょう。幕末の横井小楠や、坂本竜馬が夢見た世界です。
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この回答へのお礼

過去の人々も理想としたのですね。
今の日本でも、その当時の方々が見れば理想郷なのでしょうか。
人は現状に不満を抱き、望みは果てしないものなのかもしれませんね・・。

このカテゴリで聞いてよかったです。
ご回答、ありがとうございましたっ。

お礼日時:2009/11/12 05:04

食だけ足って、衣が足りない、と言うことは考えられないので、過去の膨大な実例から得られた経験則、すなわち、



衣食足って礼節を知る

と言うことが予測されます。さらに、礼節とは向上心を促しますから、多くの人々が高等教育を受けることになりそうです。

そうするもまたここで過去の歴史から学んだ経験則、すなわち、高等教育を受けた者ほど、一般に自分たちが生む子供の数が少なくなる、ということが予想されます。したがって、人類の数は衣食が足った頃から減少するようになるでしょう。

しかし、この減少の早さは全ての国で一様に減少することは考え難いですから、ここでまた過去の歴史から学んだ経験則、すなわち、人口の減った国は、企業生産の労働資源を外国に求めるようになる、と言うことが予測されます。

そうすると、ここでまた過去の歴史から学んだ経験則、すなわち、労働資源を外国に求めた国では、自国の国民に対する派遣労働等の労働力の使い捨てが始まり、国民の生活水準が下がって、衣食が足りなくなってくると予想されます。

したがって、過去の歴史から学べることは、衣食が足ったら、衣食が足りなくなると言うことが予測されます。

まあ、

売りや在り 篆書で書く 三代目

と言ったところでしょうか。
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この回答へのお礼

成るほど。
やはりどの国も似たような道のりを歩む可能性が高いのでしょうか。
しかし人がぼろぼろ死んでいく社会からは脱する事は出来そうな気もしますね。

全体が豊かで教育も充実すると、
機械が奪う労働力の行方がどうなってしまうのか。
でも飢えないとなると、衣食住の食以外の分だけ働けば良い世界になるのでしょうか。

ご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2009/11/12 04:46

>・発展途上国、紛争地帯、教育の行き届かない国はどう変わる?


発展途上国というのは広すぎる概念ですので除外します。
紛争地帯について、食糧増産によってより紛争がやり安くなるという面はあります。
教育の行き届かない国について、これは大幅に改善されます。

>・世界の食料の価値、食料生産者の末路、そのうねり
ご質問の条件だと食料の価値は実質ゼロになり、食料生産者という立場に属する人もゼロになります。
おそらく食料生産に従事していた人の多くは食料を流通させることに従事することになるでしょう。
食料の価値についての対価は得られませんが、流通にかかるコストに利潤を乗せて採算を合わすことになります。ただ大きな利益は得られません。

>・現に起きている食料援助の問題からの想像
食料を「空気」に置き換えた状態になります。
つまり、食料はあって当たり前、よって援助する(してもらう)必要のない状態ですから、どうでもいいことになります。

>・個人が食に満たされる事で起きるメンタルの変化
食の嗜好が更に細分化、高度化していくでしょう。
おそらく今想像しうるマニアックさを大幅に凌駕する、
もしそのような現状をみると(食糧の確保にそれほど苦労しない)現代人なら、もう目が回って昏倒するくらいマニアックになるでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
紛争は加速されてしまう恐れが濃厚なんですね・・。
やはり殺された恨みの連鎖は、豊かさなんかでは補えませんしね・・。
教育の改善が見込めるのならマシなのでしょうか。
飢えなくてよくなれば、戦い憎しみの連鎖を生む空しさから少しでも
脱却できる・・可能性が有ればいいのになぁ等とも思えてしまいますが。

食がマニアックになる・・なるほど。
配給される食糧に飽きて、やはり美味しいものへと走る事で
多少価値の差が出る事にもなるのかもしれないですね。

1人では想像するに至らなかった色々な事を聞かせていただけて、かなり参考になりました。
ご回答ありがとうございましたっ。

お礼日時:2009/11/12 04:42

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