引越しのシーズンですが、よく荷物に「天地無用」というシールが貼ってあります。
これは、「上下逆さまにしてはいけない」という意味ですが、その事を知らなければ「上も下も関係ないから逆さまにしてもかまわない」と勘違いしても仕方がないように思えます。
なぜ、大切な荷物を扱う際に、このような曖昧な(全く逆の意味にもとれる)表現を使うのでしょうか?
そして、それはいつ頃から使われ始めた言葉なのでしょうか?
御存知の方、よろしくお願いいたします。

A 回答 (7件)

漢和辞典や現代の中国語辞典を見ると,「無用」には「役に立たない」「必要がない」の意味しかなく,「~するな」の意味は日本で生じたもののようです。



「タバコはご遠慮ください」というのは「タバコを吸うな」を遠回しに言ったものですが,「遠慮」はもともと「先のことまで慮る」という意味だったのが,これも日本で「(状況などを考慮して)差し控える,やめておく」といった意味が生じたものです。「タバコは,状況を考慮してやめておいてください」と相手の配慮を求める言い方です。

これと同様に,例えば「立ち入り無用」も,「(私には)立ち入っていただく必要はありません(からやめておいてください)」という婉曲表現が元なのではないでしょうか。言い換えれば「立ち入りご遠慮ください」となります。

すると,「天地無用」は「天地(を逆にするのは)ご遠慮ください」ということになりそうです。いつ頃からある表現かはわかりませんが,江戸時代とかからあっても不思議ではない感じがします(根拠はなし)。

「役に立たない」「必要がない」という原義から考えたら,joy-mさんのおっしゃるような「上も下も関係ないから逆さまにしてもかまわない」という意味には取れないような気がします。私自身の子供の頃の記憶も考え併せるなら,はっきりと「逆の意味にもとれる」というより,「文字面からは正確に何を意味するのかわからないが,『ひっくり返してもいい』か『ひっくり返してはいけない』かどちらかの意味だろうと想像できる」という程度なのではないでしょうか?

以上,ご参考になりますかどうか。
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。
「無用」の禁止としての意味は日本で生まれた物だったんですね。勉強になりました。

 おっしゃるとおり、「必要がない」という意味として考えたら「天地を逆にする必要がない」-「逆さにするな」の遠まわしな表現-となりますね。

 しかし、「天地無用」の荷物を逆の意味としてとり、逆さにしたという笑い話はよく耳にするような気がしますし、この質問欄を見て初めて意味を知ったという方もいらっしゃるのではないかと思います。

 意味が逆さにとれるという勘違いのシステム(笑)は次のような感じでしょうか。
「無用」-「必要がない」-「関係がない」-よって、「天地無用」は「上下は関係ないから逆さにしても大丈夫」

 表現が曖昧(遠まわしな表現)だからいけないような気がします。「天地禁止」だったら簡潔ですよね。 

お礼日時:2001/03/24 12:32

「天地する」にもともと「上下をひっくり返す」という意味があったのですね。


私は漠然と,「天地無用」に限って用いられるのだろうと思っていたのですが,「天地する」という言い方があったのなら,「天地無用」という表現もそこから自然に派生したのでしょう。
となると私の推理はちょっと分が悪いかなあ。
もちろん可能性としては,江戸時代に「転置無用」という語があって,それが「天地無用」になり,さらに「天地する」と動詞化して用いられるようになった,という流れもあり得なくはないですが,逆(「天地する」→「天地無用」)のほうが可能性は高い気がしてきました。
自分でももう少し調べてみたいと思っています。(が,既に日本語大辞典まで出ている以上,ここから先は1次文献=当時の生の文献=にあたるしかないかもしれません。)
shoyosiさんありがとうございました。
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この回答へのお礼

「天地無用」が使われ始めたのが何時なのかを調べるのは大変そうですね。
でも、この言葉自体は理に適った表現であるという事がわかりました。

もしかしたら、起源が何時なのかを御存知の方がいらっしゃるかもしれないので、もう少しだけ〆切を延ばしたいと思います。
puni2さんへのお礼欄を使わせていただきますが、ご回答くださった方々、御了承願います。m(__)m

お礼日時:2001/03/26 10:03

 「天地する」という言葉に日本語では「上下をひっくり返す(日本語大辞典)」という意味があります。

用例としては、江戸時代の滑稽本に「裾廻しは天地するだよ」という表現が見られます。一部運送業者ではこの表現を止めて「横転禁止」とか「こわれ物」という表現を使っています。なお、中国ではこの表現はなく、「不可倒置」という表現を用います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
「天地する」という表現があったんですね。
江戸時代にあった表現だとすると、「天地無用」という表現も江戸時代頃にあったのかも知れませんね。
しかし、「天地する」は今では耳にする事が無いように思いますが(私は初めて知りましたが)、現代でも通用する表現なんですよね?
中国語の「不可倒置」は日本人にも判り易いと思います。
いろいろ勉強になりました。

お礼日時:2001/03/25 15:00

引越し作業(運搬など全般で)をする人たちの間で通用すれば、素人が「曖昧」だと思ってもかまわない、ということでしょう。

字数が少ないほうが、ぱっと見てわかりやすいし、最近では絵マークひとつで意味を表したりします。
素人には、担当者が説明すればすむこと。

「無用」が「どっちでもいい」という意味に取れるのは、取る人の知識の問題ですが、「無用」で「どっちでもいい」ような使い方をすることはありましたかね。
「問答無用」は、2・26事件で有名になりましたが、「話しても話さなくてもいい」という意味では全く通じません。いくら使用頻度が下がっても、最初から使われてない使い方の意味にとることはないでしょう。

「不用」と混同しているのでは?
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
そう言われると、「無用」が「どっちでもいい」という意味で使われる例は思い当たりませんね。
「無用」という意味をきちんと理解していないと、「無」という言葉に惑わされて、「天地-無」・すなわち上下が無いと勘違いしてしまうのかもしれませんね。ちょっと強引だけど。。。

お礼日時:2001/03/24 17:39

「天地無用」とは最終的には「天地をひっくり返さないで下さい。

」となりますが、本来は「天地をひっくり返すと、(中味は)使い物にならない」と言う意味で、Aliasさんの回答の通り「使い物にならない」と言う意味になります。 「無用」とは「用途が無くなる」と言う意味です。

天地とは「天地を入れかえると」の意味です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

「無用」は中身に対して使われていたんですか。
それは気が付きませんでした。
「天地」にも「天地を入れかえる」という意味もあったんですね。
またまた勉強になりました。

お礼日時:2001/03/24 14:58

全くの推測ですが,もともとは「転置無用」(顛置無用)と書いていたのではないでしょうか。


これなら「転置するな」=横向きにしたりひっくり返したりするな,ですから明確ですね。
それを誰かが,洒落っ気を起こして(だか画数の多い字が面倒くさかったからか分かりませんが)「天地無用」と書いて,そちらが広まったのかもしれません。
もちろん,joy-mさんのおっしゃるように,「天地」という語自体に「上下を逆さまにする」という意味はありません。
しかし,ならなぜ論理的により正確な「天地逆転無用」などの言い方にならなかったのかというと,
これもまた推測ですが,「天地無用」という書き方が無から生まれたわけではなく,それ以前から「転置無用」という言葉があったので(たぶん),その時期の間に,「てんちむよう」という音の響きが一般にある程度定着していたのではないでしょうか。
そして,「てんちむよう」という言葉が「ひっくりかえすな」という意味であることも(昔は)よく知られていたのでしょう。
そこで,「天地無用」と書いてあっても,それを一字一句分解して「上下の区別がないからどう置いてもいいんだな」などと考えたりせず,「ひっくり返すな」の意味としてすぐに受け取ってもらえたのだろうと思います。
時々,店先の表示に「卵」を「玉子」とか,「キャベツ」を「キャ別」と書かれているのを見かけますが,それと似たようなものでしょう(ちょっと違うかな)。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
とても興味深い解釈です。
おっしゃるとおり、「天地無用」より「転地無用」の方がわかり易い気がします。

お礼日時:2001/03/24 14:56

2つ以上の意味を持つ言葉は、たくさんありますね。


「無用」という言葉は、「不必要」という意味も持つし、
それとは別に「しないでくれ」という意味も持つのだと思います。
「ご意見無用」とか「立ち入りご無用に願います」等の用例は、
「天地無用」と同じく、「しないでくれ」の意味でしょうね。
私の単なる想像ですが、この意味の「無用」用法は、きっと昔からあって、
現代ではその使用頻度が減り、忘れられかけているというところではないでしょうか?
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この回答へのお礼

 早速のお返事ありがとうございます!
私も「無用」の「しないでくれ」という「禁止」の意味としての使用頻度は減っているように思います。

 ちょっと補足なのですが、「天地」という言葉の意味には、「荷物の上面と下面」というものがあります。
しかし、それには「上下逆さまにする」という意味合いがあるのでしょうか。
たとえば、「立ち入り無用」でしたら「立ち入る事」が「無用」であるとなり、「禁止」を表しているとすぐに分かります。

 私が思うには、「天地」という言葉には上記のような「上下逆さまにする」という意味が含まれているようには思えないのです。
目的とする意味合いを含めるとすれば、「天地逆無用」などにしたら良いのにと思うのですが。(慣用句として覚えろという事でしょうけど。。。)

 屁理屈っぽい質問&補足で申し訳ありません。。。(^^ゞ

お礼日時:2001/03/24 12:14

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  これは漢文ではなく、日本で造った言葉のはずです。
 
  「無用」というのは、漢文で古くから出てくる言葉ですが、日本での用法では、特別な意味があり、「してはならない」という意味になります。
 
  例えば、「返事無用」というのは、「返事はいらない」ということですが、強い意味だと「返事を書いてはならぬ」という意味でしょう。「御配慮無用」というのも、「配慮はいらない」という意味ですが、強い意志の表現で、「配慮するな」という意味にもなるでしょう。これは、日本語の熟語としての用法で、漢文には、こういう用法はありません。
 
  この場合、「してはならない」という「してはならないこと」は何なのかが、文脈などで考えねばならない場合があります。「返事無用」などの場合、手紙などの場合に使えば、「この手紙への返事は、いらない・書かないでほしい・書くな」でしょう。
 
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