プロが教えるわが家の防犯対策術!

証券会社での業務を行う際、空売り(借り受け売り)に関して金融商品取引法か何かで

「直近の金融商品取引所の公表する価格(直近公表価格)以下の価格での空売りは禁止」

と決められていますが、これは誰が損をするからしてはしてはいけないのですか?

例えば(以下アップティックルール云々は無視します)

(その1)Aさんが証券会社から100万円分の株券を借りたとします。

(その2)そしてAさんがその株券を市場にて90万円で売る事は禁止。

ということで合ってますか?

もちろんAさんが証券会社に株を返すため買い戻す際それが80万円になってれば得をしますが、

このシーンでは誰が損をするから誰に対して規制しているのですか?

調べた限りでは「その会社の株価が暴落するからAさんに対して規制をする」

という印象を受けましたが疑問が残ります。

Aさんは100万円分の株券を90万円で売る事をして怖くないのでしょうか?

もし順調に値下がりしなかったら大損ですよね。むしろAさんが損をします。

誰が損をするから誰の行動を規制しているのですか?よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

基本的には売買の対象となる株を発行している会社と、その株を保有している株主の保護が目的でしょうね。


空売りの規制がなければ、その企業の実態に合わない価格で売却することが出来、また実際に所持していない
膨大な空の株を安値で売却し、市場の価格を暴落させて自らに有利な相場を作ることから「価格操作」となる
ことから法的に規制しているようです。
また、現状でそれぞれの国が法律化してまで規制しているのは、株価が乱高下することによる社会不安要素を
取り除いておきたいという意味合いが強いと思います。

>Aさんは100万円分の株券を90万円で売る事をして怖くないのでしょうか?
>もし順調に値下がりしなかったら大損ですよね。むしろAさんが損をします。

もちろん、何でもかんでも空売りで安値で売れば儲かるというものでもありません。
業績が上向いている企業の株で空売りしたところで、若干株価が下がることはあっても、すぐに回復してしま
います。
では、業績が安定していないor下向いている企業ではどうでしょう?
現状でわかりやすい例はJALですかね。
誰もが毎日のニュースでJALが赤字企業で国の支援を必要としているということは知っています。
そんな状況で大量の株が安値で売却されれば、他の投資家は損害を最小限にしようと保有株を売却しようと売
り行動に出て、さらに安値になります。
また株価が下がれば銀行などへの信用が落ちますから、新たな借金が出来なくなったりと資金繰りが悪化し、
企業実績と関係無いにも関わらず倒産してしまう危険もあります。

また、こういった状況を人為的に行おうとするケースもあるかもしれません。
2003年に1人の人間が知人に対して「佐賀銀行が26日に倒産する」といった事実と異なるメールを送り、それ
がチェーンメールとかし、取り付け騒ぎが起こっています。
他にも紀陽銀行が風評被害により取り付け騒ぎが発生し、数日で3000億円の預金が流出した例もあります。
普段であれば信用しないような「噂」であっても、この不況下であれば不安から極端な行動に出てしまうこと
も多いため、空売りをする際に利用されやすいとも言えます。


また、投資家自身を守る意味もあります。
株価が予想に反して上昇した場合、損害が天井知らずになります。
そういった意味でも、量的・質的に投資家自身も保護されていることになります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

詳しいご回答ありがとうございます。

つまり
(1)投資家は一度に大量の売買があるとその会社に何か異変が起こったと思う

(2)それが安い値段で大量に売られると「誰かが今後株価が下がると思い売っている」と不安になり

(3)「自分も今のうちに売っておき被害を最小限にしよう」と投資家たちが次々にその株を売り

(4)株価が暴落する

ということでしょうか。たしかに発行会社と株主(投資家)は被害を被りますね。

投資家たちは活発な売買(ここでは大量の売り注文)があるとなにかあると思ってしまうんですよね。

たしか馴れ合い売買や仮装売買も同じ理由で規制されていましたね。

ありがとうございました。

お礼日時:2010/04/30 21:47

その昔、それで株価操作をして大儲けをした奴がおってだな

    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!