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今のところ扁桃体って病的恐怖の元凶ですよね、だからといって
扁桃体を事故で破壊、もしくは手術で切除した場合、人生破滅コースまっしぐらですよね?
でも、扁桃体のほんの一部分を破壊した場合ってどうなるのでしょうか?
扁桃体を除去した後どうなったかという事例は聞いたことがあるのですが、一部分だけ除去した場合というを聞いたことがありません

A 回答 (3件)

こんにちは。


偏桃体が破壊されますと、大脳辺縁系の情動機能が全く働かなくなります。この「偏桃体の情動反応」といいますのは我々動物が与えられた状況に対応した行動を選択するために発生するものです。従いまして、ここが破壊されますと感情というものが全くなくなり、自分は何をしたら良いのかがまるで分らなくなってしまいます。

「偏桃体」といいますのは脳内では与えられた状況に基づく「利益・不利益」の判定を下す中枢です。ですから、ここでは恐怖や不安だけではなく、喜びや期待といった我々の情動全体に「一括の機能」を果たしています。
偏桃体は数個の小さな核によるものであり、その大まかな内訳は「入力部」「中核部」「出力部」となります。入力部が破壊されますならば中核部での判定が行われません。そして、中核部はもちろんのこと、出力部が破壊されるならば我々は感情を表出することができなくなります。
このように、偏桃体ではその中枢機能と入出力の神経接続により、主に「中脳中心灰白質」及び「青斑核」を経由する「恐怖系」と、「側坐核」や「腹側被蓋野」を巡る「報酬系」などの情動機能が説明されています。ここで「青斑核NA(ノルアドレナリン)」を増加させますとラットは不安状態に弱くなり、「腹側被蓋DA(ドーパミン)」の抑制では報酬反応による自己刺激が発生しなくなるといったことが実験で確かめられています。ですから、偏桃体の機能損傷そのものは飽くまで情動反応の発生に関わることであり、部分破壊と言いますよりは、それぞれの入出力先の機能や連絡が阻害されることによって「特定の情動行動」に傷害が発生するということになります。

近年、恐怖体験記憶によって発生するPTSDでは海馬の方に異状の見られることが分ってきました。多くのうつ病は「5-HT(セロトニン)神経系の萎縮」が原因であり、「ギャンブル依存症」といいますのは報酬系DAによる自己刺激、何れの場合も偏桃体そのものに特定の異状はありません。
同様に、ストレスNAなどの慢性投射によって反応が過敏になりますと、偏桃体が正常でも感情の起伏が大きくなり、情緒は不安定となります。では、偏桃体を中心とした大脳辺縁系の情動機能を損傷してしまった場合は、我々は心に何も感じることができず、自分が何をしたいのかさえ分らなくなってしまいます。
機能損傷の事例はご存知だと思いますが、この「患者さん(男性)」の場合は、例えば朝起きて、どのネクタイを締めれば良いのか、あるいは鞄に何を入れるのかといった、まるで簡単なことが決められません。顔に表情というものが消え失せ、会社の同僚が心配して尋ねると「何をしたらいいのかが自分で分らない」と答えるのだそうです。
これは、大脳辺縁系の情動反応というのが利益・不利益の判定を下すことによって与えられた状況に応じた行動を選択するための機能であるからです。もちろん、大脳皮質では何をすべきなのかといった判断はできます。ですが、ここで大脳辺縁系が「利益・不利益」、「やりたい・やりたくない」の判定を下せないのであれば、我々は何ひとつの行動も選択できないということになるわけです。気の毒なことにこの患者さんは、おおよそ儲かりそうもない事業計画にそそのかされ、とうとう破産してしまったそうです。正に人生破滅なのですが、幸か不幸か、それに悲しいという感情を持つことはなかったはずです。
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猿で実験が行われました。



通常猿は蛇を恐れます。
毒を持っている蛇もいるので、猿にとっても蛇を恐れるということは、生き延びるために必要なもの。


扁桃体を破壊された猿は、蛇を見ても怖がりず逃げませんでした。
蛇が毒を持っていたら死にます。


扁桃体は感情を司る器官です。
人を好きになるのも嫌いになるのも、この部分が働くから。


ある人は事故で脳をやられました。
身体は回復して、以前のような生活をしていたのですが、奥さんから離婚されました。
どうして奥さんがいきなり離婚を切り出したのか本人にはわかりませんでした。

実はこの人は事故で喜怒哀楽の表情を読み取ることができなくなっていたんです。
奥さんの戸惑いや悲しみがわからなかったのです。
顔の表情に表れたら「どうしたのか」と言葉をかけたり普通はするのですが、そういう気遣いの発端となる表情を読み取ることが事故でできなくなった。


<共感する女脳、システム化する男脳>という本がある。
極論すぎるという批判はありますが、男女の脳の違いについて書かれています。
扁桃体が働きすぎても不幸だし、システム化しすぎてまるで感情の無いロボットのような思考になっても不幸。


>今のところ扁桃体って病的恐怖の元凶ですよね

はい、しかし共感しすぎて同化するほどまでになれば不幸が発生しますが、ほどほどであれば、円滑な人間関係を築けますし、生き物ではない地球環境ですら、生き物として捉えてなんとかしようという感情から行動を始めだします。

扁桃体が無くなると、他人に対して無関心になるので、自分は現在困っていないが周りの人が困っているから助けてあげよう という気持ちは芽生えなくなります。


バランスです。
あまりにも他人に対して感情移入しすぎて、自分の生活が破綻し命を失うほどまで他人の生命を助けようとしたら、そのような脳の特徴を持つ子孫は繁殖しません。
自然淘汰でいけば、ほどほどに周りと協調しつつ、割り切るところは割り切って自分の生命を守れる脳を持つ人の子孫が残ります。

先天的にこの部分の活動が鈍いロボット脳の場合は、映画ターミネーターのように感情なく他者を殺してしまえる。

ターミネーター2で、ターミネーターは最後自殺することで多くの人を救った。
ロボットではありえない選択をしたわけです。
ターミネーターに扁桃体・感情・他者を思いやる気持ちが芽生えたわけじゃあない。
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好きも嫌いもわからなくなってしまいそう。

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