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町田康氏の作品、「きれぎれ」の9ページの5行目に出てくる
「苫戸」とはどういったものなのでしょうか。
調べてもわかりませんでした。
宜しくお願い致します。

A 回答 (5件)

唱歌「われは海の子」に煙たなびく苫屋こそ・・とあるように、昔は貧しい家、地方の家などでは・・・江戸の町でも長屋など一般的に板葺きの屋根でした・・・葦や萱などで屋根を葺くのが常でした。



無論入り口も板戸や今のような玄関ドアがあるわけではなく、蓆一枚をぶら下げたり、萱などを枠に編んだ開き戸がありました。

私がまだ幼少の頃・・戦前の話です・・その様な扉をつけた家を辺鄙な所や農家の物置などでは見かけたことがあります。

その作品はどのようなものか存じませんが、苫戸と言う文字だけに絞れば
申し上げたような戸があった事は事実として覚えています。

一般的には「貧しい家の表戸」「荒れた家扉」と言う意味での使い方じゃ無いでしょうか?
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「苫戸」という言葉は見れば意味は推測できますが、見かけません。


・ 大辞林 第二版 (三省堂)
 とま 【苫/篷】菅(すげ)・茅(かや)などで編んで作ったもの。船などを覆い、
    雨露をしのぐのに用いる。 「―葺(ぶ)き」
・ 【苫】の原義は、蓋をする、かぶせるの意味です(『説文解字』)。
念のために辞書に当たりましたが、多くの国語辞典には登場しません。
あるのは被せるの意味の熟語ばかりです。
  http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …

類似の語に【蔀】(しとみ)があります。
原義は、被せて陽を遮る物の意味です。
日本での用法は、板戸に近い意味です。
・大辞林 第二版 (三省堂)
  しとみ 【蔀】(1)建具の一。格子を組み、間に板をはさんだ戸。
      日光・風雨をさえぎるためのもの。普通、長押(なげし)から釣り、
      水平にはね上げて開き、L 字形の釣り金物で固定する。平安時代に現れ、
      寝殿造りの住宅や社寺建築などに広く用いられた。蔀戸。
*おそらく、「苫戸」は「蔀戸」との混同ではないでしょうか。
       作品を読んでいないので断定できませんが、
       承知の上で敢えて使ったか、
       作者の感覚に適合するのでうっかり気づかなかったのかもしれません。
       草や藁で編んだ莚を張って戸の代わりにした、あばら家を表現しているのでしょう。
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 苫って萱などで編んだ屋根や戸のことですものね。


 そういう入り口、戸ってよく昔の絵にありますね。
 所謂る板などではなく、また油障子の戸でもなく、萱などで作った戸でしょう。
 まぁちいさくて、質素、田舎や風の家の家の、農家の内の戸でしょうね。

 苫舟はそういう屋根の舟だし。

参考URL:http://www.bbweb-arena.com/users/mnaokun/%E4%BC% …
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当用漢字にはないのかな?恐らくですがムシロの戸でしょう。

小屋などに竹や木にムシロ(わらで作った畳みたいなもの)を吊ったり張ったりした粗末な戸でしょうね。時代的な事や作家の心象が解りませんので違ったら御免なさいね。
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扉板がわりにむしろをかけた玄関のことかしら。


あてずっぽうですが。

参考URL:http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/141208/m0u/% …
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