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最近(本当にここ数日なのですが)日経新聞(アメリカ版)とウォールストリートジャーナル(WSJ)を読み始めました。
日経とWSJ2紙読んで、日本の視点、アメリカの視点を比べたいと思っています。
(在米なので、2国間のバランス感覚を身に付けたいんです)

日本でも各紙によって視点が違うと思いますが、WSJはどんな視点に立った記事が特徴なのでしょうか?
(最近のトヨタリコール問題を読み比べると、WSJではトヨタバッシングが結構ひどいな。。。という印象を受けましたが、これはWSJだからでしょうか?
それとも、アメリカの論調を代弁しているのか、判断がつきません)

他の主要全国紙にどのようなものがあるのか、またその特徴をご存知の方いらっしゃったら教えてください。

また、アメリカで比較的意見に偏りのない新聞がありましたら教えてください。

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

WSJの論調は政治的には伝統的な保守派、経済的には典型的な市場原理主義といわれます。


WSJは経済紙なので経済の記事が中心ですが、日本に例えて言えば、政治的には読売新聞に近い立場だと思われます。
去年、読売新聞とWSJが提携を開始したのもこんな背景があってこのとでしょうか(私の推測に過ぎませんが)
なので、WSJは日本でいうと、日経新聞と読売新聞を足したような性格と見て大はずれではないと思います。

ご質問のトヨタ問題に関しては、一般論としては、アメリカは自動車産業で日本に抜かれたという、アメリカにしてみれば屈辱的な歴史があるのと、自動車貿易摩擦の際に激しい日本バッシングがありました。
そのため、トヨタの現地工場がある地域の地元紙でもない限り、アメリカの新聞が日本の工業の失敗を擁護することはあまりないのではないかと思います。

また、「WSJは政治的には保守派だ」と一口にいっても、アメリカの保守には二面性があって、アメリカの一国主義を目指す本当の伝統的な考え方と、第二次大戦後に芽生えた世界覇権を目指す保守主義があります。
(後者は政治的にはネオコン、経済的にはネオリベとか言われ、ブシュシュ大統領の政策がこれに近いものでした)
なので、ここを見誤ると、トヨタバッシングをはじめとした日本叩きの見え方も変わってくると思います。
WSJがこの2つの保守のどちらに属するか分かりませんが、イラク戦争やアフガン戦争の記事を見てみればなんとなくわかるのではないでしょうか。

アメリカの他の新聞についてですが、ご存知かと思いますが、アメリカには日本と違って全国紙というものが基本的にはなく、WSJと同じグループに属するUSAトゥデイという大衆紙がアメリカで唯一の全国紙です。

影響力が大きいという意味での有力紙の一部には、以下のようなものがあります。
・ニューヨークタイムズ:論調はリベラル。日本の自民党政権を批判する記事をたびたび載せていた。朝日新聞と提携。
・ワシントン・ポスト:論調は保守。ウォーターゲート事件でニクソン大統領を辞任に追い込んだことで知られる。読売新聞と提携。
・ロサンゼルス・タイムス(読売と提携)
・シカゴ・トリビューン(読売と提携)

既に述べたとおり、アメリカにはアメリカの全国民の意見を代表するような全国紙というものは基本的にはないので、「日本の視点、アメリカの視点を見比べたい」ということなら、今読んでいる2紙のほかに上に挙げた新聞などもたまに読んでみる必要があるかと思います。
とくに、ニューヨークタイムズやその地域の地方紙なんかは、日本の視点との違いが出やすいのではないかと思います。
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この回答へのお礼

とても詳しい回答をどうもありがとうございました!!
まさしく知りたいと思っていた事が書いてあったので、とても助かりました。

アメリカの保守派に2面性があるというのも、全く知らなかったので、もっと自分で深く掘り下げて、きちんとニュースが読めるようになりたいなと思いました。

アメリカの新聞は、全国紙というのはないんですね。。。
恥ずかしながら、知りませんでした。。。
デイリーヘラルドとか、普通に全国紙だと思っていました。。。

でも、やっぱりアメリカの新聞には「平均」というのがなくて、各々大きな特徴を持っているんですね。
そうなると、popgrapeさんがおっしゃる通り、色んな新聞を読み比べる必要が出てきますね。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2010/02/28 10:35

すみません、補足です。


「アメリカで比較的意見に偏りのない新聞」を求めているとのことですが、日本の新聞が掲げる「中立公平」みたいなものを期待していると、見つからないのではないかと思います。
アメリカの新聞は日本以上に保守とリベラルが色分けされており、大統領選挙の際にも、自分たちが支持する候補を公然と紙面で推薦します。

なので、「違いの出やすい新聞を何紙か読んでみる」という手間をかけてバランス感覚をつかむのが一番かと思います。
今読んでいる2紙(日本の経済紙とアメリカの経済紙)に加えて、すぐに手に入る環境ならば、
朝日新聞とニューヨークタイムズ(日本のリベラルとアメリカのリベラル)、
読売新聞とワシントン・ポスト(日本の保守とアメリカの保守)
みたいな組み合わせでも時間のあるときに読み比べてみて、両国の主張の違いと同時に、両国の中での立場の違いも押さえておくというのがベストだと思います。
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この回答へのお礼

組み合わせまで教えてくださって、ありがとうございます!!
やっぱり、「中立公平」みたいな新聞はないんですね。
国が違うと、新聞もこんなに違ってくるんだなぁと、面白く思います。

すべての新聞を読むのは時間的になくても、気になる記事だけは全社読み比べることから始めたいと思います。

もしかしたら日本人が多いエリアの図書館に行けば、日本の新聞があるかもしれませんし。

お礼日時:2010/02/28 10:38

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