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Colonel=大佐=1佐であり、
また、「大佐」は日本では半世紀以上前に使わなくなった一方で
「1佐」は今でも使われているわけですから、
「1佐」と訳す方が自然だと思うのです。
なのに、なぜ、「カダフィ大佐」や「シャア少佐」なのでしょうか?
(後者は訳語の問題ではないですが、
 古い言葉には比較的なじみが無いはずの子供相手のアニメにもかかわらず
 古い言葉を使っているのは、不思議な気がします。)
なにか私の知らない理由があるのでしょうか?

A 回答 (7件)

外国語と日本語の単語は意味が1対1とは限りませんから、


あまり「1つに揃えるべき」「同じにしないと変」とは考えないほうが良いと思います

Colonel
→軍隊の場合は「大佐」
→自衛隊の場合は「1佐」
ということなんでしょう。

翻訳には「定訳」というのがあります。
たとえば、
emperorという英単語には「皇帝、帝王、天皇」などの意味があります。
日本のemperorは「天皇」という日本語を当てるべきですが、
清国のemperorならば「皇帝」という日本語を当てますよね。

翻訳は直訳ではないので、「この場合はどの語が適切か」で該当する語を選びます。
担当機関が「こう訳します」と決めてあったり、定着した標準的な訳し方を「定訳」と呼びます。

自衛隊は海外ではColonelなどの階級名を使っているようです。
これは確かに矛盾していると言えばしていますが、
恐らく、#4さんがおっしゃるような「何番目の階級」で考えて、
他の国で意味を通じやすくするために一般的な軍隊用語に「英訳」しているんじゃないでしょうか。
日本名は別に付いていても、階級としては「大佐の位置と同等」ということで。

自衛隊の英語名は、
Japan Self-Defense Forces(陸上自衛隊)
Japan Air Self-Defense Force(航空自衛隊)
Japan Maritime Self-Defense Force(海上自衛隊)
です。

が、外国の一般人はそんな区別をしていないので、テレビで街頭インタビューなど聞いていると、"the Japanese army"と言います。
でもそのインタビューを和訳するとしたら、字幕は「日本軍は」でなくて、「日本の自衛隊は」とか「日本の陸上自衛隊は」と訳すことになります。

カダフィ大佐は自衛隊員ではありませんので、大佐でいいんですよ。
(彼が自衛隊員だったら超びっくり)

参考URL:http://kotobank.jp/word/%E5%AE%9A%E8%A8%B3
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この回答へのお礼

なるほど。
かなり腑に落ちてきました。
外国軍の"Colonel"を「1佐」と訳すのは、
たとえば"the Chinese Army"を「中国自衛隊」と訳すのがおかしいのと
同じ意味でおかしいんですね。
back translationなどの整合性よりも「定訳」が重要なのが
実感として理解できました。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2009/12/14 17:27

1佐と訳しても、大佐と訳してもどちらでもよいのです。

逆に言えば、どちらも間違いです。
各国の軍隊制度も、法律も少しずつ異なります。したがって、1佐、大佐、Colonel の持つ役割も、権限も国によって異なります。
単語の置きかえだけで翻訳する事がそもそも無理なのです。似ているものを持ってきて、およその意味を通じさせてるだけです。

将軍の階級数が日本より多い国の階級を訳す時「准将」などと書く事もあります。こんなのは意味ないですね。
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この回答へのお礼

そうですね。
無理して「ベスト」な訳語を探すよりも、
そもそも異なるものを似て非なる言葉で置き換えている
ということを認識するほうが重要だと思いました。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2009/12/17 15:31

1佐などは ”軍隊用語”ではなくて、”自衛隊だけの用語”です。


ですから、本来は”世界非共通”の言葉なのです、と私は思っています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
ただ、それを言ってしまうと、
「似て非なるものには別の語を当てるべき」ということになり、
そもそもcolonel(陸軍の大佐・1佐)とcaptain(海軍の大佐・1佐)とを
同じ言葉で訳していることすら、妙な気がします。
う~ん・・・

お礼日時:2009/12/14 17:22

colonelはフランス語辞書には名詞としてOfficier superieur qui commande un regiment.とあります。

連隊を指揮する"officier superieur"。officierを三段階に分けた場合の真ん中がsuperieur。officierの位で二番目にエライofficierということ。officierは尉官の上の階級。他人の訳語にこだわることないですよ。因みに私は軍隊には素人ですのでこれ以上は分かりません。
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この回答へのお礼

そうなんですよね。
言葉の指す意味でいったら、日本では「1佐」なんですよ。
一方では、たとえば警察の"inspector"は
融通を利かせて日本での役割に合わせて訳すのに・・・
ただ、意味を伝えたうえで慣習にはこだわらずに訳す
というのもひとつの割り切りだと気づきました。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/12/14 17:21

貴方は米軍の砲兵部隊をなんと呼びますか?特科となんて言ってないでしょう。


一方、自衛隊には歩兵も砲兵も工兵も存在しません。それぞれ「普通科」「特科」「施設科」となっています。
「自衛隊は軍隊ではない」という”建前”から、軍に相当する言葉を”ひねり出した”わけですから、諸外国の軍に当てはめることはできません。

ちなみに、尉官、佐官は大中小を一二三に置き換えることができますが、自衛隊には将と将補しかない将官の場合、待遇を併記するので「中将相当=幕僚長等たる将」「少将相当=将補(一)または(二)」として区別しています。そのような表記が外国の軍に当てはまると思います?
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この回答へのお礼

なるほど。
"infantry"を「普通科」とは訳したくないです。
ただ、その理由としては、
「普通科」は通じないけど「歩兵科」なら誰にでも通じる
というのが大きいような気がします。
その一方、「1佐」は、まあ通じますよね。
 
でも、"ひねり出された"なじみの無い言葉は使いたくない
ということが重要なのはよくわかりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/12/14 17:21

第2次大戦後の新憲法下では日本は軍隊をもてません


なので実態はどうあれ「日本の自衛隊は軍隊ではない」というの日本政府の基本的なスタンスであり それに従って装備の拡張も組織の編成も行われてきました
そこで軍隊で使用された階級の名称も呼び方を変えることで 自衛隊は軍隊ではないのかという批判をかわそうとしたわけです
だから 外国の軍隊の階級名は旧来のまま将軍・大佐…とし自衛隊は空将・陸将・空佐・陸佐…として区別しているのです
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
なるほど・・・と思いかけたのですが、
納得の行かない点もあるので書かせてください。
 
この理由は、政府が用語を変える理由にはなり得るとしても、
普通の人が訳語を選択する理由にはなり得ないような・・・
(もちろん、政府としては
 「うちの1佐はColonelじゃないんだから
  Colonelを『1佐』と訳さないでよ!」
 と思うのかもしれませんが。)

お礼日時:2009/12/14 17:20

1佐2佐3佐、1尉2尉3尉は日本の自衛隊だけが称して、世界では大佐中佐少佐、大尉中尉少尉と称しています。


「カダフィ大佐」や「シャア少佐」は海外の人ですから世界で通用する大佐や少佐を使います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
ただ、外国でも「大佐」と称しているのではなく
"Colonel"(あるいはそれに類する語)と称しているわけですよね?
逆に、日本の1佐も、海外では"Colonel"と称していると聞いています。
(もしかすると私の誤解で、
 本当は"1st-****"といった呼称があるのかもしれませんが・・・)
そうすると、「海外では『大佐』と言っているから」というのは
ちょっと違うような気がしました。
ともあれ、コメントをどうもありがとうございました。

お礼日時:2009/12/14 12:43

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