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織田信長の経済政策の中に有名な楽市楽座があります。
これは既存の市や座の制度を廃止して、誰でも商売がしやすくできるようにして商業を発展させ、領国内を経済的に豊かにしたと一般的には言われています。
しかし、既存の運上金や地子銭の廃止まではわかるのですが、それが信長の経済的発展につながるには、既存のそれらに変わる徴税システムを採用していたかまで理解できないと説明がつきません。
領国が栄え、領民が豊かになる。でもそれだけでは織田家の経済的発展にはつながらないので、何らかの方法で税を徴収していたと考えられるのですが、具体的にはどのような方法がとられていたのか、御存知の方がみえたら教えていただきたいと思います。

A 回答 (3件)

信長といえば楽市楽座ですが、領内全てで楽市楽座をやったわけではありません。

領内の一部市場で導入したのです。座の利権てのは現代の様々な利権と同じでしてね。そこを急に「事業仕分け」するとものすごい反発が起こるのはいつの世も変わりません。さすがの信長も領内の利権を持つもの全員を敵に回せるわけではなくて、ま、いってみれば「一部市場の規制緩和」をしたのです。
座の場合、座の管理者からの上がりがあるわけですがこれが定額だったりするんですね。信長は楽市楽座にする代わりにそこに参入する者から参加料を取ったわけです。そうなると、その楽市楽座に多くの参入者があれば既存の座よりもっと多くの収入が発生するわけです。

信長の経済政策で楽市楽座よりはるかに画期的だったのは多くの関所を順次撤廃したことでしょう。当時の大都市といえば京都から大阪(堺)にかけてなわけですが、この間には当時中小の領主が数多く点在し、各領主がそれぞれ関所を設けて通行料を取っていたのです。だから商人はその通行料だけでかなりの出費になり当然それは市場価格に反映されるわけです。信長はそれらの領地を手に入れると主に軍事力にモノをいわせて関所を撤廃させていきました。それにより商人は経費が削減され当然輸送コストが下がることになります。それが市場価格に反映されれば消費者は安い値段で品物が手に入るようになり、そうなればそこにさらに人が集まりそれが市場の拡大を招き、成長市場にはさらに人が集まり・・・という良循環になるという次第です。

領国が栄えて領民が豊かになれば、税収システムは基本的に収入の何パーセントなのですから、当然黙っていても税収は上がります。それは我が国のバブル景気でも同じことです。世間がバブルで浮かれると税金の収入も上がり、国も一緒に浮かれ気分でロケンロールになりました。
歴史的に大帝国が発展するのはそういうことなんですよ。ある大帝国が領土を広げると、領内の通行が自由化され関所の数が減り軍事力つまり警察力が大きな帝国が支配することにより治安が安定し市場参入者が増え活性化しさらに多くの人を呼ぶのです。モンゴル帝国があれほど発展したのもシルクロード商人の支持があったからですし、シルクロードが繁栄することで情報や商品の流通が活発化して遠くヨーロッパでルネサンスが起こる原因のひとつにもなったのですよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
ロケンロールはなかなか素敵な表現ですね(笑)大好きです、こういう表現(爆)

つまり、定額徴収方法から参加料へ切り替えて徴収したわけですね。
で、参加人数を増やすことにより総額を増やす…関所の撤廃と相乗効果で人も物資も流動化し、集客能力があがった領国内にはますます参加料を支払う商人が増えて…という感じですね。
あとは具体的な徴収方法がわかればいいのですが…代官をおいて徴収させたのか、あるいは商業施設を利用した現代のフリーマーケットのような受付みたいなものがあって、そこで参加料を支払ってから出店させ、その受付から徴収したとか…

お礼日時:2010/02/18 00:45

楽市楽座、関所の廃止によって経済活動が活発になり、それは信長の支配地の拡大とともに広がっていきます。



今まで、座や地域有力者にかすめ取られていたカネを信長が頂いたと思えば、簡単ではないですか?

具体的には、矢銭(軍事協力金もしくは治安維持協力金)という名目で、寺社や有力商人から徴収しています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

確かに「信長が頂いた」と思えば簡単ですが、その「頂き方」がわからないので質問しました。
矢銭は言わば「恐喝(カツアゲ?)」みたいなものなので徴収方法もへったくれもないとは思うのですが、他の戦国大名と比べて明らかに信長の経済力は「重商主義」から生まれ出た、特殊なものだと思っております。
経済活動が活発になるだけでは、領国内は潤っても、信長の経済力には反映されないのではないでしょうか?
それには活発になった経済活動の中から、何らかの形で「税」を徴収するシステムが確立していないと、「常備軍」に「最新兵器」を配備、維持できないのではないでしょうか?

お礼日時:2010/02/18 00:55

戦国大名の税となると、段銭・棟別銭等が主なものになります。


田畑ごと・家屋ごとに税を取り立てます。
そのため盛んに家屋調査が行われます。

他に関所は廃止しても、港を出入りする船に税をかけたりはしていたようです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2010/02/18 00:57

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